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第39話 あーん
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タロウさんは、私がシスの腕の中に引き戻される様子を見て、苦笑する。ちらりとシスを見た後は、サーシャさんの手の甲を指で優しく撫で続けた。
「ということで、俺は馬の亜人の背中に揺られてここまでやってきた。そこでオークションに賭けられて、巨人に買われたんだ」
巨人の亜人は、遠目に道を歩いているのは見た。見た所普通の男性の倍はないくらいの大きさで、横に逞しい感じがする。
「買った巨人は男でね。ペットとして可愛がるつもりで落札したらしいんだが、そいつの奥さんが俺を気に入っちゃって」
あはは、とタロウさんが頭を掻いた。なるほど、女の亜人は男のヒトに惹かれる。男所帯だったら問題なくても、家に奥さんがいるとなると話は別ということなんだろう。
ごくりと唾を呑み込み、思わず前のめりになる。
当然の様に、シスが力任せに私を引き戻した。このアホ吸血鬼、さっきからなんなの、もう! シスの脇腹に肘を立てると、さすがに痛かったのか少しだけ拘束が緩む。
「元主人の方は、奥さんの俺の可愛がり方にヤバいものを感じたんだろうな。だからといって、高値で購入した俺を他にやるのは勿体ない。ということで、奥さんが買い物に出掛けている間に、元主人が俺を食うことにした」
「ええっ!?」
タロウさんは、何が楽しいのか可笑しそうに笑いながら話しているけど、いや、これ笑う様なことじゃない気がする。そんなタロウさんを、仕方ないわねって顔でみているサーシャさんの優しい眼差しには愛が感じられた。私の肉の椅子には、これは多分ない。
「で、当然俺は食われたくないから全力で逃げることにした。相手は馬鹿力の巨人だけど、大きい分動きは鈍いからな。小回りを利かせて町に逃げた」
「うんうん」
私はすっかり夢中になって、タロウさんの話に聞き入っていた。
「だけど、身体には元主人と奥さんの匂いが付けられている。脇の下を人の頭にゴシゴシ擦りつけるんだぜ? ないよなあ」
「うわあ、それは嫌ですね」
私はシスにヨダレを顔に垂らされてるけど。自分のことは一旦横に置いておき、コクコクと大いに賛同する。すると、シスが自分の脇の匂いをスン、と嗅いだ後、あろうことか人の剥き出しの肩に擦りつけた。
「ちょっと!」
振り返って抗議すると、シスはまた私を抱き寄せ、髪の毛の中に鼻先を突っ込んでしまう。……静かなシスは、気味が悪い。
仕方ないので、再び前を向いた。やっぱり二人とも苦笑している。多分、笑われているのはシス。私じゃないと思いたい。
「てことで、何度か通ったことのある公衆浴場に元主人のツケで入って洗い流して、ついでに鬱陶しかった首輪も外した訳だ」
「え、それって」
私が目を見開くと、タロウさんは片手で膝を打って笑い出した。渋い顔の割に、案外陽気な性格の人らしい。
「そう! 俺は最初から首輪を付けてたから、匂いも首輪も取ったら野良のヒトになるって認識がなかったんだよな!」
「それでそれで? どうなったんです?」
また前のめりになろうとしたその時、コウモリの羽根を持つ亜人がやってきて、飲み物と料理を配り始めた。サーシャさんたちが受け取ってテーブルに並べ始めたので、私の身体に巻き付いているシスの腕をペチペチ叩きながらシスを振り返る。
「ほらシス、あんたの好きなご飯がきたじゃない。何で機嫌悪いか分からないけど、機嫌直して食べようよ」
「……」
まだブスッとしているシスの頬を、軽くペチペチ叩いた。
「ほらってば。嫌ってないって言ったでしょうが。ご飯食べたら機嫌直るって」
私は何だって亜人のご機嫌取りをしているのか。自分でも今の状況はよく分からないけど、普段陽気なシスがここまでへこんでしまうほど、さっきの私の行動はショックだったのはもう分かる。
分からないのは、嫌いじゃないって言ってるのに何でしつこくいじけているのかということだった。
「私もご飯食べたいし、とにかく一旦下ろしてよ」
「やだ」
「やだじゃないってば。私もあんたも食べにくいでしょ」
「じゃあ小町に食べさせてやる」
「……はい?」
シスが、おねだりする様に上目遣いで瞳をキラキラさせ始めた。ま、眩しい!
