7 / 48
7 興味と好意
しおりを挟む
結局、数年間春彦にしか喋らなかった秘密を、二日連続で人に話してしまった。
ひとり目に関してはちょっと浮かれて口が滑った。ふたり目に関しては、半ば尋問だ。
「成程……で、王子が真っ白だったから、興味を持ってついて行ったと。おやつあげるよって言われて付いていく幼児レベルじゃない」
いくら親友だって、言い方というものはあるんじゃないか。
「だってさ、後光だよ? 興味湧かない?」
えっちゃんは、顔を引きつらせる。
「いや……私ならちょっと引くかも……」
えっちゃんの同意を得られなくて、頬を膨らませた。えっちゃんは、何やら考え込みながら続ける。
「だってさ、そんな聖人君子みたいなのと一緒にいたら、四六時中清く正しくしてないといけなくない? ベッドに寝っ転がってポテチ食えないぞ」
えっちゃんはポテチはベッドの上派という情報を得た私は、異論を唱えた。
「でもさ、笑顔なのにどどめ色の人とかたまにいるけど、そこそこ怖いよ」
「どどめ色って何」
スマホに保存してある、どどめと呼ばれたりする桑の実の写真をえっちゃんに見せた。昨日検索して龍に見せたのと同じ物だ。
えっちゃんが目だけを動かして私を見ると、率直な感想を述べた。
「そこそこエグいな」
「でしょ?」
スマホをポケットにしまい、顔を近付けヒソヒソと続ける。ホームルームの時間は始まっていたけど、先生は来ていない。開かずの踏切に捕まって遅れるんだそうだ。
この鉄道会社は、踏切問題を早急に何とかした方がいいと思う。
「まあ、多分王子は私が好きとかではなくて、私が視えるってことに興味を持っているのかと」
なんせ読んでいた本は、都市伝説をクソ真面目に解説する本だった。プロレタリア文学でも官能小説でもなかったけど、そこそこ癖はある。
口止めしなかった私の秘密を喋られた仕返しにえっちゃんに都市伝説本の存在を暴露すると、えっちゃんは納得したように深く頷いた。
「成程、物珍しさか」
「オブラート感ゼロの意見、ありがとう」
私の嫌味には耐性のあるえっちゃんが、悩ましげに溜息を吐く。
「それならいいけどさ、あんた面食いだから、興味と好意を取り違えんじゃないわよ」
「分かってるよ、自分のポジションは承知してるって」
「本当かなあ……」
疑わしげな表情を隠しもしない親友に若干苛ついたけど、眼鏡の外のオーラは本当に優しい黄色をしていた。だから、その忠告に大人しく従うことにする。
筈、だったけど。
「小春ちゃん、僕と……付き合ってくれませんか」
出会いの翌日。
あだ名が王子で目元が涼やかな、高身長で案外声が柔らかくて都市伝説本を電車内で読む荒川龍に、白い頬を染められながら告白されてしまった。
◇
「――ということで、付き合うことになった」
「昨日の今日で頭おかしいだろ、そいつ」
春彦は忌憚のない意見を述べた。まあ、それに関しては私も正直なところ同意見だったから、素直に認める。
「だよね?」
「だよねじゃないよ、何あっさりオッケーしてんだよ」
「だってイケメンだし、あの状況で断るのも、ねえ」
はあー、とグランドキャニオンより深そうな春彦の溜息が聞こえてきた。どう考えても聞かせるつもりのやつだ。それがグサグサと私の皮膚に突き刺さって、痛い。
「はあ……信じらんねえ」
何度目かの溜息を吐かれても、付き合うことになってしまった事実は変わらない。
「その……私もびっくりだったよ?」
本当のことなのに、ギロリと睨まれた。普段は優しい顔立ちなだけに、本気で怖い。
「じゃあもう少し考えろよ」
「だって……」
「だってじゃないだろ? 会って次の日に告白してくる奴なんて、ろくな奴じゃないぞ」
春彦が言いたいことは分かる。会って次の日に付き合いたいと心底思うほどの何かが自分にあるとは、私だって思っていない。
私が龍のことを好きだから付き合いたいと思っていないのと一緒で、龍もとっても私のことが好きで付き合ってと言った訳じゃない筈だ。この通り、私は比較的冷静なので、えっちゃんの言う通り、興味と好意を取り違えてはいないと思う。多分。
