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改名を繰り返す巨大船噺
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巨大船の代表格といえるのが石油を運ぶタンカー。
小さい船で何往復もするより、大きな船を造ってそれで一気に運んだ方が経済的という理由から、造船技術の発達とともに次々と巨大な船が造られていった。
その中でも特に巨大だったのが「シーワイズ・ジャイアント」で、全長458.45メートル、全幅68.8メートル、1度に56万トンもの石油を運ぶことができた。
この巨大船、なかなか波乱万丈な生涯を送っており、1979年にギリシャの会社の発注によって日本で建造されたが、不具合から受け取りを拒否され、香港の企業に売却されてしまう。
改造工事を施されて石油輸送に従事し始めたものの、1988年に中東のホルムズ海峡でイラン・イラク戦争に巻き込まれて沈没してしまった。
その後、なんとか船体を回収して修理された巨大船は、売却によって幾多もの会社の間を渡り歩き、名前も「ハッピー・ジャイアント」「ヤーレ・バイキング」と改名を繰り返していったのだ。
そして、最終的にペルシャ湾で「ノック・ネヴィス」という名前で海上の石油備蓄基地として活躍し、2010年に解体されたのである。
では、今回はこの辺で失礼をば。
小さい船で何往復もするより、大きな船を造ってそれで一気に運んだ方が経済的という理由から、造船技術の発達とともに次々と巨大な船が造られていった。
その中でも特に巨大だったのが「シーワイズ・ジャイアント」で、全長458.45メートル、全幅68.8メートル、1度に56万トンもの石油を運ぶことができた。
この巨大船、なかなか波乱万丈な生涯を送っており、1979年にギリシャの会社の発注によって日本で建造されたが、不具合から受け取りを拒否され、香港の企業に売却されてしまう。
改造工事を施されて石油輸送に従事し始めたものの、1988年に中東のホルムズ海峡でイラン・イラク戦争に巻き込まれて沈没してしまった。
その後、なんとか船体を回収して修理された巨大船は、売却によって幾多もの会社の間を渡り歩き、名前も「ハッピー・ジャイアント」「ヤーレ・バイキング」と改名を繰り返していったのだ。
そして、最終的にペルシャ湾で「ノック・ネヴィス」という名前で海上の石油備蓄基地として活躍し、2010年に解体されたのである。
では、今回はこの辺で失礼をば。
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