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38 春彦の事情
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電車の中では、乗客らが私達を遠巻きに見ていた。
私たちの組み合わせが不思議なのか、もしかしたら春彦の姿が視えていたか気配を感じていたのかもしれない。
乗客の色が万華鏡のように変わるので、私はなるべく春彦だけを見るようにしていた。
部長が腕を組みながら唸る。
「……成程ね。ということは、篠原さんの隣にいるのは幼馴染みの生霊さんか」
じっと春彦を見つめた。
「なかなかのイケメンじゃない」
「どうも……」
春彦が、引き攣り笑いで返す。
それにしても、部長はかなりはっきり春彦の姿が視えているみたいだ。霊感が強い質らしく、時折亡者を見かけることもあるんだとか。あまり羨ましくはない能力だ。
綺麗に整えられた眉をきゅっと寄せながら、尋ねる。
「それで、どうして三年間もそんな状態に?」
私が聞こうと思いつつ周りの勢いに流されて聞きそびれていたことを、部長は臆することなく尋ねていく。さすがは部長だ。
それに対し、春彦も素直に回答する。
「俺と小春の家の間が、賽の河原と繋がっていたんです」
春彦の態度は、いつもの柔和なものだ。部長が乙女男子だと伝えてあるからか、龍に対する時みたいな警戒心が起こらないのかもしれない。
「俺の後ろではいつも鬼達が見張っていて、現世に出てくるヒントになることは言えなかったんです。言うと鬼に酷いことされるからって」
部長が目を見開いた。
「賽の河原と繋がってる? それはまた一体どうして」
私から見れば、部長と春彦の会話は普通に成立している。でも、えっちゃんにとっては違うらしい。どこからともなく春彦の声が聞こえてくるのか、目を大きく見開きキョロキョロしっ放しだ。
そんなえっちゃんに遠慮がちに、でも守るように寄り添う井ノ原くんは、果たしてどこまで視えているのか。とりあえずは、えっちゃんのメンタルケアを優先しているようだった。
なかなかいい物件を得られたみたいで、親友としては嬉しい。
「小春が賽の河原から持ち帰った物が、俺と小春を繋いでいてくれたんです」
会話を続けながら家の最寄駅を降りると、私の家の方面へと歩いて向かった。
何で大人数でゾロゾロと私の家に向かっているのか。それには理由がある。
龍はもう追ってこないよと説明したけど、「絶対に小春は家まで送る!」と、えっちゃんが言い張ったのだ。
えっちゃんにしてみれば、これまで自分が送っていたのに、部長に託した途端こんなことになってしまった。遅かれ早かれ近いことは起きていただろうけど、自分が傍を離れなければ、と気に病んでしまったらしい。
えっちゃんの気持ちが暖か過ぎて、心配してもらって嬉しいと思ってしまった私は駄目な友人だろうか。
そこへ、えっちゃんを私の家からひとりで帰したくないと言う井ノ原くんと、詳しく事情を知りたいと言う部長も一緒になり、ならば道中話そうと結局は全員で私の家へと向かうことになった、という訳だ。
春彦は私の隣を裸足で歩きながら、部長に順序立てて説明していた。部長はそれを、真顔で頷きながら聞いている。
「あいつらは、俺をあそこに引き込もうとしていた。だけど小春がこっちと道を繋いでいてくれたから、俺は辛うじて生き続けることができていたんです」
