よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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毛と歯噺

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 動物の角は何でできているのだろうか。

 なんとなくイメージ的に、骨が変化したものだと思うだろう。

 確かに牛やシカの角は骨が成長して変化したものだが、全部がそうというわけではない。

 たとえば額に立派な角を持つサイ。
 
 サイの角は毛や爪と同じケラチンという物質でできている。

 毛と同じなのでサイの角は一生伸び続け、ゆえにサイは角を木などにこすりつけるようにして研ぎ、形を整えていくのだ。

 またイルカの仲間であるイッカクの角は、歯が変化したものである。

 オスのイッカクは2本生えている歯のうちの1本がねじれながら長く伸び、角のようになるのだ。

 なお、時々両方の歯が発達して双槍をなすオスもおり、またメスの方の歯は体が成長していっても大きくなることはない。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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