13 / 24
春雷の過去と母親と
13
しおりを挟む
「久しぶりに見た母親はすっかり老けていた。丁度息子の結婚式の日だったようで、とても幸せそうな顔をしていた。俺のことや死にかけたことを忘れたように……」
実の母親に化け物と呼ばれ、咎人として妖力と住処を失い、あやかしどころか家族にさえ嫌われて、どこにも居場所が無い傷心の春雷。
そんな春雷とは対照的に、何事もなかったように息子の晴れの日を祝う母親と、愛する伴侶と共に新しい生活に向けて歩み始める幸せの絶頂にいる父親違いの弟。
事故に遭って死ぬ寸前だったことや、助けた春雷に感謝を忘れた二人だけが幸福を享受しようとしていた。
そんな二人の姿を遠くかくりよから見ていた春雷は、きっと悔しかったに違いない。
「母親の姿が消えて、ただの鏡に戻った時、映ったのは俺だった。自分の姿を見て、化け物と呼ばれた時を思い出した。人間の母親そっくりの顔をしていながらも、人間じゃなくて犬神の俺……。もし犬神じゃなくて人間として産まれていたら、俺を息子と呼んでくれたのか。母さんと呼んでも答えてくれたのか。俺を家族として抱きしめてくれたのだろうか。そんな考えばかり浮かんできたな。意味ないって分かっているのに……」
春雷は鼻を鳴らすと、過酷の自分を嘲笑する。
「苦しくなって、何もかもが嫌になった。もう母親の姿も自分の顔も見たくなかった。それで鏡を割ったんだ。それからは一度も母親の姿を見ていない」
犬神としての自分を春雷は誇りに思っていた。それが化け物と言われて存在を否定されてからは自信が無くなった。
望みもしないのに犬神の子供を生まされた母親から否定されただけではなく、妖力を失ったことで父親からも見放されてしまった。
春雷がいなければ、家族はかくりよを転々と移り住む必要は無かった。今も最初の村で幸せに暮らしていただろう。札付きとなった春雷はただのお荷物。家族の足枷だった。
両親に存在を否定され、周囲からも拒絶された時、子供は何を寄る辺にすればいいのだろう。
「妖力を失ってあやかしの仲間にも入れてもらえず、だからといって人間でもない。どこにも混ざれないはみ出し者だよ、俺は。……悪かったな。そんな俺の子供を産まされて。全部終わったら、必ず無かったことにする。この話しも……」
「な、んで……なんでそんな平気そうな顔をするの……。怒っていいんだよ!? 泣いたっていいんだよ!? 春雷は……春雷は悪くないのに……。お母さんと弟を助けただけなのに、なんで……。なんで一人でこんな思いをしなきゃいけないの……!」
華蓮の目に涙が溜まる。母親や家族のことを話している時の春雷はどこか諦めているようにも、冷めているようにも見えた。それでもどこか哀愁漂うのは何故だろう。
春雷は自分の過去を悲観することも、恨むことも、同情を求めることもなかった。ただ過ぎたことを淡々と話すだけ。それなのに外を見ながら話す横顔には寂寥感が滲んでいた。
それはきっと――。
(寂しいんだ。誰にも受け入れてもらえなくて、ずっと一人で暮らしていて、孤独を感じているんだ)
「久しぶりに見た母親はすっかり老けていた。丁度息子の結婚式の日だったようで、とても幸せそうな顔をしていた。俺のことや死にかけたことを忘れたように……」
実の母親に化け物と呼ばれ、咎人として妖力と住処を失い、あやかしどころか家族にさえ嫌われて、どこにも居場所が無い傷心の春雷。
そんな春雷とは対照的に、何事もなかったように息子の晴れの日を祝う母親と、愛する伴侶と共に新しい生活に向けて歩み始める幸せの絶頂にいる父親違いの弟。
事故に遭って死ぬ寸前だったことや、助けた春雷に感謝を忘れた二人だけが幸福を享受しようとしていた。
そんな二人の姿を遠くかくりよから見ていた春雷は、きっと悔しかったに違いない。
「母親の姿が消えて、ただの鏡に戻った時、映ったのは俺だった。自分の姿を見て、化け物と呼ばれた時を思い出した。人間の母親そっくりの顔をしていながらも、人間じゃなくて犬神の俺……。もし犬神じゃなくて人間として産まれていたら、俺を息子と呼んでくれたのか。母さんと呼んでも答えてくれたのか。俺を家族として抱きしめてくれたのだろうか。そんな考えばかり浮かんできたな。意味ないって分かっているのに……」
