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第2章 卒業試験
注文の多い絵のモデル
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「とりあえずバッティングから見よう。カリン、お前から順に振ってみろ」
「オッケー。タフィ、バット貸して」
カリンはタフィから黒バットを受け取り、右と左で1回ずつスイングした。
「スイッチなのか?」
「そう」
「わかった。次、ボイヤー振ってみろ」
「はい」
今度はボイヤーがカリンからバットを受け取ってスイングした。
「お前、足動かさないんだな」
「はい、この方がボールに合わせやすいんです」
基本的にボイヤーは足を動かさず、構えた位置でバットを振っている。
「確かに目線がブレたりしないからな。ただ、その打ち方だと普通は飛距離が出ないんだが、ドラゴンくらいパワーがあったら問題ないんだろうな」
アグレは納得したように軽くうなずいていた。
「……絵のモデルっていうか、バッティングの指導を受けてるみたいだな」
「本当ね」
タフィは思わずツッコみを入れ、それを聞いてカリンがクスッと笑う。
「じゃ、タフィ振ってみろ」
「ほい」
タフィはボイヤーからバットを受け取り、ブンッと豪快にスイングした。
「随分極端なオープンスタンスだな。それで外角の速球打てんのか?」
「普通に打てるよ」
「そうか。じゃあ次は守備だ。カリン、シャドーでいいから投げてみろ」
「オッケー」
カリンは左手にグローブをはめ、投球動作を披露した。
「セットも見せてくれ」
カリンは言われたとおり、セットポジションからの投球動作を披露する。
「今度はそのままセットで投げて、ピッチャーゴロを処理する動きだ」
カリンは要望どおりセットポジションから投げ、ピッチャーゴロを捕球してセカンドへ投げる動きをみせた。
「よしよし。次はボイヤーだ。これを、サードベースだと思って動いてくれ」
アグレは芝生の上に白く塗られた板を置いた。
「はい」
「……お前さん、いつも素手でやってるのか?」
「いつもってわけじゃないですよ。サイズがある時はグラブをはめますけど、ない時は素手です」
「そうか。じゃ、まずは平凡なゴロを処理する動きから」
「はい」
ボイヤーはゴロを捕球して、ファーストへ投げる動きをみせた。
「次はランナー1塁で、バッターがサード方向にバントをしてきた動きだ」
「はい」
ボイヤーは勢いよくチャージして打球を捕球、そのままセカンドへ向かってボールを投げる動きをみせた。
「おい、なんかさっきよりも練習感が強まってないか。このままいくと、そのうちカウント毎の動きとかもやらされるんじゃねぇの」
タフィは冗談っぽく言ったのだが、この後その言葉どおりの展開となる。
「カリン、フルカウントから7球粘られた末に、なんとか三振に打ち取った時のリアクションをやってくれ」
「ボイヤー、ランナー1塁でエンドランのサインが出て、低めのボール球をなんとかバットに当ててセカンド方向にゴロを打った動きだ」
「タフィ、ツーストライクワンボールで投げられた外角低めへ逃げる変化球、それをなんとか合わせて、ファースト後方に落ちるポテンヒットを打った動きだ」
タフィたちは昼食までの数時間で様々な設定の野球の動きを行い、実際に野球をやった以上の疲労を感じていた。
「お疲れさん。色々見させてもらったが、グッとくる構図があったんで、午後からそれで絵を描くことにする」
「そうですか……」
(これだけ色々やらされるんだから、1人だったら音を上げるかもね)
カリンは、この依頼が失敗続きだった理由をなんとなく察した。
「あー、腹減ったぁ」
タフィの声と同様、お腹の音も盛大に空腹を主張した。
「昼飯にするか。お前ら、サンドウィッチは嫌いじゃないだろ?」
アグレの問いかけに、タフィたちは首を縦に振る。
「なら、俺がおごってやるから、サンドウィッチ買いに行くぞ」
タフィたちはアグレ行きつけのサンドウィッチ専門店を訪れてサンドウィッチを買い込むと、芝生の上に大きな布を敷いて昼食を取り始めた。
「このタルタルソースおいしいですね」
「だろ」
ボイヤーが食べているのは、アグレイチオシのタルタルサンド。真ん中に切れ込みの入った紡錘形のパンに、たっぷりのタルタルソースがサンドされているだけのシンプルなものだ。
「ラッシャーさんって、ずっと猫の絵描いてんの?」
タフィは牛肉のカツレツを挟んだビフカツサンドを食べながら、アグレに聞いた。
「ずっとってわけじゃねぇけど、かれこれ40年くらい猫描いてんな。そもそも、俺が猫の絵を描くきっかけを作ったのは、コーツなんだよ」
「マジ? 学園長がきっかけなの?」
「そうさ。あれは、俺が30になるかならないかくらいの頃だったな。全く絵が売れてなくてな、絵描きを続けるかどうか悩んでたんだよ。そしたらある時、あいつがジパングって国の画家が描いた絵を俺に見せてきたんだよ。その絵なんだが、サルやウサギなんかが人間みたいにダンスを踊ったり、鬼ごっこをして遊んだりしてんだよ。もう見た瞬間、『これだっ!』って思ったね。家に帰ってすぐ、猫が横笛を吹いてる絵を描き始めたから」
「なんで猫だったの?」
「そん時家で猫飼ってたんだよ。だからもし犬を飼ってたら、犬で描いただろうな」
「へぇ~」
「ねぇ、ラッシャーさんはおばあちゃんのことも知ってるの?」
「ああ、知ってるよ」
「あの2人ってどう出会ったの?」
カリンは興味津々な様子で祖父母のなれそめを聞き出そうとした。
「あいつらは見合いみたいな感じで出会ったんだよ」
「見合い?」
「そう。お前は当然知ってるだろうが、コーツは先代の学園長の息子、同じくサマンサは先代の副学園長の娘だ」
「え、そうなの?」
「知りませんでした」
タフィとボイヤーは初めて聞く事実だ。
「……そうだな、カルドーゾ家の人間もいることだし、あの学園できたが経緯から話をしてやるか」
アグレはゴッチ・エルシア学園が設立された経緯から、コーツたちとの思い出話を語り始めた。
「オッケー。タフィ、バット貸して」
カリンはタフィから黒バットを受け取り、右と左で1回ずつスイングした。
「スイッチなのか?」
「そう」
「わかった。次、ボイヤー振ってみろ」
「はい」
今度はボイヤーがカリンからバットを受け取ってスイングした。
「お前、足動かさないんだな」
「はい、この方がボールに合わせやすいんです」
基本的にボイヤーは足を動かさず、構えた位置でバットを振っている。
「確かに目線がブレたりしないからな。ただ、その打ち方だと普通は飛距離が出ないんだが、ドラゴンくらいパワーがあったら問題ないんだろうな」
アグレは納得したように軽くうなずいていた。
「……絵のモデルっていうか、バッティングの指導を受けてるみたいだな」
「本当ね」
タフィは思わずツッコみを入れ、それを聞いてカリンがクスッと笑う。
「じゃ、タフィ振ってみろ」
「ほい」
タフィはボイヤーからバットを受け取り、ブンッと豪快にスイングした。
「随分極端なオープンスタンスだな。それで外角の速球打てんのか?」
「普通に打てるよ」
「そうか。じゃあ次は守備だ。カリン、シャドーでいいから投げてみろ」
「オッケー」
カリンは左手にグローブをはめ、投球動作を披露した。
「セットも見せてくれ」
カリンは言われたとおり、セットポジションからの投球動作を披露する。
「今度はそのままセットで投げて、ピッチャーゴロを処理する動きだ」
カリンは要望どおりセットポジションから投げ、ピッチャーゴロを捕球してセカンドへ投げる動きをみせた。
「よしよし。次はボイヤーだ。これを、サードベースだと思って動いてくれ」
アグレは芝生の上に白く塗られた板を置いた。
「はい」
「……お前さん、いつも素手でやってるのか?」