私が付き合うことにしたのは、あの顔とオーラについふらっときたからだ。
えっちゃんに言ったら、ほら見たことかと言われるのは間違いない。だけど、それだけ龍は私にとって興味を惹かれる存在だった。
「いいか、小春!」
春彦は、腰に手を当て、人差し指を真っ直ぐ私に向ける。人に向かって指を差しちゃいけないんだぞと言ったらもっとキレそうだったので、さすがに今は控えた。
「人気のない所は行くな!」
「はい!」
「そういう奴はきっと手も早い! 絶対に触れるな!」
「気を引き締めて参ります!」
敬礼のポーズを取ると、春彦がマリアナ海溝より深そうな溜息を吐いた。窓枠の向こうから、泣きそうな目を私に向ける。……この目には弱いから、やめてほしい。
「……付き合うなよ、心配だよ」
「春彦……」
考えてみたら、龍が私を好きでないことを前提に話をされている気もするけど、心配されているのは間違いない。触れないでおこう、と私は無難な道を選択した。
「なあ、もう断っちゃえよ。やっぱりやめますって」
瞳が潤んできているように見える。まさか泣き落とし作戦か。
「いやあ、さすがにそれは……」
それにしても、やっぱり春彦の距離感はバグってる。ただの幼馴染みに彼氏が出来たからって、普通こんなに反対するかな。
「じゃあ親が怒ってるからって言えばいいだろ。少なくとも俺は反対だぞ」
「……」
過保護の鬼の春彦は、とうとうさも自分が父親みたいなことを言い出した。
ちなみに私の本物の父親は、常日頃、お前も早く彼氏のひとりくらい連れてこいと人を馬鹿にして笑う人間だ。
私が黙っていると、もう一度溜息を吐いた後、春彦が恨めしそうな目で私を見つめてきた。
「でさ、どんな奴とつるんでるの? 友達は? 彼女は? 家はどこ? 親は何してる人? 評判は?」
「あ、そろそろ行かないと」
昨日と同じ質問をしてきた春彦の今にも泣き出しそうな目をこれ以上見ていられず、じりじりと後退る。
「昨日聞くって言ってただろ!」
弾けたように窓枠に前のめりになると、春彦は歯を剥いて怒鳴り始めた。やばい、本気で怒ってるやつだ。
「なんで何ひとつ聞いてないんだよ!」
「か、彼女は私だよ!」
窓とカーテンを急いで閉じ、ピューッと音が出そうな勢いで階下へと向かう。
もう見えない窓枠の向こうから、「待て、小春――!」という怒鳴り声が背中に突き刺さった。
ひとり目に関してはちょっと浮かれて口が滑った。ふたり目に関しては、半ば尋問だ。
「成程……で、王子が真っ白だったから、興味を持ってついて行ったと。おやつあげるよって言われて付いていく幼児レベルじゃない」
いくら親友だって、言い方というものはあるんじゃないか。
「だってさ、後光だよ? 興味湧かない?」
えっちゃんは、顔を引きつらせる。
「いや……私ならちょっと引くかも……」
えっちゃんの同意を得られなくて、頬を膨らませた。えっちゃんは、何やら考え込みながら続ける。
「だってさ、そんな聖人君子みたいなのと一緒にいたら、四六時中清く正しくしてないといけなくない? ベッドに寝っ転がってポテチ食えないぞ」
えっちゃんはポテチはベッドの上派という情報を得た私は、異論を唱えた。
「でもさ、笑顔なのにどどめ色の人とかたまにいるけど、そこそこ怖いよ」
「どどめ色って何」
スマホに保存してある、どどめと呼ばれたりする桑の実の写真をえっちゃんに見せた。昨日検索して龍に見せたのと同じ物だ。
えっちゃんが目だけを動かして私を見ると、率直な感想を述べた。
「そこそこエグいな」
「でしょ?」
スマホをポケットにしまい、顔を近付けヒソヒソと続ける。ホームルームの時間は始まっていたけど、先生は来ていない。開かずの踏切に捕まって遅れるんだそうだ。
この鉄道会社は、踏切問題を早急に何とかした方がいいと思う。
「まあ、多分王子は私が好きとかではなくて、私が視えるってことに興味を持っているのかと」
なんせ読んでいた本は、都市伝説をクソ真面目に解説する本だった。プロレタリア文学でも官能小説でもなかったけど、そこそこ癖はある。
口止めしなかった私の秘密を喋られた仕返しにえっちゃんに都市伝説本の存在を暴露すると、えっちゃんは納得したように深く頷いた。
