よもやまメモ噺

違い噺

　この世の中、突然何を聞かれるか分からないものです。

　ちょいと昔、私は新宿駅の近くで、2人組のおばさまからこう尋ねられました。

　「すいません。これって蛾ですかね、蝶ですかね？」

　おばさまが指差す先にいた虫を見て、私は即答しました。

　「蛾です」
　「ありがとうございます」

　実は蛾と蝶には分かりやすい違いがあるんです。

　それは止まっている時に羽根をとじているのが蝶、開いたままなのが蛾です。

　その時いた虫は、階段の壁にへばりつくように止まっており、羽根は横に広がっていました。

　違いといえば、ウマとロバにも見た目に大きな違いがあります。

　まずはタテガミ。

　ウマのタテガミは首の一方に垂れていて長いのに対し、ロバのタテガミは短くて立っています。

　そしてしっぽ。

　ウマのしっぽは全体に長い毛で包まれているのに対し、ロバのしっぽは棒状で、その先に毛の房があります。

　もし、どこかでウマや蛾の違いを聞かれることがあったら、これを参考にしてみてください。

　では、今回はこの辺で失礼いたします。