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第十二章 いざ退治
76.今なら言える
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辺りは台風が過ぎ去ったかの様な有様だった。
足元に打ち寄せていた波は、水龍と共に空へ飛んで行った。亮太は横抱きにしていたコウを見ると、顔色が元に戻っていた、よし。あそこまでやると力が抜けてしまうのはこれで把握した。次回から気を付けよう。
少々調子に乗りすぎたので、亮太は一人静かに反省した。
まだコウと接触しているので蛟は蛟龍の姿を保っており、ミニ滝の前で佇んでこちらを見ている。
しかし大きくなった。亮太はふと思った。亮太とコウが接触して「仲良しなのー」と言って喜んでいるが、もしかしてこの急成長はその際に出す技にも寄るのではないかと。段々と出来ることが増えているのは確かである。そして段々と接触の要求も増している。つまり大技を出すには蛟が言うところの『仲良し』度合いを増す必要がある。それを全て出し切ると、次回変化時に一回り大きくなっているということではないか。
だがこれ以上おおっぴらに接触するのはなかなか難しい。そろそろ成獣になってもらわないと、人前でこれ以上何をすればいいのか亮太には分からなかった。
「コウ、降ろすぞ」
「あ、ああ」
コウに声を掛けると、コウの顔がまた赤くなった。それを見て亮太もつい照れてしまった。
「いや、ははは、ちょっとやり過ぎちゃったな、はは」
そっと地面にコウを降ろしながら白々しく笑ってみたが、何となく気まずい。コウも目を合わせてくれない。
「あの……ごめんな?」
実の兄の前でやり過ぎた。さすがにコウも戸惑ったのだろう。そう思っていると。
「亮太……やっぱり大好き」
上目遣いで照れた様に言われ、亮太の理性は吹っ飛びそうになった。手がぴく、と動いたが思いとどまる。今抱き締めたりしたら確実に蛟がまた何か技を出してしまう。事実蛟の視線をはっきりと感じた。だからやってはいけない。亮太はぐっと、ぐっと自分を抑えた。代わりにちゃんと答えた。
「俺もだ」
「ふふ、私は幸せ者だな」
照れつつ微笑む恋人を目の前にして抱き寄せられないこの苦悩。亮太は半分伸びた手の拳をぎゅっと握り締めて我慢した。辛い、辛いが仕方ない。すると。
「椿くん、大丈夫?」
リキの声が聞こえてきた。先程リキは椿を小脇に抱え逃げていた筈だ。亮太とコウがまだ少し水を含む土を踏みしめつつリキと椿の元に向かうと、椿がリキに抱きかかえられている。
「どうした?」
「あ、亮太さん。椿くんの様子がおかしくて」
リキがおろおろしている。リキの腕の中の椿は、背の高いリキといると小さく見えた。リキの胸の高さで伏せている顔を覗くと、真っ白だった。
「椿さん?」
「お、おええ……」
「椿くん? 具合悪いの?」
椿がこくこくと頷いた。
「ぐるぐる回ってるの見てたら酔っちゃったところに、リキの馬鹿力で腹をぐいっと持たれて吐き気が……」
「あっごめんなさい!」
リキは慌てて椿を横抱きにすると「とりあえず横になりましょう!」と走って去ってしまった。
デッキブラシを二本その場に残したまま。
「コウ……」
コウが頷く。達観した目をしていた。
「あれがリキだ。まあ、言っても無駄だ。私と亮太で掃除しようか」
「そうだな」
文句を言っても仕方がない。がしかし、リキはここに来てから何かやったんだろうか? 疑問だった。
池の水はなくなったが、まだ所々緑色の物がこびり付いている。まだふわふわととぐろを巻いている蛟に亮太は声をかけた。
「コウ、ご苦労様。カバンの中に入ろうか」
禊の後はいよいよ本番だ。ここまで連続で大技を出した蛟が疲れて本番に草薙剣が出せなくなっても困る。亮太とコウはぱっと離れてみせると、蛟がふわふわとポーチを持つコウの方に小さくなりながら飛んできて手のひらにすっぽりと納まった。
「ちょっと疲れちゃったのー」
「お疲れ様、大活躍だったな。暫く寝ていろ」
「うん、そうするの」
優しく囁くコウの言葉に安心したのか、蛟は早くもうとうとし始めた様だった。そんな蛟をそっとポーチに入れるコウの優しい顔は、我が子を見つめる母親の様だった。
コウと結婚したら、子供も出来るだろうか。亮太の年齢から考えるとかなり遅い子供になるが、それでも亮太の方が確実にこの世を先に去るであろうことを考えると、支えになる様なものをコウに残してやりたかった。勿論亮太は長生きするつもりではあるが。母の分も生きる、そう決めたのだから。
亮太は長靴を脱いで靴下をジーンズのポケットに捩じ込むと、コウに手を差し出した。
「ほら、履いて」
「でも亮太が冷える」
「俺は皮が分厚いから大丈夫だよ。本当に冷えたら八咫鏡で温めてくれればいい」
おっさんの皮膚はまあ確実に儚げなコウの皮膚よりも分厚いだろう。亮太がにっこりと笑うと、コウが亮太の手を取り、身体を預けて長靴に履き替えた。コウのこういう長々とごねないところも好きだった。
「ありがとう」
そしてこうやって口に出してくれる。だから亮太もそうするのだ。
「コウ、コウは俺の宝物なんだ」
コウが亮太の胸の中で顔を上げた。風が舞い木々を揺らす音だけがする。他に聞いている人間はいない。
「一生大切にする。だから、俺と結婚してくれないか? 指輪はまだ用意してないけど、一緒に買いに行こう」
コウの黄銅色の瞳から涙が溢れた。亮太は笑顔でそれを指でそっと掬った。
「――はい」
こうして、まさか裸足のまま廃寺でするなど思ってもいなかったプロポーズは、無事成功したのだった。
◇
デッキブラシで綺麗に擦り岩を磨き上げ、ついでにミニ滝に生えていた苔も落とした。椿が用意していたのだろうホースを使って徹底的に流していくと、綺麗な岩が出てきた。これなら滑ったりする心配もないだろう。外の空気は冷たいが、亮太は汗だくになっていた。
ミニ滝の裏側にバルブがあった。固くなっていたがそれを『開』の方に力任せにひねると、滝の方にいたコウがはしゃぐ声が聞こえてきた。
「亮太、水が出たぞ!」
こんな些細なことすらも楽しむコウを、亮太は心底可愛いと思った。可愛いが、子供だとは思わない。今までの付き合っていく内に子供にしか思えなくなってきて振ってしまっていた歴代彼女とコウの違いは何だろうかとふと考えてみると、前向きなところな気がした。家事も出来ないことの方が多い。でもやってみようとする。何でも楽しもうとする。面倒臭がらない。何でも笑顔にしてしまう。そして全力で亮太に向き合う。
正に生そのものといった輝きがコウにはあった。女神だからかと思ったが、リキやアキラを見ているとあいつらはどうも該当しない。これはだからコウそのものがそういった存在なのだろう。
だから、コウは亮太の太陽なのだ。
「勢いはどうだー?」
「まだチョロチョロかな? もう少し出ないと滝行は難しそうだな」
亮太はバルブをもう少し『開』の方へとひねった。水が岩を叩きつける音が大きくなった。
「亮太、それ位でいいと思う!」
「オッケーだな。どれどれ」
滝自体は小さい。背の高いリキだったら、立って手を伸ばせば滝の天辺まで手が届いてしまいそうだった。その水が落ちてくる所に大きな一枚岩がある。ここの上に乗るのだろう。一枚岩からは飛び石が四つ設置されており、池に入らずとも行き来出来る様になっている。池の深さは膝下程度になるのだろうか、今は空になっているので溜まるのには時間がかかるに違いない。池の広さはそこそこあり、亮太の家の部屋位はあった。そう考えるとよくこのスペースに四人も生活していられるものである。
「じゃあお堂の方を手伝うか」
「そうだな」
木々の間から降り注ぐ秋の淡い日光がチラチラと点滅する様に足元を照らす中、亮太とコウは手を繋いでお堂へと向かった。
足元に打ち寄せていた波は、水龍と共に空へ飛んで行った。亮太は横抱きにしていたコウを見ると、顔色が元に戻っていた、よし。あそこまでやると力が抜けてしまうのはこれで把握した。次回から気を付けよう。
少々調子に乗りすぎたので、亮太は一人静かに反省した。
まだコウと接触しているので蛟は蛟龍の姿を保っており、ミニ滝の前で佇んでこちらを見ている。
しかし大きくなった。亮太はふと思った。亮太とコウが接触して「仲良しなのー」と言って喜んでいるが、もしかしてこの急成長はその際に出す技にも寄るのではないかと。段々と出来ることが増えているのは確かである。そして段々と接触の要求も増している。つまり大技を出すには蛟が言うところの『仲良し』度合いを増す必要がある。それを全て出し切ると、次回変化時に一回り大きくなっているということではないか。
だがこれ以上おおっぴらに接触するのはなかなか難しい。そろそろ成獣になってもらわないと、人前でこれ以上何をすればいいのか亮太には分からなかった。
「コウ、降ろすぞ」
「あ、ああ」
コウに声を掛けると、コウの顔がまた赤くなった。それを見て亮太もつい照れてしまった。
「いや、ははは、ちょっとやり過ぎちゃったな、はは」
そっと地面にコウを降ろしながら白々しく笑ってみたが、何となく気まずい。コウも目を合わせてくれない。
「あの……ごめんな?」
実の兄の前でやり過ぎた。さすがにコウも戸惑ったのだろう。そう思っていると。
「亮太……やっぱり大好き」
上目遣いで照れた様に言われ、亮太の理性は吹っ飛びそうになった。手がぴく、と動いたが思いとどまる。今抱き締めたりしたら確実に蛟がまた何か技を出してしまう。事実蛟の視線をはっきりと感じた。だからやってはいけない。亮太はぐっと、ぐっと自分を抑えた。代わりにちゃんと答えた。
「俺もだ」
「ふふ、私は幸せ者だな」
照れつつ微笑む恋人を目の前にして抱き寄せられないこの苦悩。亮太は半分伸びた手の拳をぎゅっと握り締めて我慢した。辛い、辛いが仕方ない。すると。
「椿くん、大丈夫?」
リキの声が聞こえてきた。先程リキは椿を小脇に抱え逃げていた筈だ。亮太とコウがまだ少し水を含む土を踏みしめつつリキと椿の元に向かうと、椿がリキに抱きかかえられている。
「どうした?」
「あ、亮太さん。椿くんの様子がおかしくて」
リキがおろおろしている。リキの腕の中の椿は、背の高いリキといると小さく見えた。リキの胸の高さで伏せている顔を覗くと、真っ白だった。
「椿さん?」
「お、おええ……」
「椿くん? 具合悪いの?」
椿がこくこくと頷いた。
「ぐるぐる回ってるの見てたら酔っちゃったところに、リキの馬鹿力で腹をぐいっと持たれて吐き気が……」
「あっごめんなさい!」
リキは慌てて椿を横抱きにすると「とりあえず横になりましょう!」と走って去ってしまった。
デッキブラシを二本その場に残したまま。
「コウ……」
コウが頷く。達観した目をしていた。
「あれがリキだ。まあ、言っても無駄だ。私と亮太で掃除しようか」
「そうだな」
文句を言っても仕方がない。がしかし、リキはここに来てから何かやったんだろうか? 疑問だった。
池の水はなくなったが、まだ所々緑色の物がこびり付いている。まだふわふわととぐろを巻いている蛟に亮太は声をかけた。
「コウ、ご苦労様。カバンの中に入ろうか」
禊の後はいよいよ本番だ。ここまで連続で大技を出した蛟が疲れて本番に草薙剣が出せなくなっても困る。亮太とコウはぱっと離れてみせると、蛟がふわふわとポーチを持つコウの方に小さくなりながら飛んできて手のひらにすっぽりと納まった。
「ちょっと疲れちゃったのー」
「お疲れ様、大活躍だったな。暫く寝ていろ」
「うん、そうするの」
優しく囁くコウの言葉に安心したのか、蛟は早くもうとうとし始めた様だった。そんな蛟をそっとポーチに入れるコウの優しい顔は、我が子を見つめる母親の様だった。
コウと結婚したら、子供も出来るだろうか。亮太の年齢から考えるとかなり遅い子供になるが、それでも亮太の方が確実にこの世を先に去るであろうことを考えると、支えになる様なものをコウに残してやりたかった。勿論亮太は長生きするつもりではあるが。母の分も生きる、そう決めたのだから。
亮太は長靴を脱いで靴下をジーンズのポケットに捩じ込むと、コウに手を差し出した。
「ほら、履いて」
「でも亮太が冷える」
「俺は皮が分厚いから大丈夫だよ。本当に冷えたら八咫鏡で温めてくれればいい」
おっさんの皮膚はまあ確実に儚げなコウの皮膚よりも分厚いだろう。亮太がにっこりと笑うと、コウが亮太の手を取り、身体を預けて長靴に履き替えた。コウのこういう長々とごねないところも好きだった。
「ありがとう」
そしてこうやって口に出してくれる。だから亮太もそうするのだ。
「コウ、コウは俺の宝物なんだ」
コウが亮太の胸の中で顔を上げた。風が舞い木々を揺らす音だけがする。他に聞いている人間はいない。
「一生大切にする。だから、俺と結婚してくれないか? 指輪はまだ用意してないけど、一緒に買いに行こう」
コウの黄銅色の瞳から涙が溢れた。亮太は笑顔でそれを指でそっと掬った。
「――はい」
こうして、まさか裸足のまま廃寺でするなど思ってもいなかったプロポーズは、無事成功したのだった。
◇
デッキブラシで綺麗に擦り岩を磨き上げ、ついでにミニ滝に生えていた苔も落とした。椿が用意していたのだろうホースを使って徹底的に流していくと、綺麗な岩が出てきた。これなら滑ったりする心配もないだろう。外の空気は冷たいが、亮太は汗だくになっていた。
ミニ滝の裏側にバルブがあった。固くなっていたがそれを『開』の方に力任せにひねると、滝の方にいたコウがはしゃぐ声が聞こえてきた。
「亮太、水が出たぞ!」
こんな些細なことすらも楽しむコウを、亮太は心底可愛いと思った。可愛いが、子供だとは思わない。今までの付き合っていく内に子供にしか思えなくなってきて振ってしまっていた歴代彼女とコウの違いは何だろうかとふと考えてみると、前向きなところな気がした。家事も出来ないことの方が多い。でもやってみようとする。何でも楽しもうとする。面倒臭がらない。何でも笑顔にしてしまう。そして全力で亮太に向き合う。
正に生そのものといった輝きがコウにはあった。女神だからかと思ったが、リキやアキラを見ているとあいつらはどうも該当しない。これはだからコウそのものがそういった存在なのだろう。
だから、コウは亮太の太陽なのだ。
「勢いはどうだー?」
「まだチョロチョロかな? もう少し出ないと滝行は難しそうだな」
亮太はバルブをもう少し『開』の方へとひねった。水が岩を叩きつける音が大きくなった。
「亮太、それ位でいいと思う!」
「オッケーだな。どれどれ」
滝自体は小さい。背の高いリキだったら、立って手を伸ばせば滝の天辺まで手が届いてしまいそうだった。その水が落ちてくる所に大きな一枚岩がある。ここの上に乗るのだろう。一枚岩からは飛び石が四つ設置されており、池に入らずとも行き来出来る様になっている。池の深さは膝下程度になるのだろうか、今は空になっているので溜まるのには時間がかかるに違いない。池の広さはそこそこあり、亮太の家の部屋位はあった。そう考えるとよくこのスペースに四人も生活していられるものである。
「じゃあお堂の方を手伝うか」
「そうだな」
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