「いつもってわけじゃないですよ。サイズがある時はグラブをはめますけど、ない時は素手です」
「そうか。じゃ、まずは平凡なゴロを処理する動きから」
「はい」
ボイヤーはゴロを捕球して、ファーストへ投げる動きをみせた。
「次はランナー1塁で、バッターがサード方向にバントをしてきた動きだ」
「はい」
ボイヤーは勢いよくチャージして打球を捕球、そのままセカンドへ向かってボールを投げる動きをみせた。
「おい、なんかさっきよりも練習感が強まってないか。このままいくと、そのうちカウント毎の動きとかもやらされるんじゃねぇの」
タフィは冗談っぽく言ったのだが、この後その言葉どおりの展開となる。
「カリン、フルカウントから7球粘られた末に、なんとか三振に打ち取った時のリアクションをやってくれ」
「ボイヤー、ランナー1塁でエンドランのサインが出て、低めのボール球をなんとかバットに当ててセカンド方向にゴロを打った動きだ」
「タフィ、ツーストライクワンボールで投げられた外角低めへ逃げる変化球、それをなんとか合わせて、ファースト後方に落ちるポテンヒットを打った動きだ」
タフィたちは昼食までの数時間で様々な設定の野球の動きを行い、実際に野球をやった以上の疲労を感じていた。
「お疲れさん。色々見させてもらったが、グッとくる構図があったんで、午後からそれで絵を描くことにする」
「そうですか……」
(これだけ色々やらされるんだから、1人だったら音を上げるかもね)
カリンは、この依頼が失敗続きだった理由をなんとなく察した。
「あー、腹減ったぁ」
タフィの声と同様、お腹の音も盛大に空腹を主張した。
「昼飯にするか。お前ら、サンドウィッチは嫌いじゃないだろ?」
アグレの問いかけに、タフィたちは首を縦に振る。
「なら、俺がおごってやるから、サンドウィッチ買いに行くぞ」
タフィたちはアグレ行きつけのサンドウィッチ専門店を訪れてサンドウィッチを買い込むと、芝生の上に大きな布を敷いて昼食を取り始めた。
「このタルタルソースおいしいですね」
「だろ」
ボイヤーが食べているのは、アグレイチオシのタルタルサンド。真ん中に切れ込みの入った紡錘形のパンに、たっぷりのタルタルソースがサンドされているだけのシンプルなものだ。
「ラッシャーさんって、ずっと猫の絵描いてんの?」
タフィは牛肉のカツレツを挟んだビフカツサンドを食べながら、アグレに聞いた。
「ずっとってわけじゃねぇけど、かれこれ40年くらい猫描いてんな。そもそも、俺が猫の絵を描くきっかけを作ったのは、コーツなんだよ」
「マジ? 学園長がきっかけなの?」
「そうさ。あれは、俺が30になるかならないかくらいの頃だったな。全く絵が売れてなくてな、絵描きを続けるかどうか悩んでたんだよ。そしたらある時、あいつがジパングって国の画家が描いた絵を俺に見せてきたんだよ。その絵なんだが、サルやウサギなんかが人間みたいにダンスを踊ったり、鬼ごっこをして遊んだりしてんだよ。もう見た瞬間、『これだっ!』って思ったね。家に帰ってすぐ、猫が横笛を吹いてる絵を描き始めたから」
「なんで猫だったの?」
「そん時家で猫飼ってたんだよ。だからもし犬を飼ってたら、犬で描いただろうな」
「へぇ~」
「ねぇ、ラッシャーさんはおばあちゃんのことも知ってるの?」
「ああ、知ってるよ」
「あの2人ってどう出会ったの?」
カリンは興味津々な様子で祖父母のなれそめを聞き出そうとした。
「あいつらは見合いみたいな感じで出会ったんだよ」
「見合い?」
「そう。お前は当然知ってるだろうが、コーツは先代の学園長の息子、同じくサマンサは先代の副学園長の娘だ」
「え、そうなの?」
「知りませんでした」
タフィとボイヤーは初めて聞く事実だ。
「……そうだな、カルドーゾ家の人間もいることだし、あの学園できたが経緯から話をしてやるか」
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