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5 たむしん
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クリスマスイブ二日前の放課後。
掃除当番の私は、校舎裏の焼却炉にゴミ箱をひとり運んでいた。
掃除当番が一緒だった由美の奴は、カイトが体育館でバスケをしているのを聞きつけ、どうしても行きたいと私にいちごオレを渡してきた。私は素直に買収された。
由美は私がカイトと一緒に暮らしているのは知っているけど、私たちの仲が特段よくないことも理解しているので誘われなくて助かった。
あいつもさっさと帰ればいいものを、なんでバスケなんかやってるんだろう。
校舎裏に回る。掃き掃除したばかりだろうに、宙には枯れ葉がガンガン舞っていた。これじゃ、掃除のやる気もどこかに飛んでいってしまいそうだった。外担当の生徒は憐れだ。
焼却炉にゴミ箱の中身をぶちまける。ふわ、と埃が舞って飛んでいってしまいそうだったので、咄嗟にそれを上履きでぎゅ、ぎゅ、と踏みしめた。よし。
くるりと振り返ると、ゴミ箱を持ってにこにこしているたむしんが立っていた。
「うわあっ!」
「あ、ごめん、驚かせた?」
にこにこにこにこ。この愛想の良さを、半分くらいカイトに分けてやって欲しい、そう思うくらい、愛想がいい。
「あ……、ど、どうも」
まだ心臓がバックバクの私は、辛うじてそう言った。
たむしんは、ゴミ箱を抱えたまま私に笑いかける。
「あすみちゃん、イブの日はよろしくね」
初めて話す相手に下の名前でちゃん付けか。これぞカースト上位の余裕が為せる技か。距離感やばいな。
私は一歩後ろに下がった。屈託のない笑顔は、私にとっては圧でしかない。
「あー、料理ね。えーと田村くん、だよね?」
「そう。田村心。シンって呼んでよ」
初対面の癖にぐいぐい来るな。私の顔は若干どころじゃなく相当引き攣っているかもしれない。
乾いた笑いが出る。
「ははは、いきなり呼び捨てはちょっと」
「じゃあシンくんは?」
ゴミ捨てはどうした。たむしんのゴミ箱には、まだゴミが沢山入っている。こんな風にただ突っ立って会話してていいのか。よくないでしょ。ほら離れて離れて。
「カイトと同じ苗字だと呼びにくいんだよね。だから俺も下の名前で呼びたいから、あすみちゃんも俺の下の名前で呼んでよ。じゃないと不公平じゃない?」
そもそもカイトのことを苗字で呼んでない癖に、この人は何を言っているんだろう。
「いや、私は元々山田なんだけど」
そう。山田の義父と山田の母が結婚したのだ。結婚したから山田に変わった訳じゃないし、この苗字は元々私の苗字!
たむしんは食い下がる。ゴミ箱を持ったまま。
「それでもさ。ね?」
面倒くさい。だけどまあ、悪い人じゃないみたいだ。なので、私は頷いた。
「分かった。シンくんね」
「やった」
たむしん改めシンが嬉しそうに笑った。親友の妹に媚を売ってどうするんだろう。ぼんやりとそんなことを考えた。
「まあ、変な物は作らないから安心して」
私がそう言って立ち去ろうとすると、シンが急に焦り出す。
「待って待って。今ゴミ捨てるから」
「はあ」
あんまりキラキラと一緒にいるところを他の人間に見られたくはないんだけど。
シンは急いでゴミを焼却炉に放り込むと、パタパタと走って私の隣に並んだ。
教室に戻るべく歩き始めると、シンも隣を歩く。ゴミ箱を持つ互いの腕が触れた。……近くないか。
「あすみちゃん、料理得意なんでしょ?」
アイドルみたいな顔で、にこにこ聞いてくる。
「得意というか、家庭内で調理担当が私だから」
別に料理が好きな訳じゃない。必要だから覚えただけだ。
私の警戒心丸出しの塩対応にも、シンは一切動じることなく続ける。陽キャって凄いなあ。
「イブが楽しみだなあ。何作るの?」