「成程、物珍しさか」
「オブラート感ゼロの意見、ありがとう」
私の嫌味には耐性のあるえっちゃんが、悩ましげに溜息を吐く。
「それならいいけどさ、あんた面食いだから、興味と好意を取り違えんじゃないわよ」
「分かってるよ、自分のポジションは承知してるって」
「本当かなあ……」
疑わしげな表情を隠しもしない親友に若干苛ついたけど、眼鏡の外のオーラは本当に優しい黄色をしていた。だから、その忠告に大人しく従うことにする。
筈、だったけど。
「小春ちゃん、僕と……付き合ってくれませんか」
出会いの翌日。
あだ名が王子で目元が涼やかな、高身長で案外声が柔らかくて都市伝説本を電車内で読む荒川龍に、白い頬を染められながら告白されてしまった。
◇
「――ということで、付き合うことになった」
「昨日の今日で頭おかしいだろ、そいつ」
春彦は忌憚のない意見を述べた。まあ、それに関しては私も正直なところ同意見だったから、素直に認める。
「だよね?」
「だよねじゃないよ、何あっさりオッケーしてんだよ」
「だってイケメンだし、あの状況で断るのも、ねえ」
はあー、とグランドキャニオンより深そうな春彦の溜息が聞こえてきた。どう考えても聞かせるつもりのやつだ。それがグサグサと私の皮膚に突き刺さって、痛い。
「はあ……信じらんねえ」
何度目かの溜息を吐かれても、付き合うことになってしまった事実は変わらない。
「その……私もびっくりだったよ?」
本当のことなのに、ギロリと睨まれた。普段は優しい顔立ちなだけに、本気で怖い。
「じゃあもう少し考えろよ」
「だって……」
「だってじゃないだろ? 会って次の日に告白してくる奴なんて、ろくな奴じゃないぞ」
春彦が言いたいことは分かる。会って次の日に付き合いたいと心底思うほどの何かが自分にあるとは、私だって思っていない。
私が龍のことを好きだから付き合いたいと思っていないのと一緒で、龍もとっても私のことが好きで付き合ってと言った訳じゃない筈だ。この通り、私は比較的冷静なので、えっちゃんの言う通り、興味と好意を取り違えてはいないと思う。多分。
私が付き合うことにしたのは、あの顔とオーラについふらっときたからだ。
えっちゃんに言ったら、ほら見たことかと言われるのは間違いない。だけど、それだけ龍は私にとって興味を惹かれる存在だった。
「いいか、小春!」
春彦は、腰に手を当て、人差し指を真っ直ぐ私に向ける。人に向かって指を差しちゃいけないんだぞと言ったらもっとキレそうだったので、さすがに今は控えた。
「人気のない所は行くな!」
「はい!」
「そういう奴はきっと手も早い! 絶対に触れるな!」
「気を引き締めて参ります!」
敬礼のポーズを取ると、春彦がマリアナ海溝より深そうな溜息を吐いた。窓枠の向こうから、泣きそうな目を私に向ける。……この目には弱いから、やめてほしい。
「……付き合うなよ、心配だよ」
「春彦……」
考えてみたら、龍が私を好きでないことを前提に話をされている気もするけど、心配されているのは間違いない。触れないでおこう、と私は無難な道を選択した。
「なあ、もう断っちゃえよ。やっぱりやめますって」
瞳が潤んできているように見える。まさか泣き落とし作戦か。
「いやあ、さすがにそれは……」
それにしても、やっぱり春彦の距離感はバグってる。ただの幼馴染みに彼氏が出来たからって、普通こんなに反対するかな。
「じゃあ親が怒ってるからって言えばいいだろ。少なくとも俺は反対だぞ」
「……」
過保護の鬼の春彦は、とうとうさも自分が父親みたいなことを言い出した。
ちなみに私の本物の父親は、常日頃、お前も早く彼氏のひとりくらい連れてこいと人を馬鹿にして笑う人間だ。
私が黙っていると、もう一度溜息を吐いた後、春彦が恨めしそうな目で私を見つめてきた。
「でさ、どんな奴とつるんでるの? 友達は? 彼女は? 家はどこ? 親は何してる人? 評判は?」
「あ、そろそろ行かないと」
昨日と同じ質問をしてきた春彦の今にも泣き出しそうな目をこれ以上見ていられず、じりじりと後退る。
