よもやまメモ噺

避け合う噺

　前から来た人とぶつかりそうになったので、瞬間的に右側に避けてすれ違おうとしたら、相手も同じ方に避けたので、次は反対側に避けようとすると、再び相手も同じ方に避けて、なかなかすれ違うことができないということを、誰しも1度は経験したことがあると思う。

　このように、正面から来た相手を避けようとして、何度も相手と同じ方に避けてしまう現象のことを「連続回避本能」と呼ぶ。

　これは直前の動作とは反対のことを無意識に行ってしまうというもので、最初に右側に避けたら、次は無意識的に反対の左側へ避けてしまうのだ。

　そしてこの現象が自分だけでなく、相手にも起きているために、何度も同じ方へ避けることになり、お互いスムーズにすれ違えない結果になってしまうのである。

　では、今回はこの辺で失礼をば。