よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

文字の大きさ
上 下
77 / 1,145

朱噺

しおりを挟む
 神社の鳥居といえば朱塗りのものがほとんどで、青や黄色などは見たことがない。

 当然これにはちゃんとした理由がある。

 赤という色はもともと火の色に由来するのだが、火には塩のように浄化の力があり、全てを焼き尽くす火の霊力は、けがれをきれいに焼き払ってくれると考えられた。

 このように火には魔よけの力があるとされ、火の色である赤にも同様の力があるとみなされるようになった。

 やがて祭りや祝い事には赤い小豆の入った赤飯を炊くようになったり、還暦を迎えた時に赤いチャンチャンコを着るようになるなど、ハレの席でも赤が盛んに用いられるようになったのである。

 また、火は料理や照明、暖をとるためなど、生活に欠かせないものとして、古代から人々の信仰の対象ともなってきた。

 そういった火に対する信仰心や、神社の入り口に魔物が入ってこないよう魔よけの願いを込めて、神社の鳥居は朱色に塗られているのである。

 では、今回はこの辺で失礼をば。

 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

後悔と快感の中で

なつき
エッセイ・ノンフィクション
後悔してる私 快感に溺れてしまってる私 なつきの体験談かも知れないです もしもあの人達がこれを読んだらどうしよう もっと後悔して もっと溺れてしまうかも ※感想を聞かせてもらえたらうれしいです

体育教師に目を付けられ、理不尽な体罰を受ける女の子

恩知らずなわんこ
現代文学
入学したばかりの女の子が体育の先生から理不尽な体罰をされてしまうお話です。

自称サバサバ女の友人を失った話。

夢見 歩
エッセイ・ノンフィクション
あなたの周りには居ませんか? 「私ってサバサバしてるからさぁ」が口癖の女の人。

獣人の里の仕置き小屋

真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。 獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。 今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。 仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。

保健室の秘密...

とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。 吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。 吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。 僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。 そんな吉田さんには、ある噂があった。 「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」 それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。

投稿インセンティブで月額23万円を稼いだ方法。

克全
エッセイ・ノンフィクション
「カクヨム」にも投稿しています。

簡単ズボラ飯

ゆうなぎ
エッセイ・ノンフィクション
カット野菜や水煮野菜、冷凍食材や缶詰などをフル活用した簡単ズボラ飯の数々。 料理は苦手だけど、たまには手作りのものが食べたい時や、あと一品おかずが欲しいなという時などにどうぞ。

アルファポリスで小説を読まれるようになるには? お気に入り・ポイント・解説などなど

王一歩
エッセイ・ノンフィクション
とある小説投稿サイトで日間ランキング3位になったことがある私の体験談から、『どうすれば自分の投稿した小説が伸びるのか?』を考察・解説する小説になります。 投稿に関する裏技・小ネタなどを紹介できればなと思っております。 ※実際にアルファポリスにて別の作品が13位になっています。

処理中です...