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14 告白
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シンは、面白がっている様な口調で続ける。
『えー、いいじゃん、ラッキーって俺なら思うけど』
「いい訳ないだろ! 告白してふられでもしてみろよ! その後もずっと同じ家で暮らすんだぞ! どんな生き地獄だよそれ!」
告白。告白だと?
シンはとうとう笑い出した。
『はは、確かにふられると辛いね―』
そのお陰でカイトも少し冷静さを取り戻したのか、声のトーンが少し戻る。
「だろ? だからじっくり時間をかけて俺を好きになってもらおうと思ってたところにお前がちょっかい出し始めたから、だから俺は怒ってるんだよ」
私は両頬を触ってみた。両方とも熱くなっていた。あちち。
そして何だろう、この疎外感。なんで目の前のクールビューティーは、あのキラキラを介して告白しているのか。
――もしかしてこいつは、私の存在を忘れているのかもしれない。
『ちょっかいって酷いなあ。だってお前がいつまでもグジグジしてるから、じゃあいいのかなって思って』
またカイトの声が大きくなっていく。
「よくねえ!」
シンは冷静そうな声のままだ。
『ふーん。で、あすみちゃんにはまだばれてないの? カイトの気持ち』
「まだ言ってないからな!」
いや、たった今、目の前で聞いた。
シンは『ぷっ』と吹き出すと、カイトに向かって言う。
『あすみちゃん近くにいるんじゃないの? だってこれあすみちゃんの携帯でしょ』
カイトがハッと息を呑んだ。次いで、そーっと私を振り返る。やはり私の存在を忘れていたらしい。
「や、あの、その」
また怒った様なあの表情をしていると思ったけど、状況から判断するに、この顔は怒っているのではなく照れている顔なんじゃないか。
もしかして、今までの怒った顔も全部そうだったりして――?
『あすみちゃーん、返事はー?』
電話の奥から、呑気なシンの声が聞こえてきた。
「……お前、まさか」
カイトの声が震える。対照的に、シンはとても愉快そうだ。
『あはは、発破かけたって? 半分正解! で、お前がふられたらあわよくばって、ははは』
「シン……お前な……」
カイトが、空いている方の手で目を覆った。
つまりカイトは、いつまでもぐじぐじとしているのを見かねた親友のシンに見事に振り回された訳だ。
『あすみちゃーん?』
「あ、はい!」
呼ばれたのでとりあえず返事をする。
『あ、やっぱりいた! ほらカイト、言うなら今だよー』
カイトが、ゆっくりと目から手を離した。
「もうお前は黙っとけ」
『えー聞きたい聞きたい』
「うっせえ、切るからな」
そう言うとカイトは、人のスマホにかかってきた電話を本人に代わることなく、本人に許可なく勝手に通話を終了させた。なんてやつだ。
私を真っ直ぐに見つめる顔は、やっぱり怒っている様に見えなくもない。
「あすみ、顔が赤いんだけど」
「あ……うん」
自覚はある。
カイトが、スーハーと深呼吸した。改めて私を見つめる。私の心臓は、破裂せんばかりに脈動を繰り返している。やばい、息が苦しい。
「あすみ」
「……はい」
「実は俺はお前のことが前から好きだった」
どストレートなのが来た。
「お前は俺のことをどう思ってるんだ?」
怒った瞳をキラキラさせて、カイトが聞いてくる。
「どうって……。だって、兄になるって聞いてたから、そういう邪な気持ちは持っちゃいけないと思って」
「てことは少しは持ったのか?」
またもやどストレートだ。思わず周りを見渡す。勿論助けはどこにもいなかった。
ああ、どうしよう。拳を握り締めながら、ボソボソと答える。
「ちょっといいな、くらいは元々、その、はい」
「ちょっとだけか?」
私のスマホを握り締めたまま、カイトが一歩近付いてきた。