「篠原さんが、春彦くんの命を……」
部長は、いつの間にか春彦を春彦くんと呼んでいた。
どちらかというと男好き、そして春彦はイケメンだ。彼氏がいるからまさかとは思うけど、まさかな、と思わず勘繰ってしまった。ごめんなさい、部長。
ちなみに、私の家には何度も電話を掛けたけど、誰も出なかったらしい。えっちゃんが半泣きで教えてくれた。
そこでようやく、今日は母の同窓会があったことを思い出す。私が日頃如何に人の話を聞いていないかが露呈されて、井ノ原くん以外の三人に同時に深い溜息を吐かれた。何も言い返せない。
「それで、篠原さんに呼んでもらってようやく監視の目を逃れて現世に来れたって訳か」
春彦が深く頷く。
「そうです。なのに小春ってば全然呼んでくれないから、あそこから出られるのに三年もかかりましたけど」
部長が仰々しく口を押さえた。
「三年……嘘でしょ」
部長が驚いた顔をして私を見る。微妙な茶色のオーラは、どういった意味なんだろう。呆れたとかそんなところかもしれない。
部長はいつもの可哀想な子を見る目で私を見た後、視線を春彦に戻した。
「でも、戻ってこられたのに、春彦くんはまだ霊体のままじゃない」
「そう、そうなんです」
春彦の説明によると、私が持っている賽の河原の拾い物を春彦の本体に渡せば、恐らくは交換条件で魂と拾い物の入れ替えが行なえるんじゃないかということだった。
考え込むようなポーズをして、春彦が淡々と説明していく。
「これはこの間、奪衣婆に五目並べで百連勝して、こっそりヒントを教えてもらったことなので、確かかと」
神妙な面持ちの春彦とは反対に、部長の顔は思い切り歪んでいた。奪衣婆って何だろう? 私は聞き覚えがないけど、部長は思い当たる節があるみたいだ。
「だ、奪衣婆……?」
「あ、鬼には現世に帰りたいとかいうことは黙ってろって教えてくれたのも奪衣婆なんですけど」
部長は形のいい額の中心に皺を寄せながら、尋ねていく。
「奪衣婆ってあの、服を脱がせちゃう……?」
春彦はこくりと頷いた。
「俺も何度か脱がされたんですけど、話しかけ続けたら返してくれて。見た目は怖いけど、すごくいい人なんですよ」
ほわりと笑っている。いや、いやいやいや。
部長はあんぐりと口を開けていた。こういう顔は珍しい。奪衣婆が何かよく知らない私は、とりあえずツッコミどころだけ突っ込むことにした。
「春彦、あんたまさか賽の河原の小石で五目並べやってた訳?」
春彦が、当然だと言わんばかりに頷く。
「だって暇だったし。鬼はやってくれないから、奪衣婆はかなりいい暇つぶしになったよ。いやあ、凄く可愛がってもらっちゃった」
「おお……」
どれだけ根性がすわってるんだろう。呆れたけど、考えてみたら、電車に轢かれそうになった私の元に飛び込んできて助けてしまうような奴だ。間違いなく肝は据わっている。
この人懐っこさとイケメン具合で、婆というくらいだから老婆を籠絡してしまったんだろう。つくづく恐ろしい奴だ。
そうそう、と春彦が手を叩く。
「だけど、賽の河原から切り離されると霊体も本体もあまり保たないかもしれないから、なるべく急ぐんだよって言われたなあ」
「それを早く言ってよ!」
私と部長が、同時に叫んだ。そういえば、春彦の姿が若干薄くなっているかもしれない!
