よもやまメモ噺

いんじんリュウキ

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天王星噺

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 水金地火木と数えて7番目の惑星が天王星。

 木星・土星に次いで3番目の大きさを誇るガス惑星で、太陽の周りを84年かけて1週している。

 この惑星の一番の特徴は横倒しになって自転していること。
 
 そのため、天王星には42年の昼と42年の夜がある。

 天王星を発見したのはイギリスの天文学者であるハーシェルだったのが、この発見は世間に大きな衝撃を与えた。

 18世紀ごろまで、惑星は肉眼で確認することができる水星、金星、火星、木星、土星、そして月と太陽だけであると信じられ、占星術など様々な物事の基本とされていた。

 ちなみに、1週間の曜日はその名残である。

 このように有史以来の常識とされてきた7つの星に、新しいものが発見されたのだから大騒ぎになるのも無理はない。

 当初、ハーシェルはこの新しい星にイギリス国王の名を取ってジョージの星と名付けようとしたが、周囲の反対もあって断念。

 結局他の星にならってギリシャ神の名から、Uranus(天界の王)と名付けることにした。

 なお、ハーシェルには妹がいたのだが、彼女も8個の彗星を発見するなど、世界初の女性天文学者としてその名を残している。

 では、今回はこの辺で失礼いたします。
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