「え、その、いや、おうちのカイトはね、気にはなるけど」
「それは好きってことか?」
一歩下がろうとして、柵に当たった。背水の陣。多分、お互いが。
「いや、だから気にはなるけど、一応兄だし」
「さっき聞いてただろ、俺たちは赤の他人だ。戸籍上もしっかりな」
カイトが私の手首を掴む。
「いや、でも、親の手前ですね、その」
どうしよう。どうしたらいい。分からなくて、声が震える。
「あの人たちは、元々俺の気持ちは知ってる」
「え?」
カイトが唇を尖らせた。
「さっき聞いてただろ、養子縁組をしないのが結婚を許可する条件だって。ていうか、なんで養子縁組してないの知らなかったんだよ」
再婚同士だったら、普通にするものだと思い込んでいた。
「え、じゃあお母さんも知ってる?」
カイトは深く頷いた。
「いつになったらくっつくんだとよく聞かれる」
全然そんな素振りは見受けられなかった。言ってよ。
「ええ……じゃあ、知らなかったの私だけ?」
「そう」
じゃあ、この抑え込んでいた私のドキドキは無駄な努力だったのか。
ぽり、とカイトが鼻の頭を掻いた。
「だからあの人達、ちょいちょい外で食事済ましてきたりするだろ?」
「ああ、忙しいのかなとは思ってたけど……」
「嫁姑問題が勃発しないからいいんじゃないとこの間義母さんが言っていた」
なんて母親だ。開いた口が閉まらない。
カイトが、一歩近付いてきた。
「で、返事は?」
「いや、ていうかなんでカイトが私程度の女に」
「程度ってなんだ、程度って。俺に失礼だぞ」
「いや、でも」
周りの女子の目も怖いし、と思っていると、カイトが「はああ……」と長い溜息を吐いた。
「俺はお前のそのサバサバしたところが好きだ! お前のその透けるような肌も好きだ! お前の作る飯は最高だ! 金にうるさいところだってしっかりしてるから好きだし、とにかく格好いいから好きだ! お前の飯を他のやつに食わせたくない!」
飯が二回出てきた。
すー、と息継ぎをして、続ける。
「俺が何やっててもキャーキャーいう奴らの中にお前は混ざってなくて、初めはそれで気になって、他の奴らはベタベタしてくるのにお前はちっともしてこないから、ベタベタしてきてほしいなって思って」
陰キャの私に積極性を求めないでほしい。
それにしても、気になり始めた理由が如何にももてる人間のそれで、少し可笑しくなった。
「つまり、好きだ」
町の灯りをその瞳に反射させ、カイトがはっきりと言った。
私の頬は、サンタの服の様に真っ赤になっているに違いない。
「返事は」
三度目の催促。これはもう、きちんと答えないとカイトに失礼だろう。
私は覚悟を決めた。陰キャだって、モブだって、カースト上位を好きになることはある。それに、カイトはそんなことは気にしていない。
これだけどストレートに想いを伝えてくれているのに、こちらが立場とかばかり気にしたらあまりにも失礼だ。
私がカイト個人をどう思っているのかを伝えることが、きちんと私個人を見てくれたカイトと向き合うということなんじゃないか。
であれば、返事はひとつ。
「これからも、私のご飯を美味しそうに食べてください。カイトの美味しそうに食べる姿が、好きです」
「す……!」
カイトの顔が火照ったのが分かった。
今はまだ、これくらいで勘弁してもらおう。始めの一歩というやつだ。
私はえへ、とカイトに笑いかけた。すると、カイトは私の手首をぐいっと引っ張り。
小さな町の夜景が広がる寂れた公園で、私たちは真っ赤になりながら初めてのキスをした。
ぎこちなく顔が離れた後。
「あ、そういえば何で私をパーティーに参加させたくなかったのに料理はお願いしてきたの?」
照れを隠す為に聞くと、返ってきた答えは。
「他のヤツにお前は見せたくなかったけど、お前の自慢はしたかったから」
我が家のクールビューティーはそう言うと、私をきつく抱き締めたのだった。
~Fin~ Merry Christmas!!