「俺が全部やる。小町には俺が食わせる」
「ば、馬鹿、何言って……」
「じゃあ帰る」
そう言うと、シスは私を抱えたまま本当に立ち上がってしまう。ちょっとちょっと、まだ何も肝心なことを聞けてない!
私はジタバタ暴れると、観念して言った。
「わ、分かった! シスに食べさせてもらうから!」
「……へへっ」
ようやく笑顔を見せたシスだったけど、黄金色の瞳にがっつり私が映り込む至近距離で見ていいものじゃない。あ、ああ、ヤバい、吸い込まれそうな笑顔……! アホなのに!
再びシスの鼻がスン、と鳴った。首に鼻を近づける。
「また匂いが強くなった。――分かった、食えると思って喜んだんだな!」
「う、も、もうそれでいいよ……」
「じゃあどれから食うかー?」
突然機嫌が直ったシスが、ストンと再び座った。タロウさんとサーシャさんの、こちらを見る生温すぎる目つき。やめて、そういう目で見ないで! シスはただアホなだけだから! 違うから!
シスは、器用にお箸で魚っぽい何かの身を取り、ご丁寧にもフウフウと冷ましてから私の口の前に持ってきた。
「小町、あーん」
まじでこれをやるのか。咄嗟に反応出来ず固まっていると、シスの眉が悲しそうに垂れ下がる。あ、拙い! 折角直った機嫌が!
「あ、あーん!」
ええい、ままよ。思い切り口を開けると、シスは私の口の中に入れた。
「――あ、美味しい」
考えてみれば、半月ぶりのまともに調理された料理だ。
思わず頬を押さえてにっこりすると、シスがキラキラした目で私を見ているじゃないか。――あ、しまった、笑っちゃった。
「小町は笑うともっと可愛いな」
そう言って嬉しそうに微笑むシスの笑顔の方が万倍も可愛いとは、口が裂けても言えなかった。
「ということで、俺は馬の亜人の背中に揺られてここまでやってきた。そこでオークションに賭けられて、巨人に買われたんだ」
巨人の亜人は、遠目に道を歩いているのは見た。見た所普通の男性の倍はないくらいの大きさで、横に逞しい感じがする。
「買った巨人は男でね。ペットとして可愛がるつもりで落札したらしいんだが、そいつの奥さんが俺を気に入っちゃって」
あはは、とタロウさんが頭を掻いた。なるほど、女の亜人は男のヒトに惹かれる。男所帯だったら問題なくても、家に奥さんがいるとなると話は別ということなんだろう。
ごくりと唾を呑み込み、思わず前のめりになる。
当然の様に、シスが力任せに私を引き戻した。このアホ吸血鬼、さっきからなんなの、もう! シスの脇腹に肘を立てると、さすがに痛かったのか少しだけ拘束が緩む。
「元主人の方は、奥さんの俺の可愛がり方にヤバいものを感じたんだろうな。だからといって、高値で購入した俺を他にやるのは勿体ない。ということで、奥さんが買い物に出掛けている間に、元主人が俺を食うことにした」
「ええっ!?」
タロウさんは、何が楽しいのか可笑しそうに笑いながら話しているけど、いや、これ笑う様なことじゃない気がする。そんなタロウさんを、仕方ないわねって顔でみているサーシャさんの優しい眼差しには愛が感じられた。私の肉の椅子には、これは多分ない。
「で、当然俺は食われたくないから全力で逃げることにした。相手は馬鹿力の巨人だけど、大きい分動きは鈍いからな。小回りを利かせて町に逃げた」
「うんうん」
私はすっかり夢中になって、タロウさんの話に聞き入っていた。
「だけど、身体には元主人と奥さんの匂いが付けられている。脇の下を人の頭にゴシゴシ擦りつけるんだぜ? ないよなあ」
「うわあ、それは嫌ですね」
私はシスにヨダレを顔に垂らされてるけど。自分のことは一旦横に置いておき、コクコクと大いに賛同する。すると、シスが自分の脇の匂いをスン、と嗅いだ後、あろうことか人の剥き出しの肩に擦りつけた。