春雷は鼻を鳴らす。きっと過酷な状況に置かれた自分を嘲笑したのだろう。
「苦しくなって、何もかもが嫌になった。もう母親の姿も自分の顔も見たくなかった。それで鏡を割ったんだ。それからは一度も母親の姿を見ていない」
それまで犬神としての自分を春雷は誇りに思っていた。それが化け物と言われて存在を否定されてからは自信が無くなった。
望みもしないのに犬神の子供を生まされた母親から否定されただけではなく、妖力を失ったことで父親からも見放されてしまった。
春雷がいなければ、家族はかくりよを転々と移り住む必要は無かった。今も最初の村で幸せに暮らしていただろう。札付きとなった春雷はただのお荷物。家族の足枷だった。
両親に存在を否定され、周囲からも拒絶された時、何を寄る辺にすればいいのだろう。
「妖力を失ってあやかしの仲間にも入れてもらえず、だからといって人間でもない。どこにも混ざれないはみ出し者だよ、俺は。……悪かったな。そんな俺の子供を産まされて。全部終わったら、必ず無かったことにする。この話しも……」
「な、んで……なんでそんな平気そうな顔をするの……。怒っていいんだよ!? 泣いたっていいんだよ!? 春雷は……春雷は悪くないのに……。お母さんと弟を助けただけなのに、なんで……。なんで一人でこんな思いをしなきゃいけないの……!」
華蓮の目に涙が溜まる。母親や家族のことを話している時の春雷はどこか諦めているようにも、冷めているようにも見えた。それでもどこか哀愁漂うのは何故だろう。
春雷は自分の過去を悲観することも、恨むことも、同情を求めることもなかった。ただ過ぎたことを淡々と話すだけ。それなのに外を見ながら話す横顔には寂寥感が滲んでいた。
それはきっと――。
(寂しいんだ。誰にも受け入れてもらえなくて、ずっと一人で暮らしていて、孤独を感じているんだ)
人は集団の中でより孤独を感じると言われている。
春雷が完全な一人だったら孤独を感じなかっただろう。けれども近くに村があって、営みを感じられる場所があった。
春雷が世捨て人のような生活を送っていたとしても、幸せそうな雪起や村人たちの姿を見てしまえば、自分の置かれた状況と比較せざるを得ない。
身近に集団があるのに、仲間に入れてもらえないというのは、手が届きそうな場所にあるのに届かないのと同じくらいもどかしい。
しかもそれが偶然ではなく、負い目や罪悪感などの弱味につけ込んで意図的にしていると分かっているからこそ、やるせなさを感じてしまう。
もしかすると妖力を失ったあやかしにこの家を与えているのは、善意ではなく悪意からかもしれない。春雷に孤独を感じさせることで、罪を犯した自分の存在に苦しみ、自らここを去るように仕向けた罠なのかもしれなかった。
実の母親に化け物と呼ばれ、咎人として妖力と住処を失い、あやかしどころか家族にさえ嫌われて、どこにも居場所が無い傷心の春雷。
そんな春雷とは対照的に、何事もなかったように息子の晴れの日を祝う母親と、愛する伴侶と共に新しい生活に向けて歩み始める幸せの絶頂にいる父親違いの弟。
事故に遭って死ぬ寸前だったことや、助けた春雷に感謝を忘れた二人だけが幸福を享受しようとしていた。
そんな二人の姿を遠くかくりよから見ていた春雷は、きっと悔しかったに違いない。
「母親の姿が消えて、ただの鏡に戻った時、映ったのは俺だった。自分の姿を見て、化け物と呼ばれた時を思い出した。人間の母親そっくりの顔をしていながらも、人間じゃなくて犬神の俺……。もし犬神じゃなくて人間として産まれていたら、俺を息子と呼んでくれたのか。母さんと呼んでも答えてくれたのか。俺を家族として抱きしめてくれたのだろうか。そんな考えばかり浮かんできたな。意味ないって分かっているのに……」
春雷は鼻を鳴らすと、過酷の自分を嘲笑する。
「苦しくなって、何もかもが嫌になった。もう母親の姿も自分の顔も見たくなかった。それで鏡を割ったんだ。それからは一度も母親の姿を見ていない」
