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22 贈り物
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今日参加した市場は中規模程度のものだが、それでも数百の店が所狭しと並んでいる。食糧以外も様々な物が販売されており、防具から生活用品まで、市場に来ればひと通り揃えることが出来た。今は台車の上や売り物を運んできた木箱の上に色とりどりの商品が並べられているが、夕刻を迎える頃には閑散とし、がらんとした広場が残るだけとなる。
ここで他領の名産を仕入れ自領に戻り販売をする、所謂卸販売をする者も多かった。個人としての購入も可能だが、割合としてはそういった業者との取引が主流だ。
魔魚肉の瓶詰めなどがいい例で、基本は箱単位での販売となっていた。
実は、ムーンシュタイナー領はこの瓶の回収も始めている。
これまで使用済みの瓶は、個人的に再利用するか、割って土に埋めるかしか処分方法がなかった。瓶は便利だが、嵩張る。だけど、購入すればそれなりに費用が嵩む。
だがムーンシュタイナー領は、空き瓶を持ってくれば魔魚肉の瓶詰めを割引する、と宣伝したのだ。その結果、在庫が尽きかけていた瓶を、購入することなく入手することに成功した。
なお、これは勿論キラの発想である。キラは、殆ど生い立ちを語らない。だが、マーリカが執務室の前を通りかかった際、キラが「俺は資源の少ない辺境の出身ですからね。地元では貴重な材料はよく再利用されていましたから、それを真似ただけです」とムーンシュタイナー卿に話しているのをたまたま聞いてしまったのだ。
これまでマーリカは、キラにどこの生まれでどこで色々と学んだのかを何度か尋ねた。だけど、キラは毎回言葉を濁した。言いたくない理由があるのだろうと推測し、キラが嫌がるならばと以降は尋ねるのを控えていた。
なのに。
どうやらムーンシュタイナー卿はキラの事情を知っているようで、「あーあっちの方だとそんな感じなのかあ。王都近郊とは違うよねえ。すっごく逞しそう。キラを見てたら何となく分かるけど」と返していた。それをこっそり聞いてしまったマーリカは、何故自分は教えてもらえないのか、と面白くなく思ってしまった。
ムーンシュタイナー卿が、その後キラに「俺を見てたらってどういう意味ですか」と凍りつきそうな声色で問われて「ひっ」と小さな悲鳴を上げたのを聞いたことで、溜飲を下げたが。
まだ何か話は聞けるかと待ったが、キラのお説教が始まってしまったので、マーリカは素直にその場から立ち去った。足音を立てない様に気を遣いながら、考え込む。
キラは辺境の出身で領主には伝えているが、マーリカには秘匿にしていることが、二人の会話から分かった。大っぴらに言えない理由でもあるのかもしれない。
キラはマーリカの従者なのに話してもらえないのは悲しいが、謎多き眉目秀麗な従者もまた推せる、とマーリカは考え直すことにした。キラが何者であろうとも、信頼を置いている。それでいいじゃないかと、自身を納得させた。言えない理由がきっとあるのだろうと。
「で? マーリカ様はどういった物を考えてる? 食べ物とか、残る物とか」
考え込んでいると、サイファが声を掛けてきて、マーリカはハッとした。
設営された店がずらりと並ぶ一角に、手を繋がれたまま引っ張られていく。サイファは周りよりも頭ひとつ分背が高いので、道行く人々の上からどこに何があるのかを見ている。便利なものだ。
「うーん?」
マーリカは、素直に首を傾げた。そもそもマーリカはそれが分からないからサイファに助けを求めているのである。だが、まるきり人任せなのも如何なものか、と可能な限り頭を働かせた。
「食べ物は……どうなのかしら? 食べたらなくなっちゃうわよね」
うーん、とサイファは唸ると、考えごとをする様に手で口を覆う。
「食べ物だと、贈り物ってよりもお土産な意味合いが強くなるだろうなあ」
「市場土産……」
なんだか、それは違う気がした。マーリカがよほど変な顔をしていたのか、振り返ったサイファがくすりと笑いを漏らす。
「ふふ……だな。単に、今日行けなかったキラへのお土産だと思われるかもな。それはマーリカ様の意図とは違うんだろう?」
「ええ……そうね」
なるほど、とマーリカはサイファの言葉に深く頷いた。サイファの言うことは最もである。確かに今日のこの状況で食べ物を持って帰っても、置いていかれたキラはそれを日頃の感謝の気持ちだと受け取れないかもしれない、と気付かされたのだ。どうかすると、機嫌の悪い子供に手土産を渡してご機嫌を取る行為みたいだ、と更に不機嫌になりかねない。
マーリカの目的は、あくまでキラに喜んでもらいたいというものだ。それでは本末転倒もいいところだろう。
「……とすると、残る物よね」
「キラが欲しがっている物とか、足りないと思ってる物は知らないのか?」
「そりゃあお金ね」
マーリカが即答すると、サイファが哀愁を帯びた視線でマーリカを見下ろした。
「……冗談よ」
半分は本気だったが、マーリカは誤魔化すことに決める。にっこりと見上げると、サイファが安堵の息を吐いた。
「一瞬驚いたよ。マーリカ様も冗談を言うんだな」
「そりゃあ言うわよ。冗談って楽しいものでしょう?」
実際、一度は現金の方がいいのではと考えたことは、サイファには伝えないことにする。あまりにも即物的で情緒もへったくれも感謝の念もあったものではない、とさすがに考え直したのだが、考え直せてよかった様で内心胸を撫で下ろした。
「あまり嵩張らない物がいいと思うのよね」
「実用的な物なんてどうだ?」
「実用的? そうね、いいかもしれないわ!」
マーリカとしては、出来ればあまり重くなく、かと言ってもらってすぐになくなってしまう物は避けたい。首に巻くスカーフもいいかしら、などと思っていると、目の端にキラリと光る物が映った。
「サイファ、あれは何かしら?」
繋がれたままの手をくい、と後ろに引っ張ると、サイファが立ち止まってマーリカの目線の先を追う。
「……おー。ありゃあ硝子細工だな」
「硝子細工……」
「見てみるか」
「ええ」
サイファの背中に庇われながら人混みを掻き分けていくと、小さめの店に辿り着いた。
「いらっしゃいませ。ご自宅用にも贈り物にも人気ですよ」
人の良さそうな中年男性が、笑顔で色とりどりの硝子細工をマーリカの前に並べる。その中に、ペンの形をした硝子製品があった。
「……これは?」
「ああ、それは硝子ペンですよ。金属製のペン先と違って錆びないので、取り扱いだけ気を付けていただければ長期に渡って使用出来るから便利で人気なんです」
通常は金属製のペン先が付いた物や固い木製のペンにインクを浸し使用するのだが、金属製では店員の言う通りすぐに錆び、木製だとどうしても柔らかくなって崩れてくる。
キラは、ムーンシュタイナー卿の補佐でペンを使用する機会が多いのだ。
「サイファ、これはどうかしら?」
期待を込めてサイファを見上げると、サイファはにっこり笑顔で賛同してくれた。
「いいんじゃないか? 実用的だし嵩張らないし、見た目も豪華だし」
「よかった! じゃあ、こちらをお願いします!」
マーリカは店員に伝えた後、並んでいた商品を指差し「これもお願いします」と言う。それは、店員の男性の耳に嵌められていた硝子製の耳輪と同じ物だった。硝子ペンは木箱に入れてもらい、可愛らしいリボンで巻いてもらう。硝子の耳輪は「あ、そのままでいいです」と直接受け取ると、支払いを済ませた。
「それも買うのか? アイツに装飾品の印象はなかったが、まあ似合いそうではあるな」
マーリカの肩越しからひょっこりと顔を覗かせたサイファが尋ねると、マーリカは微笑みながら振り返る。
「サイファ、手を出してもらえるかしら?」
「ん? ああ」
言われるがまま手のひらをマーリカの前に出すと、マーリカは今買ったばかりの透過した紫色の耳輪をサイファの大きな手のひらの上に置いた。
「え?」
サイファが、大きく目を見開く。
「サイファ、いつもありがとう。贈り物選びも手伝ってくれて、感謝しているわ」
気に入るといいのだけど、とマーリカがやや不安げに上目遣いで呟くと、驚いた表情のまま片手で口元を覆ったサイファは。
「お、おお……っ」
と照れくさそうに目元を綻ばせたのだった。
ここで他領の名産を仕入れ自領に戻り販売をする、所謂卸販売をする者も多かった。個人としての購入も可能だが、割合としてはそういった業者との取引が主流だ。
魔魚肉の瓶詰めなどがいい例で、基本は箱単位での販売となっていた。
実は、ムーンシュタイナー領はこの瓶の回収も始めている。
これまで使用済みの瓶は、個人的に再利用するか、割って土に埋めるかしか処分方法がなかった。瓶は便利だが、嵩張る。だけど、購入すればそれなりに費用が嵩む。
だがムーンシュタイナー領は、空き瓶を持ってくれば魔魚肉の瓶詰めを割引する、と宣伝したのだ。その結果、在庫が尽きかけていた瓶を、購入することなく入手することに成功した。
なお、これは勿論キラの発想である。キラは、殆ど生い立ちを語らない。だが、マーリカが執務室の前を通りかかった際、キラが「俺は資源の少ない辺境の出身ですからね。地元では貴重な材料はよく再利用されていましたから、それを真似ただけです」とムーンシュタイナー卿に話しているのをたまたま聞いてしまったのだ。
これまでマーリカは、キラにどこの生まれでどこで色々と学んだのかを何度か尋ねた。だけど、キラは毎回言葉を濁した。言いたくない理由があるのだろうと推測し、キラが嫌がるならばと以降は尋ねるのを控えていた。
なのに。
どうやらムーンシュタイナー卿はキラの事情を知っているようで、「あーあっちの方だとそんな感じなのかあ。王都近郊とは違うよねえ。すっごく逞しそう。キラを見てたら何となく分かるけど」と返していた。それをこっそり聞いてしまったマーリカは、何故自分は教えてもらえないのか、と面白くなく思ってしまった。
ムーンシュタイナー卿が、その後キラに「俺を見てたらってどういう意味ですか」と凍りつきそうな声色で問われて「ひっ」と小さな悲鳴を上げたのを聞いたことで、溜飲を下げたが。
まだ何か話は聞けるかと待ったが、キラのお説教が始まってしまったので、マーリカは素直にその場から立ち去った。足音を立てない様に気を遣いながら、考え込む。
キラは辺境の出身で領主には伝えているが、マーリカには秘匿にしていることが、二人の会話から分かった。大っぴらに言えない理由でもあるのかもしれない。
キラはマーリカの従者なのに話してもらえないのは悲しいが、謎多き眉目秀麗な従者もまた推せる、とマーリカは考え直すことにした。キラが何者であろうとも、信頼を置いている。それでいいじゃないかと、自身を納得させた。言えない理由がきっとあるのだろうと。
「で? マーリカ様はどういった物を考えてる? 食べ物とか、残る物とか」
考え込んでいると、サイファが声を掛けてきて、マーリカはハッとした。
設営された店がずらりと並ぶ一角に、手を繋がれたまま引っ張られていく。サイファは周りよりも頭ひとつ分背が高いので、道行く人々の上からどこに何があるのかを見ている。便利なものだ。
「うーん?」
マーリカは、素直に首を傾げた。そもそもマーリカはそれが分からないからサイファに助けを求めているのである。だが、まるきり人任せなのも如何なものか、と可能な限り頭を働かせた。
「食べ物は……どうなのかしら? 食べたらなくなっちゃうわよね」
うーん、とサイファは唸ると、考えごとをする様に手で口を覆う。
「食べ物だと、贈り物ってよりもお土産な意味合いが強くなるだろうなあ」
「市場土産……」
なんだか、それは違う気がした。マーリカがよほど変な顔をしていたのか、振り返ったサイファがくすりと笑いを漏らす。
「ふふ……だな。単に、今日行けなかったキラへのお土産だと思われるかもな。それはマーリカ様の意図とは違うんだろう?」
「ええ……そうね」
なるほど、とマーリカはサイファの言葉に深く頷いた。サイファの言うことは最もである。確かに今日のこの状況で食べ物を持って帰っても、置いていかれたキラはそれを日頃の感謝の気持ちだと受け取れないかもしれない、と気付かされたのだ。どうかすると、機嫌の悪い子供に手土産を渡してご機嫌を取る行為みたいだ、と更に不機嫌になりかねない。
マーリカの目的は、あくまでキラに喜んでもらいたいというものだ。それでは本末転倒もいいところだろう。
「……とすると、残る物よね」
「キラが欲しがっている物とか、足りないと思ってる物は知らないのか?」
「そりゃあお金ね」
マーリカが即答すると、サイファが哀愁を帯びた視線でマーリカを見下ろした。
「……冗談よ」
半分は本気だったが、マーリカは誤魔化すことに決める。にっこりと見上げると、サイファが安堵の息を吐いた。
「一瞬驚いたよ。マーリカ様も冗談を言うんだな」
「そりゃあ言うわよ。冗談って楽しいものでしょう?」
実際、一度は現金の方がいいのではと考えたことは、サイファには伝えないことにする。あまりにも即物的で情緒もへったくれも感謝の念もあったものではない、とさすがに考え直したのだが、考え直せてよかった様で内心胸を撫で下ろした。
「あまり嵩張らない物がいいと思うのよね」
「実用的な物なんてどうだ?」
「実用的? そうね、いいかもしれないわ!」
マーリカとしては、出来ればあまり重くなく、かと言ってもらってすぐになくなってしまう物は避けたい。首に巻くスカーフもいいかしら、などと思っていると、目の端にキラリと光る物が映った。
「サイファ、あれは何かしら?」
繋がれたままの手をくい、と後ろに引っ張ると、サイファが立ち止まってマーリカの目線の先を追う。
「……おー。ありゃあ硝子細工だな」
「硝子細工……」
「見てみるか」
「ええ」
サイファの背中に庇われながら人混みを掻き分けていくと、小さめの店に辿り着いた。
「いらっしゃいませ。ご自宅用にも贈り物にも人気ですよ」
人の良さそうな中年男性が、笑顔で色とりどりの硝子細工をマーリカの前に並べる。その中に、ペンの形をした硝子製品があった。
「……これは?」
「ああ、それは硝子ペンですよ。金属製のペン先と違って錆びないので、取り扱いだけ気を付けていただければ長期に渡って使用出来るから便利で人気なんです」
通常は金属製のペン先が付いた物や固い木製のペンにインクを浸し使用するのだが、金属製では店員の言う通りすぐに錆び、木製だとどうしても柔らかくなって崩れてくる。
キラは、ムーンシュタイナー卿の補佐でペンを使用する機会が多いのだ。
「サイファ、これはどうかしら?」
期待を込めてサイファを見上げると、サイファはにっこり笑顔で賛同してくれた。
「いいんじゃないか? 実用的だし嵩張らないし、見た目も豪華だし」
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マーリカは店員に伝えた後、並んでいた商品を指差し「これもお願いします」と言う。それは、店員の男性の耳に嵌められていた硝子製の耳輪と同じ物だった。硝子ペンは木箱に入れてもらい、可愛らしいリボンで巻いてもらう。硝子の耳輪は「あ、そのままでいいです」と直接受け取ると、支払いを済ませた。
「それも買うのか? アイツに装飾品の印象はなかったが、まあ似合いそうではあるな」
マーリカの肩越しからひょっこりと顔を覗かせたサイファが尋ねると、マーリカは微笑みながら振り返る。
「サイファ、手を出してもらえるかしら?」
「ん? ああ」
言われるがまま手のひらをマーリカの前に出すと、マーリカは今買ったばかりの透過した紫色の耳輪をサイファの大きな手のひらの上に置いた。
「え?」
サイファが、大きく目を見開く。
「サイファ、いつもありがとう。贈り物選びも手伝ってくれて、感謝しているわ」
気に入るといいのだけど、とマーリカがやや不安げに上目遣いで呟くと、驚いた表情のまま片手で口元を覆ったサイファは。
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