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第90話 小町の家族
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済世区が、遠目から確認できる様になってきた。
「なんだか懐かしいなあ……」
天に向かい伸びていく建造物。町をぐるりと囲む電気結界が視界に入ると、この広い世界の中でああして閉じこもって生きてきたんだなあと実感する。
「どこから入ればいいんだー?」
そうだった。シスやロウたちは亜人、つまり亜人避けの街道や電気結界を通り抜けることは難しい。
「中に連絡して入れてもらうか、どこか入れる場所がないかを探すか、かなあ……?」
どうしよう。全く考えてなかった。出来る限り、シスたちとは行動を別にしたくない。ヒトは亜人と比べたら体力は劣るけど、代わりに文明の利器という物が存在する。万が一、シスが敵認定されて攻撃されてしまったら。それで怪我をしてしまったらと考えたら、離れるなんて考えられなかった。
参ったな、どうしよう。迷っている間にも、済世区はどんどん近づいてその姿をくっきりと現していく。
すると突然、ロウが鼻を鳴らしながら言った。
「小町、外に誰かいるんじゃないか」
「え? どこに」
まだ街はかなり遠いのに、匂いを嗅ぎ分けたのか。すると、シスが目を凝らしながら頷いた。
「何人か外にいるなー」
どんだけ目がいいんだ。私には何も見えない町の玄関口を指差してシスが言うから本当なんだろうけど、でも誰だろう。
「不用意に近寄らないようにね」
まさか、銃器を持った見張りとかじゃないだろうか。不安が募ってくると、シスは前方を見据えながらポツリポツリと言った。
「あれは……なんだ? なんか銀色の丸い卵みたいなのに、子供が座ってるぞ」
だからどれだけ目がいいんだ。
「あと、その隣に小町と同じ髪の色をした女がいる。後ろに大人の男女と、なんか爺さんっぽいのもいるぞ」
私と同じ髪の色と、卵みたいなのに座っている子供。私はそれで、外にいるのが私の家族だと知った。爺さんっぽいのはよく分からないけど。
思わず、声が弾む。
「シス! それ、私の家族だよ!」
「えっ!?」
シスが満面の笑みを浮かべた。本当に、こういうところは最高の夫だと思う。デリカシーはないけど、あとは最高だよ、シス。
「よし! 急ぐぞ!」
シスがさらにスピードを上げると、ロウが「今度は負けないぞ!」とこちらもスピードを上げていく。従者の彼だけは「待ってくださいー!」と遅れ気味なのがちょっと可愛かった。
シスの爆走のお陰で、やがて私の目にも済世区の玄関口に私の家族が待ち構えている姿が確認できるようになってきた。
向こうもそれは同じだったみたいで、浮遊式ムービングチェアに座った小夏が大きく手を振る。小春はというと大はしゃぎで、こちらに駆け寄ろうとしてお父さんに手首を掴まれていた。
「――小夏! 小春!」
涙がとめどなく溢れる。会いたかった。心配だった。勝手に出てきて怒ってるんじゃないか、飛び出して何も得られなかったらどうしようって、ずっと不安だった。
シスの足が、私の家族の前で止まる。私をそっと地面に下ろすと、背中をトンと押した。
「お姉ちゃん……っ!」
小夏と小春が、エグエグ泣きながら私を見つめている。多分私も同じ状態なんだろう。
「……ただいま、ただいまあ……っ!」
二人を抱き締めると、泣きじゃくる私の肩や頭を、お父さんとお母さんが優しく撫でてくれた。
◇
私たちの到着予想時刻は、ネクロポリスの管制塔から済世区の管制塔司令室へ連絡が入っていたらしい。なんでもドクター橋本が衛星で位置を確認してしていたらしく、ストーカーかよ、とちょっとだけ思った。ちょっとだけね。
シスが言っていた爺さんと言うのは、済世区の現町長だった。彼にとっては様々なことが寝耳に水だったので、ドクター橋本の主張を半信半疑で聞いていたらしいけど、私がシスと帰還したことで、完全に信じることに決めたそうだ。
「亜人とヒトとの共存……考えたこともありませんでしたよ」
ヒト代表と亜人代表として今後は活動をしていく予定の私たちに向かって、町長は気が抜けたような笑いを浮かべていた。
「道のりは長いでしょうが、いつまでも怯えて暮らしていくのにも限界があったのは確かです。真実を知っても、未だ信じられない気持ちもあるんですけどね」
「色々と協力をお願いしないといけなくなると思いますけど、よろしくお願いします」
各町の代表が受け入れてくれなければ、この改革は促進出来ない。本心から頭を下げると、町長は微笑みながら私たちを町の中へと促した。
「とりあえず、一旦中に入りましょうか」
「はい、よろしくお願――」
私の言葉は、途中で止まった。遠くから「小町ちゃあああん!」という雄叫びが聞こえた気がしたからだ。
それまで静かに佇んでいたシスのこめかみに、ピキリと血管が浮き出る。あ、これは来たな。
土まじりの草原の彼方に、砂煙が立ち上っている。
「あーあ、来ちゃったね」
ロウが笑いながら言うと、町長は狼姿のロウが喋ったのが意外だったのか、目をまん丸くした。
「ええと、来たとは、何がでしょう?」
これは置いて中に入るとひと騒動起きかねない。私は苦笑しながら、あれはこの辺一帯を治める亜人で吸血鬼の宗主だと伝えると、町長の目は更にまん丸くなった。
その後、息を切らしながら荷車と共に追いついた宗主が汗だくな笑顔で差し出した手を、町長が恐ろしげな表情で握り返した。それが、ヒトと亜人の記念すべき和解への第一歩の瞬間となったのだった。
「なんだか懐かしいなあ……」
天に向かい伸びていく建造物。町をぐるりと囲む電気結界が視界に入ると、この広い世界の中でああして閉じこもって生きてきたんだなあと実感する。
「どこから入ればいいんだー?」
そうだった。シスやロウたちは亜人、つまり亜人避けの街道や電気結界を通り抜けることは難しい。
「中に連絡して入れてもらうか、どこか入れる場所がないかを探すか、かなあ……?」
どうしよう。全く考えてなかった。出来る限り、シスたちとは行動を別にしたくない。ヒトは亜人と比べたら体力は劣るけど、代わりに文明の利器という物が存在する。万が一、シスが敵認定されて攻撃されてしまったら。それで怪我をしてしまったらと考えたら、離れるなんて考えられなかった。
参ったな、どうしよう。迷っている間にも、済世区はどんどん近づいてその姿をくっきりと現していく。
すると突然、ロウが鼻を鳴らしながら言った。
「小町、外に誰かいるんじゃないか」
「え? どこに」
まだ街はかなり遠いのに、匂いを嗅ぎ分けたのか。すると、シスが目を凝らしながら頷いた。
「何人か外にいるなー」
どんだけ目がいいんだ。私には何も見えない町の玄関口を指差してシスが言うから本当なんだろうけど、でも誰だろう。
「不用意に近寄らないようにね」
まさか、銃器を持った見張りとかじゃないだろうか。不安が募ってくると、シスは前方を見据えながらポツリポツリと言った。
「あれは……なんだ? なんか銀色の丸い卵みたいなのに、子供が座ってるぞ」
だからどれだけ目がいいんだ。
「あと、その隣に小町と同じ髪の色をした女がいる。後ろに大人の男女と、なんか爺さんっぽいのもいるぞ」
私と同じ髪の色と、卵みたいなのに座っている子供。私はそれで、外にいるのが私の家族だと知った。爺さんっぽいのはよく分からないけど。
思わず、声が弾む。
「シス! それ、私の家族だよ!」
「えっ!?」
シスが満面の笑みを浮かべた。本当に、こういうところは最高の夫だと思う。デリカシーはないけど、あとは最高だよ、シス。
「よし! 急ぐぞ!」
シスがさらにスピードを上げると、ロウが「今度は負けないぞ!」とこちらもスピードを上げていく。従者の彼だけは「待ってくださいー!」と遅れ気味なのがちょっと可愛かった。
シスの爆走のお陰で、やがて私の目にも済世区の玄関口に私の家族が待ち構えている姿が確認できるようになってきた。
向こうもそれは同じだったみたいで、浮遊式ムービングチェアに座った小夏が大きく手を振る。小春はというと大はしゃぎで、こちらに駆け寄ろうとしてお父さんに手首を掴まれていた。
「――小夏! 小春!」
涙がとめどなく溢れる。会いたかった。心配だった。勝手に出てきて怒ってるんじゃないか、飛び出して何も得られなかったらどうしようって、ずっと不安だった。
シスの足が、私の家族の前で止まる。私をそっと地面に下ろすと、背中をトンと押した。
「お姉ちゃん……っ!」
小夏と小春が、エグエグ泣きながら私を見つめている。多分私も同じ状態なんだろう。
「……ただいま、ただいまあ……っ!」
二人を抱き締めると、泣きじゃくる私の肩や頭を、お父さんとお母さんが優しく撫でてくれた。
◇
私たちの到着予想時刻は、ネクロポリスの管制塔から済世区の管制塔司令室へ連絡が入っていたらしい。なんでもドクター橋本が衛星で位置を確認してしていたらしく、ストーカーかよ、とちょっとだけ思った。ちょっとだけね。
シスが言っていた爺さんと言うのは、済世区の現町長だった。彼にとっては様々なことが寝耳に水だったので、ドクター橋本の主張を半信半疑で聞いていたらしいけど、私がシスと帰還したことで、完全に信じることに決めたそうだ。
「亜人とヒトとの共存……考えたこともありませんでしたよ」
ヒト代表と亜人代表として今後は活動をしていく予定の私たちに向かって、町長は気が抜けたような笑いを浮かべていた。
「道のりは長いでしょうが、いつまでも怯えて暮らしていくのにも限界があったのは確かです。真実を知っても、未だ信じられない気持ちもあるんですけどね」
「色々と協力をお願いしないといけなくなると思いますけど、よろしくお願いします」
各町の代表が受け入れてくれなければ、この改革は促進出来ない。本心から頭を下げると、町長は微笑みながら私たちを町の中へと促した。
「とりあえず、一旦中に入りましょうか」
「はい、よろしくお願――」
私の言葉は、途中で止まった。遠くから「小町ちゃあああん!」という雄叫びが聞こえた気がしたからだ。
それまで静かに佇んでいたシスのこめかみに、ピキリと血管が浮き出る。あ、これは来たな。
土まじりの草原の彼方に、砂煙が立ち上っている。
「あーあ、来ちゃったね」
ロウが笑いながら言うと、町長は狼姿のロウが喋ったのが意外だったのか、目をまん丸くした。
「ええと、来たとは、何がでしょう?」
これは置いて中に入るとひと騒動起きかねない。私は苦笑しながら、あれはこの辺一帯を治める亜人で吸血鬼の宗主だと伝えると、町長の目は更にまん丸くなった。
その後、息を切らしながら荷車と共に追いついた宗主が汗だくな笑顔で差し出した手を、町長が恐ろしげな表情で握り返した。それが、ヒトと亜人の記念すべき和解への第一歩の瞬間となったのだった。
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