4 / 18
4 ティナ乱心
しおりを挟む
ティナは、大人しく帰って行った。俺が跡を継がずに城を去ろうと思っていると聞いたところで、恐らくは信じていないと思われる。
公爵家への打診など、当然のことながら行なえる訳がない。父王にバレたら最後、結婚式当日まで幽閉塔に閉じ込められて過ごすことになるのは間違いない。
俺にだって、公爵家の後ろ盾が王家にとってどれだけ重要なのかは理解していた。ただ、その相手が俺でなくてもよくない? というだけの話だ。
とりあえず、今日は何事も起こらないだろう。そう高を括っていたが、甘かった。
「アリスタ様! アリスタ様!」
自室に戻り、イリスがどこかへといなくなっている間にだらけていると、扉をガンガンと叩く声がある。この声は、宰相だ。俺とイリスの存在を知っている、おじいちゃん的存在の人である。
ちょっと頭は固めだが、俺のことが大好き過ぎて、全国を探し回って俺とそっくりなイリスを探してきた情熱の人である。
警戒しなくてもいい。俺はキイ、と音を立てて開く扉から顔を覗かせた。
「どうしたのネス」
ネス、とは俺と宰相である彼が二人の時にだけ呼ぶ愛称である。髪の毛は真っ白になり、顔の皺も大分増えた。この人にだけは最後に去る時にちゃんと話をしようと思っていたから、丁度いい。
そんな呑気なことを考えていた俺は、本当に甘かったのだ。
「大変です! ティナ様が! ティナ様が!」
「は? ティナがどうし……」
「ああ! いらっしゃいました!」
「は? へ?」
ネスがワタワタとしていると、無駄に豪奢な通路の奥からどよめきが聞こえる。どうやら衛兵たちが騒いでいる様だ。
ティナの身に何かあったのか。昼間に久々に合った、あの儚げで冷たい声の持ち主の緑色の瞳を思い出す。
色も何もかも、タチアナに本当に似ている。もしかしたら親戚なのかもしれないな、と考えた。
美しい女性ならば、平民から妾に取り上げられることも時にはある。平民に残った血と公爵家に引き継がれた血が、同時期に同様の姿を作り出す可能性だって無きにしもあらずだ。
曲がり角に、衛兵の後ろ姿が見えた。そして、その奥から見えるのは水色の豪華なドレスの裾。
「どきなさい衛兵如きが!」
ティナの声が、信じられないほど横柄な言葉を放つ。え? と思っても、誰も俺を責められないだろう。
「ですが! この先は許可を受けた方しか入ることは許されておりません!」
「この私を誰だと思っているの! 公爵家の人間を知らないとでも!?」
「ですが……!」
「どきなさいって言ってるでしょう! お父様に言いつけるわよ!」
俺は、口をぽかんと情けなく開けてその光景を見ていることしか出来なかった。誰あれ。ティナってあんなだったの? 今までのあのたおやかで冷たくも美しい静かな女性は、もしや演技だったのか。
今一体、何が起きてるの。
俺は文字通り固まった。
ティナは、どんどん衛兵の壁を突破してくる。公爵令嬢に傷ひとつ付けたらとんでもない未来しか待っていないから、止めたくても力尽くとはいかないのが悲しいところだ。
「アリスタ様! 今宵は私がお相手致します! 逃げずにそこでお待ち下さい!」
「え!? お相手!? ちょっと待って、何!? 何の相手!?」
「衛兵、どきなさいってばあああ!」
「ティナ様あああ!」
「絶対抱かせてみせるわあああ!」
もう滅茶苦茶だ。どうしよう、何故ティナは今更俺の夜の相手をするなどと言い出したのか。そこで、ああ、きっと公爵にばれてそれで既成事実を作ってくる様に言われたのに違いないと気付く。
だからあんな酷い言葉遣いで己を奮い立て、好きでもない俺に抱かれようとしているのか。
――だが、正直怖くて抱ける気はしない。何あの急変。怖すぎる。
すると。
「アリスタ様!」
俺の部屋の中から、イリスが焦った表情を浮かべて俺の腕を引っ張った。
「え――あっイリス! 今までどこに!」
もしかして部屋にいたのだろうか。だが、イリスは俺の質問には答えなかった。真剣な眼差しで、俺をイリスの部屋へとぐいぐい引っ張っていく。
「えっちょ、何? あのっ」
「アリスタ様! 私の部屋は今、隠し通路が開いた状態となっております。そこを通ってまずはお逃げ下さい!」
俺は心底驚いた。あのイリスが、俺を守るという本来の仕事をしている。一体どうしたというのか。天変地異が起こる前触れかもしれない。
「明日雪でも降るのかな……?」
「馬鹿なことを仰ってないで! 早く!」
何かよく分からないが、未だに扉の外でギャーギャーおかしな音量で騒いでいるティナから俺を守ってくれるらしい。時折、今宵この身に子種を、とか聞こえる。恐怖しかなかった。
思わず、普段は俺をおののかせている筈のイリスの腕にしがみつく。
「お、お前がティナを抱いてくれるのか……?」
「抱く訳がないでしょう!」
物凄い形相で、即答された。違うのか。まあ考えてみたら、影武者が公爵令嬢を抱いたら大問題だ。まあバレなきゃ問題ないだろうが。
イリスは、忌々しげに舌打ちをした。いや、俺一応王子様なんだけど。
「私が最初にいただく予定のアリスタ様の純潔を、あんな汚らわしい雌豚に奪われてなるものですか!」
あ、そっちですか。そこはぶれないのか。さすがはイリス。そしてこっちも怖い。ていうか公爵令嬢を雌豚はいくらなんでも酷すぎないか?
「いつかアリスタ様が自らその可憐な股を私に開く日を夢見て我慢していたというのに、あの女ときたら……!」
「ちょっとイリス、お前やっぱりおかしいぞ」
「とにかく今は早く!」
イリスが、滅茶苦茶余裕のない表情でぐいっと俺の背中を押す。
「アリスタ様あ!」
ティナの怒声が、間近に迫っていた。
「ここはおまかせを!」
イリスの部屋の扉が閉められる瞬間、俺の視界に一瞬だけティナの姿が見えた。
豪華な、贅沢な水色のドレス。華奢な首も胸も大胆に肌が見える仕様だ。
「――――!」
衝撃が走った。
どれだ。何がどこからねじ曲がり、どれが真実なのか。閉じられた扉の奥で、イリスが冷静に冷酷に対処している声が漏れ伝わる。イリスにしなだれかかっているのか、甘えた雌の声が聞こえ始めた。
改めてイリスの部屋を見回す。しょっちゅう俺を狙ってくるので間違っても入ることはなかった部屋だったが、元は衣装部屋になっていた場所だ。隠し通路があるのは、王族の部屋ならば納得だ。
壁の奥、イリスの衣装が掛けられた衣装棚の中が、暗闇になっている。そして、机に置かれた火が灯ったままの燭台。
イリスは、これを持って外に出ていたのだ。俺と同時に存在出来ないから、どこかに用事がある時は身を隠していかねばならない。だから、隠し通路を使っていたのだ。ちっとも知らなかった。
「イリス、ネス……」
怒鳴り合いの声が聞こえる方向を見、唇をクッと噛み締める。
――さよなら。
声を出さず、言った。
公爵家への打診など、当然のことながら行なえる訳がない。父王にバレたら最後、結婚式当日まで幽閉塔に閉じ込められて過ごすことになるのは間違いない。
俺にだって、公爵家の後ろ盾が王家にとってどれだけ重要なのかは理解していた。ただ、その相手が俺でなくてもよくない? というだけの話だ。
とりあえず、今日は何事も起こらないだろう。そう高を括っていたが、甘かった。
「アリスタ様! アリスタ様!」
自室に戻り、イリスがどこかへといなくなっている間にだらけていると、扉をガンガンと叩く声がある。この声は、宰相だ。俺とイリスの存在を知っている、おじいちゃん的存在の人である。
ちょっと頭は固めだが、俺のことが大好き過ぎて、全国を探し回って俺とそっくりなイリスを探してきた情熱の人である。
警戒しなくてもいい。俺はキイ、と音を立てて開く扉から顔を覗かせた。
「どうしたのネス」
ネス、とは俺と宰相である彼が二人の時にだけ呼ぶ愛称である。髪の毛は真っ白になり、顔の皺も大分増えた。この人にだけは最後に去る時にちゃんと話をしようと思っていたから、丁度いい。
そんな呑気なことを考えていた俺は、本当に甘かったのだ。
「大変です! ティナ様が! ティナ様が!」
「は? ティナがどうし……」
「ああ! いらっしゃいました!」
「は? へ?」
ネスがワタワタとしていると、無駄に豪奢な通路の奥からどよめきが聞こえる。どうやら衛兵たちが騒いでいる様だ。
ティナの身に何かあったのか。昼間に久々に合った、あの儚げで冷たい声の持ち主の緑色の瞳を思い出す。
色も何もかも、タチアナに本当に似ている。もしかしたら親戚なのかもしれないな、と考えた。
美しい女性ならば、平民から妾に取り上げられることも時にはある。平民に残った血と公爵家に引き継がれた血が、同時期に同様の姿を作り出す可能性だって無きにしもあらずだ。
曲がり角に、衛兵の後ろ姿が見えた。そして、その奥から見えるのは水色の豪華なドレスの裾。
「どきなさい衛兵如きが!」
ティナの声が、信じられないほど横柄な言葉を放つ。え? と思っても、誰も俺を責められないだろう。
「ですが! この先は許可を受けた方しか入ることは許されておりません!」
「この私を誰だと思っているの! 公爵家の人間を知らないとでも!?」
「ですが……!」
「どきなさいって言ってるでしょう! お父様に言いつけるわよ!」
俺は、口をぽかんと情けなく開けてその光景を見ていることしか出来なかった。誰あれ。ティナってあんなだったの? 今までのあのたおやかで冷たくも美しい静かな女性は、もしや演技だったのか。
今一体、何が起きてるの。
俺は文字通り固まった。
ティナは、どんどん衛兵の壁を突破してくる。公爵令嬢に傷ひとつ付けたらとんでもない未来しか待っていないから、止めたくても力尽くとはいかないのが悲しいところだ。
「アリスタ様! 今宵は私がお相手致します! 逃げずにそこでお待ち下さい!」
「え!? お相手!? ちょっと待って、何!? 何の相手!?」
「衛兵、どきなさいってばあああ!」
「ティナ様あああ!」
「絶対抱かせてみせるわあああ!」
もう滅茶苦茶だ。どうしよう、何故ティナは今更俺の夜の相手をするなどと言い出したのか。そこで、ああ、きっと公爵にばれてそれで既成事実を作ってくる様に言われたのに違いないと気付く。
だからあんな酷い言葉遣いで己を奮い立て、好きでもない俺に抱かれようとしているのか。
――だが、正直怖くて抱ける気はしない。何あの急変。怖すぎる。
すると。
「アリスタ様!」
俺の部屋の中から、イリスが焦った表情を浮かべて俺の腕を引っ張った。
「え――あっイリス! 今までどこに!」
もしかして部屋にいたのだろうか。だが、イリスは俺の質問には答えなかった。真剣な眼差しで、俺をイリスの部屋へとぐいぐい引っ張っていく。
「えっちょ、何? あのっ」
「アリスタ様! 私の部屋は今、隠し通路が開いた状態となっております。そこを通ってまずはお逃げ下さい!」
俺は心底驚いた。あのイリスが、俺を守るという本来の仕事をしている。一体どうしたというのか。天変地異が起こる前触れかもしれない。
「明日雪でも降るのかな……?」
「馬鹿なことを仰ってないで! 早く!」
何かよく分からないが、未だに扉の外でギャーギャーおかしな音量で騒いでいるティナから俺を守ってくれるらしい。時折、今宵この身に子種を、とか聞こえる。恐怖しかなかった。
思わず、普段は俺をおののかせている筈のイリスの腕にしがみつく。
「お、お前がティナを抱いてくれるのか……?」
「抱く訳がないでしょう!」
物凄い形相で、即答された。違うのか。まあ考えてみたら、影武者が公爵令嬢を抱いたら大問題だ。まあバレなきゃ問題ないだろうが。
イリスは、忌々しげに舌打ちをした。いや、俺一応王子様なんだけど。
「私が最初にいただく予定のアリスタ様の純潔を、あんな汚らわしい雌豚に奪われてなるものですか!」
あ、そっちですか。そこはぶれないのか。さすがはイリス。そしてこっちも怖い。ていうか公爵令嬢を雌豚はいくらなんでも酷すぎないか?
「いつかアリスタ様が自らその可憐な股を私に開く日を夢見て我慢していたというのに、あの女ときたら……!」
「ちょっとイリス、お前やっぱりおかしいぞ」
「とにかく今は早く!」
イリスが、滅茶苦茶余裕のない表情でぐいっと俺の背中を押す。
「アリスタ様あ!」
ティナの怒声が、間近に迫っていた。
「ここはおまかせを!」
イリスの部屋の扉が閉められる瞬間、俺の視界に一瞬だけティナの姿が見えた。
豪華な、贅沢な水色のドレス。華奢な首も胸も大胆に肌が見える仕様だ。
「――――!」
衝撃が走った。
どれだ。何がどこからねじ曲がり、どれが真実なのか。閉じられた扉の奥で、イリスが冷静に冷酷に対処している声が漏れ伝わる。イリスにしなだれかかっているのか、甘えた雌の声が聞こえ始めた。
改めてイリスの部屋を見回す。しょっちゅう俺を狙ってくるので間違っても入ることはなかった部屋だったが、元は衣装部屋になっていた場所だ。隠し通路があるのは、王族の部屋ならば納得だ。
壁の奥、イリスの衣装が掛けられた衣装棚の中が、暗闇になっている。そして、机に置かれた火が灯ったままの燭台。
イリスは、これを持って外に出ていたのだ。俺と同時に存在出来ないから、どこかに用事がある時は身を隠していかねばならない。だから、隠し通路を使っていたのだ。ちっとも知らなかった。
「イリス、ネス……」
怒鳴り合いの声が聞こえる方向を見、唇をクッと噛み締める。
――さよなら。
声を出さず、言った。
0
あなたにおすすめの小説
永遠の十七歳なんて、呪いに決まってる
鷹 綾
恋愛
永遠の十七歳――
それは祝福ではなく、三百年続く“呪い”だった。
公には「名門イソファガス家の孫娘」として知られる少女キクコ。
だがその正体は、歴史の裏側で幾度も国を救ってきた不老の元聖女であり、
王家すら真実を知らぬ“生きた時代遺産”。
政治も権力も、面倒ごとは大嫌い。
紅茶と読書に囲まれた静かな余生(?)を望んでいたキクコだったが――
魔王討伐後、王位継承問題に巻き込まれたことをきっかけに、
まさかの王位継承権十七位という事実が発覚する。
「……私が女王? 冗談じゃないわ」
回避策として動いたはずが、
誕生した新国王アルフェリットから、なぜか突然の求婚。
しかも彼は、
幼少期に命を救われた“恩人”がキクコであることを覚えていた――
年を取らぬ姿のままで。
永遠に老いない少女と、
彼女の真実を問わず選んだ自分ファーストな若き王。
王妃になどなる気はない。
けれど、逃げ続けることももうできない。
これは、
歴史の影に生きてきた少女が、
はじめて「誰かの隣」を選ぶかもしれない物語。
ざまぁも陰謀も押し付けない。
それでも――
この国で一番、誰よりも“強い”のは彼女だった。
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、
冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまう
リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、
悪役令嬢として断罪された少女が、
「誰かの物語の脇役」ではなく、
自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、
彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、孤独な陛下を癒したら、執着されて離してくれません!
花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」
婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。
追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。
しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。
夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。
けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。
「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」
フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。
しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!?
「離縁する気か? 許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」
凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。
孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス!
※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。
【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】
婚約破棄されて追放寸前だったのに、なぜか冷徹なはずの氷の公爵様から世界で一番甘く愛されています。
黒崎隼人
ファンタジー
「リゼット・フォン・ヴァインベルク! 貴様との婚約を、今この時をもって破棄する!」
卒業パーティーの夜、公爵令嬢リゼットは婚約者の王太子から冤罪を突きつけられ、全てを失った。
絶望の淵に沈む彼女に手を差し伸べたのは、『氷の公爵』と噂される冷徹な美青年、キリアン・アシュフォード。
「ならば、俺が君を娶ろう」
彼の屋敷で始まったのは、戸惑うほどに甘い溺愛の日々。
不器用な優しさに触れるうち、凍てついた心は少しずつ溶かされていく。
一方、リゼットを陥れた偽りの聖女は王宮で増長し、国に災いを招き寄せていた。
やがて真実が暴かれる時、元婚約者は後悔の涙を流すけれど――もう、遅い。
これは、不遇の令嬢が本当の愛を見つけ、世界で一番幸せになるまでの物語。
痛快な逆転劇と、とろけるような溺愛があなたを待っています。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる