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清めの塩噺
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玄関に盛り塩をしたり、ドラマなどで嫌な客に対して「塩まいとけ」と言って追い返したりする描写を目にしたことがあると思います。
なんとなく理由は想像できると思いますが、こういった時に塩が使われるのは、塩が邪気を祓って清めてくれるからです。
では、なぜ塩に清める力があると思われるようになったのでしょうか。
もともと、穢れを清めるための”禊”は、海水で行われていました。
これは、穢れたものが川を流れて海にそそいで消えていくという考えによるものなのです。
実際、各地で海水に浸かって身を清めるという風習が伝えられており、また伊勢の海沿いの村では、毎朝海水を竹筒にくみ、神仏に供えたり、家の入口にかけたりすうという習俗が伝わっている地域もありました。
ただ、日常生活ではなかなか海水に浸かって身を清めることは難しいうえに、内陸の人々にとっては海水そのものを手に入れることが難しいことでした。
そこで、海からとれた塩にも同じ力があるとして、塩が代用されるようになり、その結果塩には穢れを祓う力があるとみなされるようになっていったのです。
このように人々が塩に霊力のようなものを感じたのには、塩が人々の生活に不可欠のものであったことや、食材の腐敗を防ぐ効果を有していたことなども影響しているようです。
ちなみに、力士が土俵に塩をまくのも、その場を清めるためです。
では、今回はこの辺で失礼いたします。
なんとなく理由は想像できると思いますが、こういった時に塩が使われるのは、塩が邪気を祓って清めてくれるからです。
では、なぜ塩に清める力があると思われるようになったのでしょうか。
もともと、穢れを清めるための”禊”は、海水で行われていました。
これは、穢れたものが川を流れて海にそそいで消えていくという考えによるものなのです。
実際、各地で海水に浸かって身を清めるという風習が伝えられており、また伊勢の海沿いの村では、毎朝海水を竹筒にくみ、神仏に供えたり、家の入口にかけたりすうという習俗が伝わっている地域もありました。
ただ、日常生活ではなかなか海水に浸かって身を清めることは難しいうえに、内陸の人々にとっては海水そのものを手に入れることが難しいことでした。
そこで、海からとれた塩にも同じ力があるとして、塩が代用されるようになり、その結果塩には穢れを祓う力があるとみなされるようになっていったのです。
このように人々が塩に霊力のようなものを感じたのには、塩が人々の生活に不可欠のものであったことや、食材の腐敗を防ぐ効果を有していたことなども影響しているようです。
ちなみに、力士が土俵に塩をまくのも、その場を清めるためです。
では、今回はこの辺で失礼いたします。
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