よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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最長の植物噺

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 世界最長の植物と言われているのは、ジャイアントケルプである。

 ジャイアントケルプは昆布やワカメと同じ褐藻かっそうの仲間で、大きいものは長さ200メートルにも達し、その大きさゆえ海底から海面まで立ち上がっているように見える。

 そんなジャイアントケルプが、海中林のごとく群生していることで有名なのが、アメリカ・カリフォルニア州のモントレー湾だ。

 なぜここではそんなにジャイアントケルプが育つのか。
 その鍵を握っているのが、愛くるしい姿のラッコである。

 ジャイアントケルプにとって、ラッコは天敵のウニを食べてくれるありがたい存在だ。

 またラッコも、エサだけでなく、潮に流されないように海藻を体に巻きつけて生活するなど、ジャイアントケルプから多大な恩恵を受けていた。

 このような共存共栄関係によって、世界有数のダイビングスポットであるモントレー湾の豊かな海中林は支えられていたのだ。

 では、今回はこの辺で失礼をば。
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