よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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長老の木噺

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 神社の御神木や屋久杉など、何百年や何千年といった樹齢を誇る木が色々とありますが、その中で世界一長寿な木とされているのが、アフリカ大陸の西北、カナリア諸島特産の木であるリュウケツジュです。

 リュウケツジュはユリ科に属し、大きいものでは幹の直径が5メートル、高さが21メートルほどにもなります。
 また樹形は木というよりも、傘を開いたキノコのような形をしています。

 このリュウケツジュ、漢字では龍血樹と書きます。

 なぜこのような名前が付いたかといえば、この木を傷つけると中から赤い色の樹脂が出てきたことから、これを傷ついて血を流す龍に見立てて、こういう名前を付けたそうです。

 なお、この樹脂は塗料や木材の着色料、あるいは止血剤として用いられています。

 さて問題の樹齢ですが、カナリア諸島のテネリファというところで確認されたリュウケツジュは、樹齢7000年以上だと言われています。

 ちなみに、どうやって木を切らずに年輪の状態を調べているかというと、「成長すい」と呼ばれる細い円筒状のドリルを樹木に突き刺し、樹木の一部を取り出します。
 その標本には年輪が刻まれているので、それを数えれば樹齢を特定することができるのです。

 では、今回はこの辺で失礼いたします。
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