私は春彦に振り向くと、焦りながら春彦に迫る。
「春彦、どこの病院に入院してるの!」
「え……分かんない」
「分かんないじゃないよ! いつものしっかり者の春彦はどこに行ったの!」
「いや、とりあえず小春を助けられたなーって思ったら、後のことが抜けちゃってて今話しながら思い出したっていうか」
春彦が、私の剣幕に身体を引いた。
「馬鹿ーっ!」
「ご、ごめんって」
どうして春彦は、いつもいつも自分のことより私のことを優先しちゃうんだ。私を応援した時の勢いはどうしたと聞きたかった。
事故の時だって、春彦は自分が死ぬかもしれないのに私を助けることを選んだ。私を見捨てていたら、今頃こんなことにはなっていなかった筈なのに。
「二人とも! 言い争いしている暇はないよ!」
突然、部長がビシッと指示を始める。
「篠原さんは家からその賽の河原の拾い物とやらを取ってくる!」
「はい!」
私は敬礼のポーズを取った。
「春彦くんは、僕と一緒に春彦くんの家に行って病院を確認する!」
「はい!」
春彦は凛々しく頷く。
いつの間にか部長が仕切っていることに誰ひとり言及しないまま、私達は全速力で家へと向かった。
私たちの組み合わせが不思議なのか、もしかしたら春彦の姿が視えていたか気配を感じていたのかもしれない。
乗客の色が万華鏡のように変わるので、私はなるべく春彦だけを見るようにしていた。
部長が腕を組みながら唸る。
「……成程ね。ということは、篠原さんの隣にいるのは幼馴染みの生霊さんか」
じっと春彦を見つめた。
「なかなかのイケメンじゃない」
「どうも……」
春彦が、引き攣り笑いで返す。
それにしても、部長はかなりはっきり春彦の姿が視えているみたいだ。霊感が強い質らしく、時折亡者を見かけることもあるんだとか。あまり羨ましくはない能力だ。
綺麗に整えられた眉をきゅっと寄せながら、尋ねる。
「それで、どうして三年間もそんな状態に?」
私が聞こうと思いつつ周りの勢いに流されて聞きそびれていたことを、部長は臆することなく尋ねていく。さすがは部長だ。
それに対し、春彦も素直に回答する。
「俺と小春の家の間が、賽の河原と繋がっていたんです」
春彦の態度は、いつもの柔和なものだ。部長が乙女男子だと伝えてあるからか、龍に対する時みたいな警戒心が起こらないのかもしれない。
「俺の後ろではいつも鬼達が見張っていて、現世に出てくるヒントになることは言えなかったんです。言うと鬼に酷いことされるからって」
部長が目を見開いた。
「賽の河原と繋がってる? それはまた一体どうして」
私から見れば、部長と春彦の会話は普通に成立している。でも、えっちゃんにとっては違うらしい。どこからともなく春彦の声が聞こえてくるのか、目を大きく見開きキョロキョロしっ放しだ。
そんなえっちゃんに遠慮がちに、でも守るように寄り添う井ノ原くんは、果たしてどこまで視えているのか。とりあえずは、えっちゃんのメンタルケアを優先しているようだった。
なかなかいい物件を得られたみたいで、親友としては嬉しい。
「小春が賽の河原から持ち帰った物が、俺と小春を繋いでいてくれたんです」
会話を続けながら家の最寄駅を降りると、私の家の方面へと歩いて向かった。
何で大人数でゾロゾロと私の家に向かっているのか。それには理由がある。
龍はもう追ってこないよと説明したけど、「絶対に小春は家まで送る!」と、えっちゃんが言い張ったのだ。
えっちゃんにしてみれば、これまで自分が送っていたのに、部長に託した途端こんなことになってしまった。遅かれ早かれ近いことは起きていただろうけど、自分が傍を離れなければ、と気に病んでしまったらしい。
えっちゃんの気持ちが暖か過ぎて、心配してもらって嬉しいと思ってしまった私は駄目な友人だろうか。
そこへ、えっちゃんを私の家からひとりで帰したくないと言う井ノ原くんと、詳しく事情を知りたいと言う部長も一緒になり、ならば道中話そうと結局は全員で私の家へと向かうことになった、という訳だ。
春彦は私の隣を裸足で歩きながら、部長に順序立てて説明していた。部長はそれを、真顔で頷きながら聞いている。
「あいつらは、俺をあそこに引き込もうとしていた。だけど小春がこっちと道を繋いでいてくれたから、俺は辛うじて生き続けることができていたんです」
「篠原さんが、春彦くんの命を……」
部長は、いつの間にか春彦を春彦くんと呼んでいた。
