よもやまメモ噺

〇寿噺

　日本では長寿を祝う呼称が色々とありますが、それらは漢字を使った数遊びなのです。

　まずは81歳を祝う半寿。
　これは半という漢字が、上から逆さの八、十、一に分解できることから、81歳を表すものとして半を使っています。

　次は88歳を祝う米寿。
　これも半寿同様、米という漢字が、上から逆さの八、十、八に分解できることから、88歳を表すものとして米を使っています。

　そして99歳を祝う白寿。
　これは白という漢字が百から一を引いたものなので、99歳を表すものとして使われています。

　さらに108歳を祝うのが茶寿。
　これは茶という漢字を十、十、八十、八に分解し、それを全て足すと108になることから、この歳を表すものとして使われています。

　さて、この辺までは現実的な年齢ですが、合計ものにはこの上があります。

　それが王寿と栞かん寿です。

　王寿は、王という漢字を千と一に分解し、それを足すと1001になるので、1001歳のお祝いになります。

　もはや妖怪の域ですが、栞寿はさらに上で、栞という漢字を千・千・十・八に分解し、それを全て足すと2018になるので、2018歳のお祝いになります。

　では、今回はこの辺で失礼いたします。