「ちょっと!」
振り返って抗議すると、シスはまた私を抱き寄せ、髪の毛の中に鼻先を突っ込んでしまう。……静かなシスは、気味が悪い。
仕方ないので、再び前を向いた。やっぱり二人とも苦笑している。多分、笑われているのはシス。私じゃないと思いたい。
「てことで、何度か通ったことのある公衆浴場に元主人のツケで入って洗い流して、ついでに鬱陶しかった首輪も外した訳だ」
「え、それって」
私が目を見開くと、タロウさんは片手で膝を打って笑い出した。渋い顔の割に、案外陽気な性格の人らしい。
「そう! 俺は最初から首輪を付けてたから、匂いも首輪も取ったら野良のヒトになるって認識がなかったんだよな!」
「それでそれで? どうなったんです?」
また前のめりになろうとしたその時、コウモリの羽根を持つ亜人がやってきて、飲み物と料理を配り始めた。サーシャさんたちが受け取ってテーブルに並べ始めたので、私の身体に巻き付いているシスの腕をペチペチ叩きながらシスを振り返る。
「ほらシス、あんたの好きなご飯がきたじゃない。何で機嫌悪いか分からないけど、機嫌直して食べようよ」
「……」
まだブスッとしているシスの頬を、軽くペチペチ叩いた。
「ほらってば。嫌ってないって言ったでしょうが。ご飯食べたら機嫌直るって」
私は何だって亜人のご機嫌取りをしているのか。自分でも今の状況はよく分からないけど、普段陽気なシスがここまでへこんでしまうほど、さっきの私の行動はショックだったのはもう分かる。
分からないのは、嫌いじゃないって言ってるのに何でしつこくいじけているのかということだった。
「私もご飯食べたいし、とにかく一旦下ろしてよ」
「やだ」
「やだじゃないってば。私もあんたも食べにくいでしょ」
「じゃあ小町に食べさせてやる」
「……はい?」
シスが、おねだりする様に上目遣いで瞳をキラキラさせ始めた。ま、眩しい!
「俺が全部やる。小町には俺が食わせる」
「ば、馬鹿、何言って……」
「じゃあ帰る」
そう言うと、シスは私を抱えたまま本当に立ち上がってしまう。ちょっとちょっと、まだ何も肝心なことを聞けてない!
私はジタバタ暴れると、観念して言った。
「わ、分かった! シスに食べさせてもらうから!」
「……へへっ」
ようやく笑顔を見せたシスだったけど、黄金色の瞳にがっつり私が映り込む至近距離で見ていいものじゃない。あ、ああ、ヤバい、吸い込まれそうな笑顔……! アホなのに!
再びシスの鼻がスン、と鳴った。首に鼻を近づける。
「また匂いが強くなった。――分かった、食えると思って喜んだんだな!」
「う、も、もうそれでいいよ……」
「じゃあどれから食うかー?」
突然機嫌が直ったシスが、ストンと再び座った。タロウさんとサーシャさんの、こちらを見る生温すぎる目つき。やめて、そういう目で見ないで! シスはただアホなだけだから! 違うから!
シスは、器用にお箸で魚っぽい何かの身を取り、ご丁寧にもフウフウと冷ましてから私の口の前に持ってきた。
「小町、あーん」
まじでこれをやるのか。咄嗟に反応出来ず固まっていると、シスの眉が悲しそうに垂れ下がる。あ、拙い! 折角直った機嫌が!
「あ、あーん!」
ええい、ままよ。思い切り口を開けると、シスは私の口の中に入れた。
「――あ、美味しい」
考えてみれば、半月ぶりのまともに調理された料理だ。
思わず頬を押さえてにっこりすると、シスがキラキラした目で私を見ているじゃないか。――あ、しまった、笑っちゃった。
「小町は笑うともっと可愛いな」
そう言って嬉しそうに微笑むシスの笑顔の方が万倍も可愛いとは、口が裂けても言えなかった。
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