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2 アリスタとタチアナ
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イリスが、俺の代理で執務室へと向かった。
俺は急いでベッドの下に隠していた平民が着る質素な服に着替えると、その上に城内部を歩くのに目立たない騎士服を着て、更にマントを羽織りフードを目深に被り急いで部屋を出る。
城関係者のふりをして、いやまあ城関係者ではあるんだが、廊下をカツカツと進んだ。
特に見咎められることもなく、この城の警備ってどうなってるんだと思いながらあっさりと城門を潜ると、眼下に広がるのは我が王国が誇る白磁の都と呼ばれる王都だ。キラキラと輝く海が奥に見え、手前に広がるのは白っぽい建物ばかりの眩い光景。
この街は焼き物の街でもあるが、それを一段階上の街に見せる為、建造物は基本白かそれに近い色に統一することが現国王の勅命で定められていた。
俺は、この色が大嫌いだった。
城から離れれば、その意味はすぐに分かる。比較的裕福で勅命に従えるだけの財力を持つ者が居住する地域は、この様に白い。だが、裕福でない者たちが住まう地域は土色に染まっていた。
元々この辺りで取れる粘土材料は、この土色だ。それを隣国に攻め入ることで白磁の土が取れる地域を掌握、そしてこの都を白磁の都と命名した。
黒一色のカラスが孔雀の羽根を身体に差して喜んでいる様なものだ。悪趣味にも程がある。
父王は嫌いではなかったが、それが国に産業を与え裕福にしていく手段のひとつだと言われても、上辺だけ取り繕っている様にしか見えなくてどうしても心が納得しないのだ。
だったら、同じ白に染まれない人間は置いていくのか。父王に尋ねても、お前は若いとしか返ってこなかった。
俺は土色の地域に足を踏み入れると、その内の一軒の工房に到着する。
「――師匠!」
「おう、アリスか」
俺に気付いて笑顔を返してくれたのは、あてもなく城下町を彷徨いて悪漢に絡まれていたところを助けてくれた、今では俺の陶芸の師匠のセドリックだ。
俺は王子で王位継承順位は一位ではあるが、幼くても弟がいる。あいつは素直で頭のいい機転が利く奴だから、ひとつひとつにいちいち引っかかっている俺なんかより、余程国政に向いているだろう。
俺がいなければ、イリスは補佐としてあいつを支える様に父王に命令される筈だ。
まさか影武者を王にするなんてことはしないだろうから。
――父王が、イリスと俺の違いを判別出来るのなら、の話ではあるが。
「今日はあっちも来てるぜ、アリス」
「――えっ」
セドリックがごつい身体をヒッヒッと揺らしながら顎をしゃくって笑った。
あっち、とは、向かいのハンナおばさんがやっている工房に最近弟子入りした女性のことである。名をタチアナと言う一見儚げな女性なのだが、意外や意外、女性だけの工房だからと絡んできた流れ者を、その見事な棒術と啖呵で撃退してしまった。
それを真向かいの工房から何も出来ずにぽやっと見ていた俺は、見事にその瞬間恋に落ちた、という訳だ。
「お、向こうも気付いたぞ。挨拶してこい」
「う、うん!」
タチアナがこちらを振り返った。ここの土色と一緒、なんて本人は笑っていたが、茶色のツヤツヤの髪はとても美しい。
元気そうな緑色の瞳が印象的な顔にはまだ幼さが残るが、化粧っ気のない顔は、城にいる白粉くさい女達とは一線を画していて、健康的で俺はこっちの方が好きだ。
「タチアナ! おはよう!」
「あらおはようアリス!」
「今日は来たんだね!」
「そう、家の都合がついて何とか」
「俺も俺もっ」
タチアナは家業を手伝う傍ら、陶芸家を目指しハンナおばさんに弟子入りしたそうだ。
俺もイリスとは基本一日交代でやっているので、タチアナにこうして会えるのはなかなか珍しい。
すれ違いになるととことん会わなくなるので、会えたことだけでもう天に登るほど嬉しかった。
タチアナが、からかう様に眉をしかめながら笑う。
「それにしても、本当に絵に描かれたアリスタ様にそっくりね。まさか本物って……」
「ある訳ないだろ! 第一王子様なんて忙しくって弟子なんかやってる暇ないだろーし!」
「あはは、そりゃそうね!」
俺の絵は、街のあちらこちらに貼られている。俺の絵を描くと売れるんだそうで、庶民にとっては俺の顔が全てらしい。顔はいいが、国政に対する能力はヘタレなのを知らないからだろう。
俺は負けじとふんぞり返ってタチアナに返す。
「タチアナこそ、アリスタ様の婚約者のティナ様にそっくりじゃねえか! まさか本物ってことは」
ティナは、俺と同様その姿が美しいと絵に描かれては街中に貼られている。貴族たちの間では小説に出てくる悪役令嬢だなんて言われるくらい冷たくて面白みのない静かなだけの人間だが、そんなことは庶民には分からないのだろう。
すると、タチアナがぷーっと可笑しそうに笑い転げた。ああ、笑い方も可愛い。明るい人は見ていて心が温かくなる。
「あはは、馬鹿じゃないの! あんな深窓のご令嬢が棒持って振り回す訳ないでしょうが!」
「あはは、そりゃそうか!」
その後も軽口を叩き合ってから、また昼にね、と別れた。俺は気付いている。タチアナが、俺のことを気にしていることを。そして多分、タチアナも気付いている。俺がタチアナに気があることを。
そう、イリスにいつか純潔を奪われるのが怖くて逃げ回っている内に、俺は別の目的を見つけたのだ。タチアナと所帯を持って、工房を立ち上げて二人でつましく暮らしていくという目的を。
今日は、タチアナにその感触を問おうと思っていたところだ。まずは俺のことをどう思っているのか、それを確認しなければ話は始まらない。
るんるんと跳ねながら、師匠の元へと戻る。
「師匠、ただいま!」
「お前幸せそうな顔して、よかったなあ会えて」
師匠はごついが、とても心の優しい人だ。
「うん! タチアナは今日も可愛かった!」
「頑張れ、アリス!」
「おうっ!」
師匠もタチアナも、皆いい人なのだ。取り繕った上辺だけの物よりも、余程大事なものがここにはある。
俺にはそう思えて仕方なかった。
俺は急いでベッドの下に隠していた平民が着る質素な服に着替えると、その上に城内部を歩くのに目立たない騎士服を着て、更にマントを羽織りフードを目深に被り急いで部屋を出る。
城関係者のふりをして、いやまあ城関係者ではあるんだが、廊下をカツカツと進んだ。
特に見咎められることもなく、この城の警備ってどうなってるんだと思いながらあっさりと城門を潜ると、眼下に広がるのは我が王国が誇る白磁の都と呼ばれる王都だ。キラキラと輝く海が奥に見え、手前に広がるのは白っぽい建物ばかりの眩い光景。
この街は焼き物の街でもあるが、それを一段階上の街に見せる為、建造物は基本白かそれに近い色に統一することが現国王の勅命で定められていた。
俺は、この色が大嫌いだった。
城から離れれば、その意味はすぐに分かる。比較的裕福で勅命に従えるだけの財力を持つ者が居住する地域は、この様に白い。だが、裕福でない者たちが住まう地域は土色に染まっていた。
元々この辺りで取れる粘土材料は、この土色だ。それを隣国に攻め入ることで白磁の土が取れる地域を掌握、そしてこの都を白磁の都と命名した。
黒一色のカラスが孔雀の羽根を身体に差して喜んでいる様なものだ。悪趣味にも程がある。
父王は嫌いではなかったが、それが国に産業を与え裕福にしていく手段のひとつだと言われても、上辺だけ取り繕っている様にしか見えなくてどうしても心が納得しないのだ。
だったら、同じ白に染まれない人間は置いていくのか。父王に尋ねても、お前は若いとしか返ってこなかった。
俺は土色の地域に足を踏み入れると、その内の一軒の工房に到着する。
「――師匠!」
「おう、アリスか」
俺に気付いて笑顔を返してくれたのは、あてもなく城下町を彷徨いて悪漢に絡まれていたところを助けてくれた、今では俺の陶芸の師匠のセドリックだ。
俺は王子で王位継承順位は一位ではあるが、幼くても弟がいる。あいつは素直で頭のいい機転が利く奴だから、ひとつひとつにいちいち引っかかっている俺なんかより、余程国政に向いているだろう。
俺がいなければ、イリスは補佐としてあいつを支える様に父王に命令される筈だ。
まさか影武者を王にするなんてことはしないだろうから。
――父王が、イリスと俺の違いを判別出来るのなら、の話ではあるが。
「今日はあっちも来てるぜ、アリス」
「――えっ」
セドリックがごつい身体をヒッヒッと揺らしながら顎をしゃくって笑った。
あっち、とは、向かいのハンナおばさんがやっている工房に最近弟子入りした女性のことである。名をタチアナと言う一見儚げな女性なのだが、意外や意外、女性だけの工房だからと絡んできた流れ者を、その見事な棒術と啖呵で撃退してしまった。
それを真向かいの工房から何も出来ずにぽやっと見ていた俺は、見事にその瞬間恋に落ちた、という訳だ。
「お、向こうも気付いたぞ。挨拶してこい」
「う、うん!」
タチアナがこちらを振り返った。ここの土色と一緒、なんて本人は笑っていたが、茶色のツヤツヤの髪はとても美しい。
元気そうな緑色の瞳が印象的な顔にはまだ幼さが残るが、化粧っ気のない顔は、城にいる白粉くさい女達とは一線を画していて、健康的で俺はこっちの方が好きだ。
「タチアナ! おはよう!」
「あらおはようアリス!」
「今日は来たんだね!」
「そう、家の都合がついて何とか」
「俺も俺もっ」
タチアナは家業を手伝う傍ら、陶芸家を目指しハンナおばさんに弟子入りしたそうだ。
俺もイリスとは基本一日交代でやっているので、タチアナにこうして会えるのはなかなか珍しい。
すれ違いになるととことん会わなくなるので、会えたことだけでもう天に登るほど嬉しかった。
タチアナが、からかう様に眉をしかめながら笑う。
「それにしても、本当に絵に描かれたアリスタ様にそっくりね。まさか本物って……」
「ある訳ないだろ! 第一王子様なんて忙しくって弟子なんかやってる暇ないだろーし!」
「あはは、そりゃそうね!」
俺の絵は、街のあちらこちらに貼られている。俺の絵を描くと売れるんだそうで、庶民にとっては俺の顔が全てらしい。顔はいいが、国政に対する能力はヘタレなのを知らないからだろう。
俺は負けじとふんぞり返ってタチアナに返す。
「タチアナこそ、アリスタ様の婚約者のティナ様にそっくりじゃねえか! まさか本物ってことは」
ティナは、俺と同様その姿が美しいと絵に描かれては街中に貼られている。貴族たちの間では小説に出てくる悪役令嬢だなんて言われるくらい冷たくて面白みのない静かなだけの人間だが、そんなことは庶民には分からないのだろう。
すると、タチアナがぷーっと可笑しそうに笑い転げた。ああ、笑い方も可愛い。明るい人は見ていて心が温かくなる。
「あはは、馬鹿じゃないの! あんな深窓のご令嬢が棒持って振り回す訳ないでしょうが!」
「あはは、そりゃそうか!」
その後も軽口を叩き合ってから、また昼にね、と別れた。俺は気付いている。タチアナが、俺のことを気にしていることを。そして多分、タチアナも気付いている。俺がタチアナに気があることを。
そう、イリスにいつか純潔を奪われるのが怖くて逃げ回っている内に、俺は別の目的を見つけたのだ。タチアナと所帯を持って、工房を立ち上げて二人でつましく暮らしていくという目的を。
今日は、タチアナにその感触を問おうと思っていたところだ。まずは俺のことをどう思っているのか、それを確認しなければ話は始まらない。
るんるんと跳ねながら、師匠の元へと戻る。
「師匠、ただいま!」
「お前幸せそうな顔して、よかったなあ会えて」
師匠はごついが、とても心の優しい人だ。
「うん! タチアナは今日も可愛かった!」
「頑張れ、アリス!」
「おうっ!」
師匠もタチアナも、皆いい人なのだ。取り繕った上辺だけの物よりも、余程大事なものがここにはある。
俺にはそう思えて仕方なかった。
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