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39 春彦の両親
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急いで玄関の鍵を開けると、私はひとり暗い家の中に飛び込んで行く。
春彦の命を繋ぎ止めていた、賽の河原の拾い物。それはあの小石以外には考えられない。
階段を一段飛ばしで駆け上り、自分の部屋に飛び込んだ。机に飾ってある小石を引っ掴むと、踵を返す。
転げ落ちるように階段を降りて、玄関のドアを乱暴に閉めた。なのに、焦りばかりが募って、鍵穴に鍵がうまく入らない。
「あー! もう!」
苛立ちながらも左手で鍵を持つ右手を押さえると、ようやく鍵が入った。急いで回転させると、ポケットに鍵を乱暴に突っ込む。
「――春彦!」
泣きそうになるのを懸命に堪えながら、隣家の玄関で騒いでいる一行の元へ全速力で向かった。
春彦のお母さんの悲痛な叫び声が、すぐに聞こえ始める。
「だから何なのよ、貴方たち!」
「お願いです! 病院名だけでも教えて下さい!」
「春彦の名前を出すなんて、冗談でもやっていいことじゃないわ!」
やっぱり部長やえっちゃんだと、簡単には信じてもらえないらしい。そりゃそうだ、会ったこともないんだから。
「おばさん!」
私が門から顔を見せると、疑わしげな表情をしていた春彦の両親が、少しホッとしたような目線を私に向けた。
「小春ちゃん!? ねえ、この人たちのこと知ってるの!? 一体何が……っ」
「おばさん、おじさん! あのね、ええとっ」
だけど、私が玄関に来た途端。
「嘘……! 春彦……!?」
それまで怒りで眉間に皺を寄せていたおばさんが、春彦を見てパッと口を押さえた。
よく見ると、えっちゃんまで春彦を見て驚いている。
「あ……まさかこれのせい?」
私は握り締めていた手のひらを開いて、賽の河原の小石を見た。
春彦のお母さんは、ふるふると震え始める。
「春彦……え? どうしてここに……?」
いつも寡黙な春彦のお父さんは、やはり静かなままだけど、目を大きく開いて春彦を凝視していた。
この賽の河原の小石の力のお陰で、これまで春彦の姿が見えなかった皆の目にも、春彦の姿がくっきりと見えるようになったんだ。
「父さん、母さん……!」
春彦が二人に声を掛けると、おばさんがぼたぼたと涙をこぼし始めた。どうやら、先程までは春彦の声も聞こえていなかったらしい。
今ならきっと、教えてくれる!
私は春彦のお母さんに向かって頭を下げた。
「おばさん、急がないと春彦が死んじゃうの! お願い、今すぐ病院に連れて行って!」
ここ三年交流しない間に、春彦のお母さんの頭には白髪が増えてしまった。
私の顔を見て、泣き崩れてしまった春彦のお母さん。くたびれたように見えるやつれた姿は、私がぼうっとして三年もの間春彦を呼ばなかったせいでなってしまったものだ。
本当に、本当にごめんなさい――。
悔しさに、また泣きそうになる。でも、今は泣いている暇はない。私がやれることをやる時だ。
と、春彦のお母さんが涙ながらに言った。
「小春ちゃん……! あなた、ようやく春彦のことを思い出してくれたのね……!」
いやそれは違うんです、記憶が混同してたんじゃなくて本気で春彦がいたから普通にいるものだと思っていたんです。
そう説明するか迷ったけど、今は時間がない。
「おばさん、お願いします! 今は私と春彦を信じて下さい!」
すると、それまで黙って聞いていた春彦のお父さんが、玄関に置いてある車の鍵を掴むと頷いた。
「僕が車で連れて行こう」
「お父さん……!」
「さ、母さん、泣いている暇はないぞ!」