どちらかというと男好き、そして春彦はイケメンだ。彼氏がいるからまさかとは思うけど、まさかな、と思わず勘繰ってしまった。ごめんなさい、部長。
ちなみに、私の家には何度も電話を掛けたけど、誰も出なかったらしい。えっちゃんが半泣きで教えてくれた。
そこでようやく、今日は母の同窓会があったことを思い出す。私が日頃如何に人の話を聞いていないかが露呈されて、井ノ原くん以外の三人に同時に深い溜息を吐かれた。何も言い返せない。
「それで、篠原さんに呼んでもらってようやく監視の目を逃れて現世に来れたって訳か」
春彦が深く頷く。
「そうです。なのに小春ってば全然呼んでくれないから、あそこから出られるのに三年もかかりましたけど」
部長が仰々しく口を押さえた。
「三年……嘘でしょ」
部長が驚いた顔をして私を見る。微妙な茶色のオーラは、どういった意味なんだろう。呆れたとかそんなところかもしれない。
部長はいつもの可哀想な子を見る目で私を見た後、視線を春彦に戻した。
「でも、戻ってこられたのに、春彦くんはまだ霊体のままじゃない」
「そう、そうなんです」
春彦の説明によると、私が持っている賽の河原の拾い物を春彦の本体に渡せば、恐らくは交換条件で魂と拾い物の入れ替えが行なえるんじゃないかということだった。
考え込むようなポーズをして、春彦が淡々と説明していく。
「これはこの間、奪衣婆に五目並べで百連勝して、こっそりヒントを教えてもらったことなので、確かかと」
神妙な面持ちの春彦とは反対に、部長の顔は思い切り歪んでいた。奪衣婆って何だろう? 私は聞き覚えがないけど、部長は思い当たる節があるみたいだ。
「だ、奪衣婆……?」
「あ、鬼には現世に帰りたいとかいうことは黙ってろって教えてくれたのも奪衣婆なんですけど」
部長は形のいい額の中心に皺を寄せながら、尋ねていく。
「奪衣婆ってあの、服を脱がせちゃう……?」
春彦はこくりと頷いた。
「俺も何度か脱がされたんですけど、話しかけ続けたら返してくれて。見た目は怖いけど、すごくいい人なんですよ」
ほわりと笑っている。いや、いやいやいや。
部長はあんぐりと口を開けていた。こういう顔は珍しい。奪衣婆が何かよく知らない私は、とりあえずツッコミどころだけ突っ込むことにした。
「春彦、あんたまさか賽の河原の小石で五目並べやってた訳?」
春彦が、当然だと言わんばかりに頷く。
「だって暇だったし。鬼はやってくれないから、奪衣婆はかなりいい暇つぶしになったよ。いやあ、凄く可愛がってもらっちゃった」
「おお……」
どれだけ根性がすわってるんだろう。呆れたけど、考えてみたら、電車に轢かれそうになった私の元に飛び込んできて助けてしまうような奴だ。間違いなく肝は据わっている。
この人懐っこさとイケメン具合で、婆というくらいだから老婆を籠絡してしまったんだろう。つくづく恐ろしい奴だ。
そうそう、と春彦が手を叩く。
「だけど、賽の河原から切り離されると霊体も本体もあまり保たないかもしれないから、なるべく急ぐんだよって言われたなあ」
「それを早く言ってよ!」
私と部長が、同時に叫んだ。そういえば、春彦の姿が若干薄くなっているかもしれない!
私は春彦に振り向くと、焦りながら春彦に迫る。
「春彦、どこの病院に入院してるの!」
「え……分かんない」
「分かんないじゃないよ! いつものしっかり者の春彦はどこに行ったの!」
「いや、とりあえず小春を助けられたなーって思ったら、後のことが抜けちゃってて今話しながら思い出したっていうか」
春彦が、私の剣幕に身体を引いた。
「馬鹿ーっ!」
「ご、ごめんって」
どうして春彦は、いつもいつも自分のことより私のことを優先しちゃうんだ。私を応援した時の勢いはどうしたと聞きたかった。
事故の時だって、春彦は自分が死ぬかもしれないのに私を助けることを選んだ。私を見捨てていたら、今頃こんなことにはなっていなかった筈なのに。
「二人とも! 言い争いしている暇はないよ!」
突然、部長がビシッと指示を始める。
「篠原さんは家からその賽の河原の拾い物とやらを取ってくる!」
「はい!」
私は敬礼のポーズを取った。
「春彦くんは、僕と一緒に春彦くんの家に行って病院を確認する!」
「はい!」
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