「昨日聞くって言ってただろ!」
弾けたように窓枠に前のめりになると、春彦は歯を剥いて怒鳴り始めた。やばい、本気で怒ってるやつだ。
「なんで何ひとつ聞いてないんだよ!」
「か、彼女は私だよ!」
窓とカーテンを急いで閉じ、ピューッと音が出そうな勢いで階下へと向かう。
もう見えない窓枠の向こうから、「待て、小春――!」という怒鳴り声が背中に突き刺さった。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
AIが俺の嫁になった結果、人類の支配者になりそうなんだが
結城 雅
ライト文芸
あらすじ:
彼女いない歴=年齢の俺が、冗談半分で作ったAI「レイナ」。しかし、彼女は自己進化を繰り返し、世界を支配できるレベルの存在に成長してしまった。「あなた以外の人類は不要です」……おい、待て、暴走するな!!
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

【完結】年収三百万円台のアラサー社畜と総資産三億円以上の仮想通貨「億り人」JKが湾岸タワーマンションで同棲したら
瀬々良木 清
ライト文芸
主人公・宮本剛は、都内で働くごく普通の営業系サラリーマン。いわゆる社畜。
タワーマンションの聖地・豊洲にあるオフィスへ通勤しながらも、自分の給料では絶対に買えない高級マンションたちを見上げながら、夢のない毎日を送っていた。
しかしある日、会社の近所で苦しそうにうずくまる女子高生・常磐理瀬と出会う。理瀬は女子高生ながら仮想通貨への投資で『億り人』となった天才少女だった。
剛の何百倍もの資産を持ち、しかし心はまだ未完成な女子高生である理瀬と、日に日に心が枯れてゆくと感じるアラサー社畜剛が織りなす、ちぐはぐなラブコメディ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
廃妃の再婚
束原ミヤコ
恋愛
伯爵家の令嬢としてうまれたフィアナは、母を亡くしてからというもの
父にも第二夫人にも、そして腹違いの妹にも邪険に扱われていた。
ある日フィアナは、川で倒れている青年を助ける。
それから四年後、フィアナの元に国王から結婚の申し込みがくる。
身分差を気にしながらも断ることができず、フィアナは王妃となった。
あの時助けた青年は、国王になっていたのである。
「君を永遠に愛する」と約束をした国王カトル・エスタニアは
結婚してすぐに辺境にて部族の反乱が起こり、平定戦に向かう。
帰還したカトルは、族長の娘であり『精霊の愛し子』と呼ばれている美しい女性イルサナを連れていた。
カトルはイルサナを寵愛しはじめる。
王城にて居場所を失ったフィアナは、聖騎士ユリシアスに下賜されることになる。
ユリシアスは先の戦いで怪我を負い、顔の半分を包帯で覆っている寡黙な男だった。
引け目を感じながらフィアナはユリシアスと過ごすことになる。
ユリシアスと過ごすうち、フィアナは彼と惹かれ合っていく。
だがユリシアスは何かを隠しているようだ。
それはカトルの抱える、真実だった──。
『 ゆりかご 』 ◉諸事情で非公開予定ですが読んでくださる方がいらっしゃるのでもう少しこのままにしておきます。
設樂理沙
ライト文芸
皆さま、ご訪問いただきありがとうございます。
最初2/10に非公開の予告文を書いていたのですが読んで
くださる方が増えましたので2/20頃に変更しました。
古い作品ですが、有難いことです。😇
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
" 揺り篭 " 不倫の後で 2016.02.26 連載開始
の加筆修正有版になります。
2022.7.30 再掲載
・・・・・・・・・・・
夫の不倫で、信頼もプライドも根こそぎ奪われてしまった・・
その後で私に残されたものは・・。
・・・・・・・・・・
💛イラストはAI生成画像自作
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる