よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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金メダル噺

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 オリンピックの金メダルは、純金ではなくて金メッキである。
 ということは、今や多くの人が知っていることだ。

 もちろん、最初から金メッキだったというわけではなく、純金の金メダルが授与されていた頃もあった。

 ではなぜ金メッキになったかといえば、競技種目が増えたからである。

 メダルは開催国のオリンピック委員会が用意するので、種目が増えればそれだけ負担が大きくなり、大会を維持していくには金メッキにせざるを得なかったのだ。

 なお、五輪憲章では、メダルは直径60ミリメートル、厚さ3ミリメートル以上、1位のメダルは純度92.5%以上の銀に6グラム以上の純金で金張りあるいはメッキを施していなければならないと定められており、またこの範囲内であれば、どのようなメダルを作るかは開催国の自由である。

 ちなみに、同じ金メダルでもノーベル賞の方は、18金が75%で、残り25%は銀や銅となっており、純金を用いていないのは、純金はやわらかくて変形しやすいからだという。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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