春彦のお父さんは、お母さんの肩をぽんと叩くと、小走りで駐車場へと向かう。私たちも、バタバタと彼の後を追った。
春彦のお父さんが運転する車は五人乗りだったので、全員は入らない。
申し訳ないけど、えっちゃんと井ノ原くんとはここで別れることになった。
「小春! 後で……後で絶対連絡頂戴ね!」
潤んだ瞳の親友に向かって、私は後部座席の窓の奥から頷いてみせる。今日はずっとえっちゃんに心配をかけ通しだった。
今も現在進行形で心配をかけているのに、それでもこうして私を見送ってくれるえっちゃんの強さと優しさに、心底脱帽する。
やっぱり私の親友は最高だ。落ち着いたら、ポテチの話を笑い話にして語り合いたかった。
部長はというと、「篠原さんは説明下手くそでしょ」という理由で、説明係として同乗することになった。
道中、本当にきちんと筋道を立てこれまでの春彦のことを簡素に説明したことには、感心せざるを得なかった。さすがは部長だ。
一方春彦は、少しずつ少しずつ、身体が透け始めてきていた。表情も、少し辛そうだ。
どうしよう、私が春彦の霊体が消えちゃう可能性すら考えていなかったからだ。
「春彦、大丈夫?」
「まだ、多分……」
小さく笑い返してくれたけど、力が入らないのか、背中がズルズルと滑っていってしまう。
バックミラーで春彦の様子を確認した春彦のお父さんが、はっきりとした口調で言った。
「急ぐぞ!」
春彦のお父さんは怒ったところなんてみたことがない温厚な人だけど、この時の運転は凄かった。
クラクションをガンガン鳴らし、ドリフトするんじゃないかという勢いで角を曲がっていく後ろ姿を見ている内に、龍の両親もこれからはこういう愛し方をしてくれたらいいな、と願った。
龍に必要だったのは、いい教育、いいおうちよりも、もっと泥臭く直接的な愛情表現だ。
龍が欲しがっていたのは、好きだ、愛しているという言葉と抱擁だったと思う。いい子にさえしていれば褒められると信じていた龍は、私の中に泥臭い愛情を見たのかもしれない。
オーラを視てもらうこと以外にもあんなにも甘えようとしたのは、それが理由だったんじゃないか。
何故なら、私はそれを当たり前のように知っていた。親からも勿論、愛情は山のように与えられた。
だけどそれ以上に、春彦がずっと切れ目なく傍に寄り添い、私に惜しげもなく与え続けてくれていたから。
そんな春彦が、どんどん薄くなって消えていく。
「春彦……消えちゃ嫌だよ」
「ん……大丈夫だよ、きっと大丈夫だから」
自分の命が消えそうなのに、やっぱり春彦は私を心配させまいと微笑むんだ。
――馬鹿。いつもいつも、私ばっかり優先しちゃって。
その時、ハッと思いついたことがあった。試す価値はあるんじゃないか。駄目元で、賽の河原の小石を握っていた手のひらを広げる。
「春彦、これ、一緒に持ってみてよ」
「? うん……」
春彦の手が、賽の河原の小石を上から包み込むように、私の手を握った。
ぎゅ、と私の手を握り締める肌の感触。
「え……!」
「小春……! 俺、小春に触れてる!」
春彦が、目に涙を溜めながら嬉しそうに笑う。私も笑顔になった。
「春彦の手だ! 本当だ、手を繋いでる!」
さっきまで触れることも叶わなかった春彦が、隣にいる。心なしか、背筋もしゃっきり伸びたように見えた。
「ちょっと力も湧いてきたかもしれない!」
「本当? 良かった……! じゃあこのまま繋いでいこう!」
「ああ!」
身体は相変わらず透けたままだけど、小石を握る手だけは互いの手の温度を感じながら繋ぐことができている。
春彦の手は、暖かかった。ちゃんと生きている人間の手だった。
――絶対、この熱を奪わせはしない。
春彦が、運転席に向かって明るい声を出す。
「これなら何とかいけそうだよ! 父さん急いで!」
「任せろ、春彦!」
春彦のお父さんが、アクセルを思い切り踏み込んだ。
ブオオオオン! と音を立て、車は更に加速していった。
春彦の命を繋ぎ止めていた、賽の河原の拾い物。それはあの小石以外には考えられない。
階段を一段飛ばしで駆け上り、自分の部屋に飛び込んだ。机に飾ってある小石を引っ掴むと、踵を返す。
転げ落ちるように階段を降りて、玄関のドアを乱暴に閉めた。なのに、焦りばかりが募って、鍵穴に鍵がうまく入らない。
「あー! もう!」
苛立ちながらも左手で鍵を持つ右手を押さえると、ようやく鍵が入った。急いで回転させると、ポケットに鍵を乱暴に突っ込む。
「――春彦!」
泣きそうになるのを懸命に堪えながら、隣家の玄関で騒いでいる一行の元へ全速力で向かった。
春彦のお母さんの悲痛な叫び声が、すぐに聞こえ始める。
「だから何なのよ、貴方たち!」
「お願いです! 病院名だけでも教えて下さい!」
「春彦の名前を出すなんて、冗談でもやっていいことじゃないわ!」
やっぱり部長やえっちゃんだと、簡単には信じてもらえないらしい。そりゃそうだ、会ったこともないんだから。
「おばさん!」
私が門から顔を見せると、疑わしげな表情をしていた春彦の両親が、少しホッとしたような目線を私に向けた。
「小春ちゃん!? ねえ、この人たちのこと知ってるの!? 一体何が……っ」
「おばさん、おじさん! あのね、ええとっ」
だけど、私が玄関に来た途端。
「嘘……! 春彦……!?」
それまで怒りで眉間に皺を寄せていたおばさんが、春彦を見てパッと口を押さえた。
よく見ると、えっちゃんまで春彦を見て驚いている。
「あ……まさかこれのせい?」
私は握り締めていた手のひらを開いて、賽の河原の小石を見た。
春彦のお母さんは、ふるふると震え始める。
「春彦……え? どうしてここに……?」
いつも寡黙な春彦のお父さんは、やはり静かなままだけど、目を大きく開いて春彦を凝視していた。
この賽の河原の小石の力のお陰で、これまで春彦の姿が見えなかった皆の目にも、春彦の姿がくっきりと見えるようになったんだ。
「父さん、母さん……!」
春彦が二人に声を掛けると、おばさんがぼたぼたと涙をこぼし始めた。どうやら、先程までは春彦の声も聞こえていなかったらしい。
今ならきっと、教えてくれる!
私は春彦のお母さんに向かって頭を下げた。
「おばさん、急がないと春彦が死んじゃうの! お願い、今すぐ病院に連れて行って!」
ここ三年交流しない間に、春彦のお母さんの頭には白髪が増えてしまった。
私の顔を見て、泣き崩れてしまった春彦のお母さん。くたびれたように見えるやつれた姿は、私がぼうっとして三年もの間春彦を呼ばなかったせいでなってしまったものだ。
本当に、本当にごめんなさい――。
悔しさに、また泣きそうになる。でも、今は泣いている暇はない。私がやれることをやる時だ。
と、春彦のお母さんが涙ながらに言った。
「小春ちゃん……! あなた、ようやく春彦のことを思い出してくれたのね……!」
いやそれは違うんです、記憶が混同してたんじゃなくて本気で春彦がいたから普通にいるものだと思っていたんです。
そう説明するか迷ったけど、今は時間がない。
「おばさん、お願いします! 今は私と春彦を信じて下さい!」
すると、それまで黙って聞いていた春彦のお父さんが、玄関に置いてある車の鍵を掴むと頷いた。
「僕が車で連れて行こう」
「お父さん……!」
「さ、母さん、泣いている暇はないぞ!」
春彦のお父さんは、お母さんの肩をぽんと叩くと、小走りで駐車場へと向かう。私たちも、バタバタと彼の後を追った。
春彦のお父さんが運転する車は五人乗りだったので、全員は入らない。