『えー、いいじゃん、ラッキーって俺なら思うけど』
「いい訳ないだろ! 告白してふられでもしてみろよ! その後もずっと同じ家で暮らすんだぞ! どんな生き地獄だよそれ!」
告白。告白だと?
シンはとうとう笑い出した。
『はは、確かにふられると辛いね―』
そのお陰でカイトも少し冷静さを取り戻したのか、声のトーンが少し戻る。
「だろ? だからじっくり時間をかけて俺を好きになってもらおうと思ってたところにお前がちょっかい出し始めたから、だから俺は怒ってるんだよ」
私は両頬を触ってみた。両方とも熱くなっていた。あちち。
そして何だろう、この疎外感。なんで目の前のクールビューティーは、あのキラキラを介して告白しているのか。
――もしかしてこいつは、私の存在を忘れているのかもしれない。
『ちょっかいって酷いなあ。だってお前がいつまでもグジグジしてるから、じゃあいいのかなって思って』
またカイトの声が大きくなっていく。
「よくねえ!」
シンは冷静そうな声のままだ。
『ふーん。で、あすみちゃんにはまだばれてないの? カイトの気持ち』
「まだ言ってないからな!」
いや、たった今、目の前で聞いた。
シンは『ぷっ』と吹き出すと、カイトに向かって言う。
『あすみちゃん近くにいるんじゃないの? だってこれあすみちゃんの携帯でしょ』
カイトがハッと息を呑んだ。次いで、そーっと私を振り返る。やはり私の存在を忘れていたらしい。
「や、あの、その」
また怒った様なあの表情をしていると思ったけど、状況から判断するに、この顔は怒っているのではなく照れている顔なんじゃないか。
もしかして、今までの怒った顔も全部そうだったりして――?
『あすみちゃーん、返事はー?』
電話の奥から、呑気なシンの声が聞こえてきた。
「……お前、まさか」
カイトの声が震える。対照的に、シンはとても愉快そうだ。
『あはは、発破かけたって? 半分正解! で、お前がふられたらあわよくばって、ははは』
「シン……お前な……」
カイトが、空いている方の手で目を覆った。
つまりカイトは、いつまでもぐじぐじとしているのを見かねた親友のシンに見事に振り回された訳だ。
『あすみちゃーん?』
「あ、はい!」
呼ばれたのでとりあえず返事をする。
『あ、やっぱりいた! ほらカイト、言うなら今だよー』
カイトが、ゆっくりと目から手を離した。
「もうお前は黙っとけ」
『えー聞きたい聞きたい』
「うっせえ、切るからな」
そう言うとカイトは、人のスマホにかかってきた電話を本人に代わることなく、本人に許可なく勝手に通話を終了させた。なんてやつだ。
私を真っ直ぐに見つめる顔は、やっぱり怒っている様に見えなくもない。
「あすみ、顔が赤いんだけど」
「あ……うん」
自覚はある。
カイトが、スーハーと深呼吸した。改めて私を見つめる。私の心臓は、破裂せんばかりに脈動を繰り返している。やばい、息が苦しい。
「あすみ」
「……はい」
「実は俺はお前のことが前から好きだった」
どストレートなのが来た。
「お前は俺のことをどう思ってるんだ?」
怒った瞳をキラキラさせて、カイトが聞いてくる。
「どうって……。だって、兄になるって聞いてたから、そういう邪な気持ちは持っちゃいけないと思って」
「てことは少しは持ったのか?」
またもやどストレートだ。思わず周りを見渡す。勿論助けはどこにもいなかった。
ああ、どうしよう。拳を握り締めながら、ボソボソと答える。
「ちょっといいな、くらいは元々、その、はい」
「ちょっとだけか?」
私のスマホを握り締めたまま、カイトが一歩近付いてきた。
「え、その、いや、おうちのカイトはね、気にはなるけど」
「それは好きってことか?」
一歩下がろうとして、柵に当たった。背水の陣。多分、お互いが。
