よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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牽制し合う木々噺

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 森の木はなぜか高さがだいたい揃っている。

 その理由は、木同士が互いに牽制し合っているからだ。

 というのも、何本か突出して高い木が出てくると、その木が太陽光を独占し、他の多くの木は太陽の恵みを十分に受けられなくなる。
 そうなると高い木々ばかりが生長し、それ以外の木々はやがて弱ってしまうことになるので、森の木々は突出した高い木を生まないように互いに牽制し合うのだ。

 その牽制方法については諸説あるが、木々の放出するエチレンガスが有力ではないかと言われている。

 1本の木が周囲より高くなり始めると、他の木々に当たる太陽光線の量が少なくなって、ストレスを感じた木々は生長を抑制するエチレンガスを放出し、高い木の生長を抑制するというのだ。

 その結果、森の木々は同じような高さに揃うのである。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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