申し訳ないけど、えっちゃんと井ノ原くんとはここで別れることになった。
「小春! 後で……後で絶対連絡頂戴ね!」
潤んだ瞳の親友に向かって、私は後部座席の窓の奥から頷いてみせる。今日はずっとえっちゃんに心配をかけ通しだった。
今も現在進行形で心配をかけているのに、それでもこうして私を見送ってくれるえっちゃんの強さと優しさに、心底脱帽する。
やっぱり私の親友は最高だ。落ち着いたら、ポテチの話を笑い話にして語り合いたかった。
部長はというと、「篠原さんは説明下手くそでしょ」という理由で、説明係として同乗することになった。
道中、本当にきちんと筋道を立てこれまでの春彦のことを簡素に説明したことには、感心せざるを得なかった。さすがは部長だ。
一方春彦は、少しずつ少しずつ、身体が透け始めてきていた。表情も、少し辛そうだ。
どうしよう、私が春彦の霊体が消えちゃう可能性すら考えていなかったからだ。
「春彦、大丈夫?」
「まだ、多分……」
小さく笑い返してくれたけど、力が入らないのか、背中がズルズルと滑っていってしまう。
バックミラーで春彦の様子を確認した春彦のお父さんが、はっきりとした口調で言った。
「急ぐぞ!」
春彦のお父さんは怒ったところなんてみたことがない温厚な人だけど、この時の運転は凄かった。
クラクションをガンガン鳴らし、ドリフトするんじゃないかという勢いで角を曲がっていく後ろ姿を見ている内に、龍の両親もこれからはこういう愛し方をしてくれたらいいな、と願った。
龍に必要だったのは、いい教育、いいおうちよりも、もっと泥臭く直接的な愛情表現だ。
龍が欲しがっていたのは、好きだ、愛しているという言葉と抱擁だったと思う。いい子にさえしていれば褒められると信じていた龍は、私の中に泥臭い愛情を見たのかもしれない。
オーラを視てもらうこと以外にもあんなにも甘えようとしたのは、それが理由だったんじゃないか。
何故なら、私はそれを当たり前のように知っていた。親からも勿論、愛情は山のように与えられた。
だけどそれ以上に、春彦がずっと切れ目なく傍に寄り添い、私に惜しげもなく与え続けてくれていたから。
そんな春彦が、どんどん薄くなって消えていく。
「春彦……消えちゃ嫌だよ」
「ん……大丈夫だよ、きっと大丈夫だから」
自分の命が消えそうなのに、やっぱり春彦は私を心配させまいと微笑むんだ。
――馬鹿。いつもいつも、私ばっかり優先しちゃって。
その時、ハッと思いついたことがあった。試す価値はあるんじゃないか。駄目元で、賽の河原の小石を握っていた手のひらを広げる。
「春彦、これ、一緒に持ってみてよ」
「? うん……」
春彦の手が、賽の河原の小石を上から包み込むように、私の手を握った。
ぎゅ、と私の手を握り締める肌の感触。
「え……!」
「小春……! 俺、小春に触れてる!」
春彦が、目に涙を溜めながら嬉しそうに笑う。私も笑顔になった。
「春彦の手だ! 本当だ、手を繋いでる!」
さっきまで触れることも叶わなかった春彦が、隣にいる。心なしか、背筋もしゃっきり伸びたように見えた。
「ちょっと力も湧いてきたかもしれない!」
「本当? 良かった……! じゃあこのまま繋いでいこう!」
「ああ!」
身体は相変わらず透けたままだけど、小石を握る手だけは互いの手の温度を感じながら繋ぐことができている。
春彦の手は、暖かかった。ちゃんと生きている人間の手だった。
――絶対、この熱を奪わせはしない。
春彦が、運転席に向かって明るい声を出す。
「これなら何とかいけそうだよ! 父さん急いで!」
「任せろ、春彦!」
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