よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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フランソワルトン噺

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 フランソワルトン。
 一見すると何かのブランドのような名前ですが、これはサルの名前なんです。

 フランソワルトンはベトナム北部の亜熱帯などに生息し、木の葉を常食としています。

 全身が真っ黒で頭頂の毛が三角形に立ち上がっており、頬に白いヒゲのような毛があります。

 名前の響きほどおしゃれな見た目をしているようには思えませんが、実は赤ちゃんは全く違う見た目をしているのです。

 赤ちゃんの毛色は、親からは想像できないオレンジ色というか、金色の非常に鮮やかな色をしており、親が赤ちゃんを抱っこしている姿は、まるでオレンジ色のぬいぐるみを抱っこしているような感じです。

 当然ながらこの目立つ色は天敵に狙われやすいのですが、反対に仲間みんなで「赤ちゃん色」なので、保護してやろうという色のサインの働きがあるそうです。

 ちなみに、6ヶ月ほどで親と同じような毛色になり、赤ちゃん期は終了します。

 では、今回はこの辺で失礼いたします。
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