犬神としての自分を春雷は誇りに思っていた。それが化け物と言われて存在を否定されてからは自信が無くなった。
望みもしないのに犬神の子供を生まされた母親から否定されただけではなく、妖力を失ったことで父親からも見放されてしまった。
春雷がいなければ、家族はかくりよを転々と移り住む必要は無かった。今も最初の村で幸せに暮らしていただろう。札付きとなった春雷はただのお荷物。家族の足枷だった。
両親に存在を否定され、周囲からも拒絶された時、子供は何を寄る辺にすればいいのだろう。
「妖力を失ってあやかしの仲間にも入れてもらえず、だからといって人間でもない。どこにも混ざれないはみ出し者だよ、俺は。……悪かったな。そんな俺の子供を産まされて。全部終わったら、必ず無かったことにする。この話しも……」
「な、んで……なんでそんな平気そうな顔をするの……。怒っていいんだよ!? 泣いたっていいんだよ!? 春雷は……春雷は悪くないのに……。お母さんと弟を助けただけなのに、なんで……。なんで一人でこんな思いをしなきゃいけないの……!」
華蓮の目に涙が溜まる。母親や家族のことを話している時の春雷はどこか諦めているようにも、冷めているようにも見えた。それでもどこか哀愁漂うのは何故だろう。
春雷は自分の過去を悲観することも、恨むことも、同情を求めることもなかった。ただ過ぎたことを淡々と話すだけ。それなのに外を見ながら話す横顔には寂寥感が滲んでいた。
それはきっと――。
(寂しいんだ。誰にも受け入れてもらえなくて、ずっと一人で暮らしていて、孤独を感じているんだ)
「久しぶりに見た母親はすっかり老けていた。丁度息子の結婚式の日だったようで、とても幸せそうな顔をしていた。俺のことや死にかけたことを忘れたように……」
実の母親に化け物と呼ばれ、咎人として妖力と住処を失い、あやかしどころか家族にさえ嫌われて、どこにも居場所が無い傷心の春雷。
そんな春雷とは対照的に、何事もなかったように息子の晴れの日を祝う母親と、愛する伴侶と共に新しい生活に向けて歩み始める幸せの絶頂にいる父親違いの弟。
事故に遭って死ぬ寸前だったことや、助けた春雷に感謝を忘れた二人だけが幸福を享受しようとしていた。
そんな二人の姿を遠くかくりよから見ていた春雷は、きっと悔しかったに違いない。
「母親の姿が消えて、ただの鏡に戻った時、映ったのは俺だった。自分の姿を見て、化け物と呼ばれた時を思い出した。人間の母親そっくりの顔をしていながらも、人間じゃなくて犬神の俺……。もし犬神じゃなくて人間として産まれていたら、俺を息子と呼んでくれたのか。母さんと呼んでも答えてくれたのか。俺を家族として抱きしめてくれたのだろうか。そんな考えばかり浮かんできたな。意味ないって分かっているのに……」
春雷は鼻を鳴らす。きっと過酷な状況に置かれた自分を嘲笑したのだろう。
「苦しくなって、何もかもが嫌になった。もう母親の姿も自分の顔も見たくなかった。それで鏡を割ったんだ。それからは一度も母親の姿を見ていない」
それまで犬神としての自分を春雷は誇りに思っていた。それが化け物と言われて存在を否定されてからは自信が無くなった。
望みもしないのに犬神の子供を生まされた母親から否定されただけではなく、妖力を失ったことで父親からも見放されてしまった。
春雷がいなければ、家族はかくりよを転々と移り住む必要は無かった。今も最初の村で幸せに暮らしていただろう。札付きとなった春雷はただのお荷物。家族の足枷だった。
両親に存在を否定され、周囲からも拒絶された時、何を寄る辺にすればいいのだろう。
「妖力を失ってあやかしの仲間にも入れてもらえず、だからといって人間でもない。どこにも混ざれないはみ出し者だよ、俺は。……悪かったな。そんな俺の子供を産まされて。全部終わったら、必ず無かったことにする。この話しも……」
「な、んで……なんでそんな平気そうな顔をするの……。怒っていいんだよ!? 泣いたっていいんだよ!? 春雷は……春雷は悪くないのに……。お母さんと弟を助けただけなのに、なんで……。なんで一人でこんな思いをしなきゃいけないの……!」
華蓮の目に涙が溜まる。母親や家族のことを話している時の春雷はどこか諦めているようにも、冷めているようにも見えた。それでもどこか哀愁漂うのは何故だろう。
春雷は自分の過去を悲観することも、恨むことも、同情を求めることもなかった。ただ過ぎたことを淡々と話すだけ。それなのに外を見ながら話す横顔には寂寥感が滲んでいた。
それはきっと――。
(寂しいんだ。誰にも受け入れてもらえなくて、ずっと一人で暮らしていて、孤独を感じているんだ)
人は集団の中でより孤独を感じると言われている。
春雷が完全な一人だったら孤独を感じなかっただろう。けれども近くに村があって、営みを感じられる場所があった。
春雷が世捨て人のような生活を送っていたとしても、幸せそうな雪起や村人たちの姿を見てしまえば、自分の置かれた状況と比較せざるを得ない。
身近に集団があるのに、仲間に入れてもらえないというのは、手が届きそうな場所にあるのに届かないのと同じくらいもどかしい。
しかもそれが偶然ではなく、負い目や罪悪感などの弱味につけ込んで意図的にしていると分かっているからこそ、やるせなさを感じてしまう。
もしかすると妖力を失ったあやかしにこの家を与えているのは、善意ではなく悪意からかもしれない。春雷に孤独を感じさせることで、罪を犯した自分の存在に苦しみ、自らここを去るように仕向けた罠なのかもしれなかった。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
イケメン御曹司、地味子へのストーカー始めました 〜マイナス余命1日〜
和泉杏咲
恋愛
表紙イラストは「帳カオル」様に描いていただきました……!眼福です(´ω`)
https://twitter.com/tobari_kaoru
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は間も無く死ぬ。だから、彼に別れを告げたいのだ。それなのに……
なぜ、私だけがこんな目に遭うのか。
なぜ、私だけにこんなに執着するのか。
私は間も無く死んでしまう。
どうか、私のことは忘れて……。
だから私は、あえて言うの。
バイバイって。
死を覚悟した少女と、彼女を一途(?)に追いかけた少年の追いかけっこの終わりの始まりのお話。
<登場人物>
矢部雪穂:ガリ勉してエリート中学校に入学した努力少女。小説家志望
悠木 清:雪穂のクラスメイト。金持ち&ギフテッドと呼ばれるほどの天才奇人イケメン御曹司
山田:清に仕えるスーパー執事
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
あやかし雑草カフェ社員寮 ~社長、離婚してくださいっ!~
菱沼あゆ
キャラ文芸
令和のはじめ。
めでたいはずの10連休を目前に仕事をクビになった、のどか。
同期と呑んだくれていたのだが、目を覚ますと、そこは見知らぬ会社のロビーで。
酔った弾みで、イケメンだが、ちょっと苦手な取引先の社長、成瀬貴弘とうっかり婚姻届を出してしまっていた。
休み明けまでは正式に受理されないと聞いたのどかは、10連休中になんとか婚姻届を撤回してもらおうと頑張る。
職だけでなく、住む場所も失っていたのどかに、貴弘は住まいを提供してくれるが、そこは草ぼうぼうの庭がある一軒家で。
おまけにイケメンのあやかしまで住んでいた。
庭にあふれる雑草を使い、雑草カフェをやろうと思うのどかだったが――。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
ブラックベリーの霊能学
猫宮乾
キャラ文芸
新南津市には、古くから名門とされる霊能力者の一族がいる。それが、玲瓏院一族で、その次男である大学生の僕(紬)は、「さすがは名だたる天才だ。除霊も完璧」と言われている、というお話。※周囲には天才霊能力者と誤解されている大学生の日常。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる