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第十三章 嵐の前の
88.それはさすがに振り回しちゃ駄目だと思う
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バン! とお堂の戸を開け放つと、真っ先に目に飛び込んできたのは八岐大蛇の黒いもや。お堂内に充満しており、まるで視界の悪い夜の霧の様だ。亮太は後手で戸を閉めた。外に瘴気を漏らさない為だ。
「リキさん!」
亮太が声を張り上げると、奥の方からリキが返事をした。
「亮太さん! 来てくれたのね!」
思っていたより元気そうな声だった。亮太は立ち込めるもやの中を声がした方に進む。
「すごいなこれ! 何も見えねえ」
「そうなのよ」
お堂の奥にある人影に寄って行くと、思ったよりも大きなそれが不自然に動いている。このフォルムはまさか、もしかして。
「リキさん、それってご本尊じゃ」
「あっそうなのよ! 咄嗟に入って戸を閉めたのはよかったんだけど何も武器になる物がなくてつい」
えへ、と笑うリキがその腕に抱えていたのは、この寺のご本尊の仏像だった。前回リキがその頭にしがみついてネズミから逃げていたあれだ。冗談だろう、長さは3メートル近くある代物だ。そしてなんて罰当たりな。まあリキは神様だけど、神道と仏教ではそもそもが違うが、なんとまあ。
亮太のぱかっと開いた口の中に充満したもやが遠慮なく入ってくるが、首からぶら下げる八尺瓊勾玉のお陰で身体の中に入る前に浄化されていく。それはいいのだが、とにかく視界が悪い。お堂の天井を見上げると、黒い影がゆったりと泳いでいるのが見えた。赤い目が辛うじてそれが八岐大蛇の首であることを教えてくれている。
「椿さんは興奮してたけど、コウが近付いたら正気を取り戻したから安心してくれ」
「本当!? もういきなり泣き出しちゃうから、とにかくこれから離さないと駄目だと思って咄嗟に戸を閉じちゃったのよね!」
安心した様にリキが言う。その様子が、亮太には意外に感じられた。
「リキさん、一人で首といて怖くはなかったのか?」
そもそも八岐大蛇退治が怖くて実家から逃げ出したリキだ。いくら椿を守る為とはいえ、自ら進んで八岐大蛇と中に閉じこもるなど、それまでのリキの言動から考えると違和感だらけだった。すると、リキが苦笑してみせた。
「怖いわよ、今だって足がブルブル言ってるわ」
亮太がリキの足を見ると、確かに思ったよりも大きく震えている。よく見ると額には汗をかいていた。お堂の中は決して暑くはないのに。
「じゃあ、何で」
「だって、亮太さんが来るのは分かってたから」
「そんなの、いつ来るかなんて分からなかっただろうに」
リキが今度こそはっきりと笑った。笑顔のリキは、コウに驚く程似ていた。やはりこの二人はれっきとした兄妹なのだ。こんな時に再認識した。
「前と違って一人じゃないから。前までは私一人で戦うことが当たり前の話になっていたけど、今は亮太さんもいて、コウもいて、レンもいて、それに蛟ちゃんだってもう大人になった。私はアキラちゃんを一人で守らないとっていうプレッシャーと恐怖で押しつぶされそうだったけど、だから今はもう平気」
「リキさん……」
そうか、伝承の通りであれば須佐之男命は櫛名田比売を変化させて一緒に連れて行ってはいたが、基本は一人で戦って八岐大蛇を退治した。その伝承故に、リキは当然の様に一人で戦うことを強要されていたのだろう。こんなにも優しい人なのに、だ。
亮太には始めから横に蓮がいた。すぐに蛟も一緒に戦ってくれるようになった。始めから一人ではなかった。だからただの一般人のおっさんの亮太でも、例え怖くても戦おうと思えたのかもしれない。
「それに、椿くんは私の大事な人だから。悪いけど、アキラちゃんよりもずっとずっと椿くんの方が大事」
だからこの泣き虫の逃げたがりは、一人で亮太が来るまで耐えることを選んだのだ。素直でいいじゃないか、亮太はリキのその潔さは心地いいと思えた。
「分かった。リキさん、待たせたな」
「ふふ、もういつでもいいわよ」
亮太はもやが草薙の剣で少しでも祓えないか適当に振り回してみたが、効果があるのは実際に触れた部分だけの様だ。やはり八咫鏡の光が一番効果がありそうだ。だが今瘴気が蔓延しているこの場所を開け放ち、外で待機している椿にまた影響があっても困る。
そういえば、蛟も外に置いてきてしまった。さてどうするか。
「亮太、どうした! 大丈夫か!?」
「亮太ー?」
あまりにも中が静かだからか不安になったのだろう、戸の向こうからコウと蛟の呼ぶ声がした。それで思いついた。亮太は急いで戸の前まで駆け足で行くと、外に聞こえる様に大声で指示をする。
「中は瘴気だらけなんだ! だから、蛟の方のコウ、戸を少し開けるからその隙間からこの前の竜巻みたいのを中に突っ込んでくれないか!?」
「分かったなのー!」
亮太が続ける。
「それでコウの方は、蛟の方のコウの竜巻の根元に八咫鏡の光を当ててくれ!」
「了解!」
亮太は今度はリキの方を向く。
「リキさんは、そのご本尊を使って、屋根に一箇所竜巻が抜ける穴を作ってくれ!」
「えっ天井に穴を開けるの!?」
「こっち側に逃がして皆に被害があったら嫌だからな! 小さく一箇所でいい、後で修復しないとだから! 首が通れない程度の大きさで!」
「瓦って高いのよー! でも了解!」
人の家の天井にご本尊で穴を開ける指示をしている亮太の方が余程罰当たりかもしれないが、まあ仕方がない。こういうのを背に腹は代えられないと言うのだ。
「よし、開けるぞ!」
「はいなのー!」
「いいぞ!」
「亮太さん、壁に穴でもいいかしら?」
「あーもうこっち側じゃなきゃどこでもいいです!」
「分かったわ―! 天井はちょっと届かなさそうなのよねー!」
どうも緊張感にかけるな、と思い、蓮もいつもこんな気持ちだったのかと思うと、ふざけていたつもりはないが亮太の取り扱いもそれなりに大変だったのだろうな、と少しだけ同情した。
「よし! せーのでいくぞ! せーの!」
亮太が戸をばっと開けると、水の竜巻が八咫鏡の光を巻き込みながらお堂内部へと飛び込んできた。面白い位に黒煙を巻きつけては光で浄化していく。お堂の中は強風で煽られ、戸を掴んでいる亮太もふっ飛ばされそうだ。すると、ご本尊を脇に抱え直したリキが壁に突進して行くのが見えた。
「う……うおおおおおおお!」
何とも勇ましい雄叫びを上げると、壁にご本尊の頭を思い切り突き刺した。バキバキバキ! と木の板が割れる音が鳴り響く。リキは今度はそれを引っこ抜き始めた。
「よいしょおおおおおお!」
力任せに引っこ抜いた反動で、リキが持つご本尊が横に並行に一回転する。亮太の鼻先すれすれを物凄いスピードで通っていった。あと3センチ近かったら鼻の骨はやられていたに違いない。
壁に空いた穴に風が吸い寄せられる。
「コウ! 右の壁に穴が開いている! そこから出してくれ!」
「分かったなのー!」
それまでお堂内部を好き勝手に暴れまわっていた水の竜巻が、意思を持ったのかの様に右へ右へと移動する。その先にリキがいた。
「リキさん危ないから、こっちへ!」
「わ、分かった!」
リキがご本尊を抱えたまま来ようとしたので、亮太は叫んだ。
「仏像は離して!」
「あっそ、そうだった!」
ゴオオオン! と何とも言えない音を出してご本尊が床に転がり、すぐにリキが亮太の隣に滑り込んできた。
「仏像で突き刺されるところだったぞ!」
思わず苦情が口から飛び出す。
「ごっごめんなさい! すっかり忘れてて!」
てへぺろ、という表現がぴったりな表情で謝られた亮太は、蓮がこの男の傍から離れてから戻ろうとしなかったもう一つの理由に気付いた様な気がした。その理由。面倒くさい、である。
やはりリキには椿くらいぐいぐい引っ張って行ってしまう人間の方が合っているに違いない。壁に開いた穴から竜巻が水龍となってお堂から出ていく光景を眺めつつ、亮太は苦笑いせざるを得なかった。
「リキさん!」
亮太が声を張り上げると、奥の方からリキが返事をした。
「亮太さん! 来てくれたのね!」
思っていたより元気そうな声だった。亮太は立ち込めるもやの中を声がした方に進む。
「すごいなこれ! 何も見えねえ」
「そうなのよ」
お堂の奥にある人影に寄って行くと、思ったよりも大きなそれが不自然に動いている。このフォルムはまさか、もしかして。
「リキさん、それってご本尊じゃ」
「あっそうなのよ! 咄嗟に入って戸を閉めたのはよかったんだけど何も武器になる物がなくてつい」
えへ、と笑うリキがその腕に抱えていたのは、この寺のご本尊の仏像だった。前回リキがその頭にしがみついてネズミから逃げていたあれだ。冗談だろう、長さは3メートル近くある代物だ。そしてなんて罰当たりな。まあリキは神様だけど、神道と仏教ではそもそもが違うが、なんとまあ。
亮太のぱかっと開いた口の中に充満したもやが遠慮なく入ってくるが、首からぶら下げる八尺瓊勾玉のお陰で身体の中に入る前に浄化されていく。それはいいのだが、とにかく視界が悪い。お堂の天井を見上げると、黒い影がゆったりと泳いでいるのが見えた。赤い目が辛うじてそれが八岐大蛇の首であることを教えてくれている。
「椿さんは興奮してたけど、コウが近付いたら正気を取り戻したから安心してくれ」
「本当!? もういきなり泣き出しちゃうから、とにかくこれから離さないと駄目だと思って咄嗟に戸を閉じちゃったのよね!」
安心した様にリキが言う。その様子が、亮太には意外に感じられた。
「リキさん、一人で首といて怖くはなかったのか?」
そもそも八岐大蛇退治が怖くて実家から逃げ出したリキだ。いくら椿を守る為とはいえ、自ら進んで八岐大蛇と中に閉じこもるなど、それまでのリキの言動から考えると違和感だらけだった。すると、リキが苦笑してみせた。
「怖いわよ、今だって足がブルブル言ってるわ」
亮太がリキの足を見ると、確かに思ったよりも大きく震えている。よく見ると額には汗をかいていた。お堂の中は決して暑くはないのに。
「じゃあ、何で」
「だって、亮太さんが来るのは分かってたから」
「そんなの、いつ来るかなんて分からなかっただろうに」
リキが今度こそはっきりと笑った。笑顔のリキは、コウに驚く程似ていた。やはりこの二人はれっきとした兄妹なのだ。こんな時に再認識した。
「前と違って一人じゃないから。前までは私一人で戦うことが当たり前の話になっていたけど、今は亮太さんもいて、コウもいて、レンもいて、それに蛟ちゃんだってもう大人になった。私はアキラちゃんを一人で守らないとっていうプレッシャーと恐怖で押しつぶされそうだったけど、だから今はもう平気」
「リキさん……」
そうか、伝承の通りであれば須佐之男命は櫛名田比売を変化させて一緒に連れて行ってはいたが、基本は一人で戦って八岐大蛇を退治した。その伝承故に、リキは当然の様に一人で戦うことを強要されていたのだろう。こんなにも優しい人なのに、だ。
亮太には始めから横に蓮がいた。すぐに蛟も一緒に戦ってくれるようになった。始めから一人ではなかった。だからただの一般人のおっさんの亮太でも、例え怖くても戦おうと思えたのかもしれない。
「それに、椿くんは私の大事な人だから。悪いけど、アキラちゃんよりもずっとずっと椿くんの方が大事」
だからこの泣き虫の逃げたがりは、一人で亮太が来るまで耐えることを選んだのだ。素直でいいじゃないか、亮太はリキのその潔さは心地いいと思えた。
「分かった。リキさん、待たせたな」
「ふふ、もういつでもいいわよ」
亮太はもやが草薙の剣で少しでも祓えないか適当に振り回してみたが、効果があるのは実際に触れた部分だけの様だ。やはり八咫鏡の光が一番効果がありそうだ。だが今瘴気が蔓延しているこの場所を開け放ち、外で待機している椿にまた影響があっても困る。
そういえば、蛟も外に置いてきてしまった。さてどうするか。
「亮太、どうした! 大丈夫か!?」
「亮太ー?」
あまりにも中が静かだからか不安になったのだろう、戸の向こうからコウと蛟の呼ぶ声がした。それで思いついた。亮太は急いで戸の前まで駆け足で行くと、外に聞こえる様に大声で指示をする。
「中は瘴気だらけなんだ! だから、蛟の方のコウ、戸を少し開けるからその隙間からこの前の竜巻みたいのを中に突っ込んでくれないか!?」
「分かったなのー!」
亮太が続ける。
「それでコウの方は、蛟の方のコウの竜巻の根元に八咫鏡の光を当ててくれ!」
「了解!」
亮太は今度はリキの方を向く。
「リキさんは、そのご本尊を使って、屋根に一箇所竜巻が抜ける穴を作ってくれ!」
「えっ天井に穴を開けるの!?」
「こっち側に逃がして皆に被害があったら嫌だからな! 小さく一箇所でいい、後で修復しないとだから! 首が通れない程度の大きさで!」
「瓦って高いのよー! でも了解!」
人の家の天井にご本尊で穴を開ける指示をしている亮太の方が余程罰当たりかもしれないが、まあ仕方がない。こういうのを背に腹は代えられないと言うのだ。
「よし、開けるぞ!」
「はいなのー!」
「いいぞ!」
「亮太さん、壁に穴でもいいかしら?」
「あーもうこっち側じゃなきゃどこでもいいです!」
「分かったわ―! 天井はちょっと届かなさそうなのよねー!」
どうも緊張感にかけるな、と思い、蓮もいつもこんな気持ちだったのかと思うと、ふざけていたつもりはないが亮太の取り扱いもそれなりに大変だったのだろうな、と少しだけ同情した。
「よし! せーのでいくぞ! せーの!」
亮太が戸をばっと開けると、水の竜巻が八咫鏡の光を巻き込みながらお堂内部へと飛び込んできた。面白い位に黒煙を巻きつけては光で浄化していく。お堂の中は強風で煽られ、戸を掴んでいる亮太もふっ飛ばされそうだ。すると、ご本尊を脇に抱え直したリキが壁に突進して行くのが見えた。
「う……うおおおおおおお!」
何とも勇ましい雄叫びを上げると、壁にご本尊の頭を思い切り突き刺した。バキバキバキ! と木の板が割れる音が鳴り響く。リキは今度はそれを引っこ抜き始めた。
「よいしょおおおおおお!」
力任せに引っこ抜いた反動で、リキが持つご本尊が横に並行に一回転する。亮太の鼻先すれすれを物凄いスピードで通っていった。あと3センチ近かったら鼻の骨はやられていたに違いない。
壁に空いた穴に風が吸い寄せられる。
「コウ! 右の壁に穴が開いている! そこから出してくれ!」
「分かったなのー!」
それまでお堂内部を好き勝手に暴れまわっていた水の竜巻が、意思を持ったのかの様に右へ右へと移動する。その先にリキがいた。
「リキさん危ないから、こっちへ!」
「わ、分かった!」
リキがご本尊を抱えたまま来ようとしたので、亮太は叫んだ。
「仏像は離して!」
「あっそ、そうだった!」
ゴオオオン! と何とも言えない音を出してご本尊が床に転がり、すぐにリキが亮太の隣に滑り込んできた。
「仏像で突き刺されるところだったぞ!」
思わず苦情が口から飛び出す。
「ごっごめんなさい! すっかり忘れてて!」
てへぺろ、という表現がぴったりな表情で謝られた亮太は、蓮がこの男の傍から離れてから戻ろうとしなかったもう一つの理由に気付いた様な気がした。その理由。面倒くさい、である。
やはりリキには椿くらいぐいぐい引っ張って行ってしまう人間の方が合っているに違いない。壁に開いた穴から竜巻が水龍となってお堂から出ていく光景を眺めつつ、亮太は苦笑いせざるを得なかった。
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