「いや、だから気にはなるけど、一応兄だし」
「さっき聞いてただろ、俺たちは赤の他人だ。戸籍上もしっかりな」
カイトが私の手首を掴む。
「いや、でも、親の手前ですね、その」
どうしよう。どうしたらいい。分からなくて、声が震える。
「あの人たちは、元々俺の気持ちは知ってる」
「え?」
カイトが唇を尖らせた。
「さっき聞いてただろ、養子縁組をしないのが結婚を許可する条件だって。ていうか、なんで養子縁組してないの知らなかったんだよ」
再婚同士だったら、普通にするものだと思い込んでいた。
「え、じゃあお母さんも知ってる?」
カイトは深く頷いた。
「いつになったらくっつくんだとよく聞かれる」
全然そんな素振りは見受けられなかった。言ってよ。
「ええ……じゃあ、知らなかったの私だけ?」
「そう」
じゃあ、この抑え込んでいた私のドキドキは無駄な努力だったのか。
ぽり、とカイトが鼻の頭を掻いた。
「だからあの人達、ちょいちょい外で食事済ましてきたりするだろ?」
「ああ、忙しいのかなとは思ってたけど……」
「嫁姑問題が勃発しないからいいんじゃないとこの間義母さんが言っていた」
なんて母親だ。開いた口が閉まらない。
カイトが、一歩近付いてきた。
「で、返事は?」
「いや、ていうかなんでカイトが私程度の女に」
「程度ってなんだ、程度って。俺に失礼だぞ」
「いや、でも」
周りの女子の目も怖いし、と思っていると、カイトが「はああ……」と長い溜息を吐いた。
「俺はお前のそのサバサバしたところが好きだ! お前のその透けるような肌も好きだ! お前の作る飯は最高だ! 金にうるさいところだってしっかりしてるから好きだし、とにかく格好いいから好きだ! お前の飯を他のやつに食わせたくない!」
飯が二回出てきた。
すー、と息継ぎをして、続ける。
「俺が何やっててもキャーキャーいう奴らの中にお前は混ざってなくて、初めはそれで気になって、他の奴らはベタベタしてくるのにお前はちっともしてこないから、ベタベタしてきてほしいなって思って」
陰キャの私に積極性を求めないでほしい。
それにしても、気になり始めた理由が如何にももてる人間のそれで、少し可笑しくなった。
「つまり、好きだ」
町の灯りをその瞳に反射させ、カイトがはっきりと言った。
私の頬は、サンタの服の様に真っ赤になっているに違いない。
「返事は」
三度目の催促。これはもう、きちんと答えないとカイトに失礼だろう。
私は覚悟を決めた。陰キャだって、モブだって、カースト上位を好きになることはある。それに、カイトはそんなことは気にしていない。
これだけどストレートに想いを伝えてくれているのに、こちらが立場とかばかり気にしたらあまりにも失礼だ。
私がカイト個人をどう思っているのかを伝えることが、きちんと私個人を見てくれたカイトと向き合うということなんじゃないか。
であれば、返事はひとつ。
「これからも、私のご飯を美味しそうに食べてください。カイトの美味しそうに食べる姿が、好きです」
「す……!」
カイトの顔が火照ったのが分かった。
今はまだ、これくらいで勘弁してもらおう。始めの一歩というやつだ。
私はえへ、とカイトに笑いかけた。すると、カイトは私の手首をぐいっと引っ張り。
小さな町の夜景が広がる寂れた公園で、私たちは真っ赤になりながら初めてのキスをした。
ぎこちなく顔が離れた後。
「あ、そういえば何で私をパーティーに参加させたくなかったのに料理はお願いしてきたの?」
照れを隠す為に聞くと、返ってきた答えは。
「他のヤツにお前は見せたくなかったけど、お前の自慢はしたかったから」
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