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擬態捕食噺
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何かに擬態して獲物を捕える生き物は意外と多く存在している。
例えばアマゾン川流域に生息するリーフフィッシュは、その名のとおり葉っぱに化ける魚だ。
水に沈んだ枯葉になりきって水の中を漂い、小魚が油断して近づいてくるや、怪物のような口を高速射出して獲物を瞬時に飲み込んでしまうのである。
またお馴染みのハナカマキリは、花そっくりの姿だけでなく、花のような匂いも出して虫をおびき寄せ、射程に近づいたところでカマを使って獲物を捕えるのだ。
このように擬態だけでなく、狩りの技術も持ち合わせているのが大半なのだが、中には擬態オンリーのような生き物もいる。
それがタツノオトシゴの仲間であるリーフィーシードラゴンだ。
リーフィーシードラゴンには必殺の狩りの手段などない。
獲物が通るのを辛抱強く待ち、近づいてきた小エビなどをストローのような口で頑張って吸い込むだけだ。
ただ狩りの技術を捨ててまで擬態に比重を置いただけあって、海藻への擬態は過剰とも思えるほどこだわったもので、本物の海藻に紛れたらもちろん、漂っている姿も海藻にしか思えない。
では、今回はこの辺で失礼をば。
例えばアマゾン川流域に生息するリーフフィッシュは、その名のとおり葉っぱに化ける魚だ。
水に沈んだ枯葉になりきって水の中を漂い、小魚が油断して近づいてくるや、怪物のような口を高速射出して獲物を瞬時に飲み込んでしまうのである。
またお馴染みのハナカマキリは、花そっくりの姿だけでなく、花のような匂いも出して虫をおびき寄せ、射程に近づいたところでカマを使って獲物を捕えるのだ。
このように擬態だけでなく、狩りの技術も持ち合わせているのが大半なのだが、中には擬態オンリーのような生き物もいる。
それがタツノオトシゴの仲間であるリーフィーシードラゴンだ。
リーフィーシードラゴンには必殺の狩りの手段などない。
獲物が通るのを辛抱強く待ち、近づいてきた小エビなどをストローのような口で頑張って吸い込むだけだ。
ただ狩りの技術を捨ててまで擬態に比重を置いただけあって、海藻への擬態は過剰とも思えるほどこだわったもので、本物の海藻に紛れたらもちろん、漂っている姿も海藻にしか思えない。
では、今回はこの辺で失礼をば。
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