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苛立ちの発明噺
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19世紀のアメリカにハイマン・リップマンという画家がいました。
ハイマンさんはとても貧乏で、満足に画材を買うお金がなく、1枚のケント紙に鉛筆でデッサンを描いては消しゴムで消し、同じ紙にまたデッサンを描いては消しを繰り返していました。
何回も消すことを繰り返していれば、必然的に消しゴムは小さくなり、小さくなった消しゴムはすぐにどこかに転がってなくなってしまう、そんなことが頻発していました。
日頃そのことに苛立っていたハイマンさんは、ある日「鉛筆に消しゴムをくっつければいいんだ」と思いつき、消しゴムをニカワで鉛筆に固定させる消しゴム付き鉛筆を発明したのです。
その後特許を取って大儲けしたのですが、類似品が次々と出て裁判となり、紆余曲折の末に特許は無効になってしまったそうです。
ちなみに、これにちなんで、既にある別々の商品を1つにすることで新商品にしてしまうことを「ハイマン法」と呼んでいます。
では、今回はこの辺で失礼いたします。
ハイマンさんはとても貧乏で、満足に画材を買うお金がなく、1枚のケント紙に鉛筆でデッサンを描いては消しゴムで消し、同じ紙にまたデッサンを描いては消しを繰り返していました。
何回も消すことを繰り返していれば、必然的に消しゴムは小さくなり、小さくなった消しゴムはすぐにどこかに転がってなくなってしまう、そんなことが頻発していました。
日頃そのことに苛立っていたハイマンさんは、ある日「鉛筆に消しゴムをくっつければいいんだ」と思いつき、消しゴムをニカワで鉛筆に固定させる消しゴム付き鉛筆を発明したのです。
その後特許を取って大儲けしたのですが、類似品が次々と出て裁判となり、紆余曲折の末に特許は無効になってしまったそうです。
ちなみに、これにちなんで、既にある別々の商品を1つにすることで新商品にしてしまうことを「ハイマン法」と呼んでいます。
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