「えーと、チキンに詰め物した香草焼き、シーフードマリネ、それとベイクドポテトに玉子サラダを挟んだ物を作ろうかと」
「え、なにそれ凄い」
折角のクリスマスメニューだ。多少彩りもよくしたかったので、こういうメニューになった。それに余れば自分も食べたいし。
それとも最初に自分用に取り分けておこうかな。でもそうすると見た目がな、と考えていると。
「俺さ、実はずっとあすみちゃんと話したかったんだけど、カイトのガードが固くて」
「はい?」
キラキラが何かを言い始めた。
「あすみちゃんの肌、透き通るみたいに綺麗だなって思ってずっと近くで見てみたかったんだけど、カイトが怒るから」
キラキラした人が、モブに何かを言っている。意味が分からない。意味が分からないと、人間取り繕う為に乾いた笑いが出るものだ。
「は、はは」
肌は確かに白く透けて見える方だけど、だからこそちょっとの刺激で荒れるからメンテせざるを得なく、普段どれだけ苦労しているかなんてこのキラキラには分からないに違いなかった。
まあ、あえて教える必要も感じない。
シンは私の顔を覗き込みながら嬉々として続けた。相変わらず腕がちょいちょい当たる。やっぱり近い。
「だからさ、あすみちゃんがゴミ箱持って教室を出ていったから、俺も急いでゴミ箱奪って後をついてきちゃった」
ふふ、と何が楽しいのか笑っている。
そして今度は、また変わったことを聞いてきた。
「ねえ、明日の放課後って何か用事あるの?」
何故聞かれるのか分からないので、素直に答える。
「明日はバイトがあるかな」
イブのシフトを入れたら、ついでにイブ前夜のシフトまで入れられてしまった。マスターめ。なので、今日の内にパーティー用の食材を買わなければいけなくなったのだ。
やっぱりカイトを荷物持ちに捕まえておくべきか。
学校で捕まえると周りの視線とかが諸々面倒なので、教室に戻ったらメッセージでも送ろうかな。
私がそんなことを考えながら前を見て歩いていると、また近くからシンが話しかけてくる。
「あすみちゃん、バイトってどこでしてるの?」
キラキラがぐいぐいと個人情報を取りにきている。何なの、この人。
私の目つきは、不審者を見るそれになっていたのかもしれない。シンが慌てた様子で首を横に振った。
「ごめん、ただちょっと知りたいなって思って。……ダメ?」
可愛らしく顔の前で手を合わせる仕草は、あざとさ満載だ。女子の私よりもあざとい。
「……いやまあ、別に支障はないけど」
曲がりなりにもカイトの親友だ。あの気難しい奴と一緒に過ごせる懐の広い人間なら、そこまで怪しい奴でもないんだろう。
とりあえず、今までおかしな噂は聞いたことはなかった。
「じゃあ教えて」
まあいっか、と答えた。
「あー、商店街の喫茶店。『並木道』ってとこ」
「あ、あのちょっと高そうなところだ!」
シンは、何故か嬉しそうにはしゃぐ。何が嬉しいのか、私にはさっぱり分からない。
「まあ珈琲一杯八〇〇円だから高いは高いけど」
でもその分美味しい。高いのであまり変な客も来ないので、私は気に入っていた。
「じゃあ明日行ってみようかな」
シンが笑顔で言った。
掃除当番の私は、校舎裏の焼却炉にゴミ箱をひとり運んでいた。
掃除当番が一緒だった由美の奴は、カイトが体育館でバスケをしているのを聞きつけ、どうしても行きたいと私にいちごオレを渡してきた。私は素直に買収された。
由美は私がカイトと一緒に暮らしているのは知っているけど、私たちの仲が特段よくないことも理解しているので誘われなくて助かった。
あいつもさっさと帰ればいいものを、なんでバスケなんかやってるんだろう。
校舎裏に回る。掃き掃除したばかりだろうに、宙には枯れ葉がガンガン舞っていた。これじゃ、掃除のやる気もどこかに飛んでいってしまいそうだった。外担当の生徒は憐れだ。
焼却炉にゴミ箱の中身をぶちまける。ふわ、と埃が舞って飛んでいってしまいそうだったので、咄嗟にそれを上履きでぎゅ、ぎゅ、と踏みしめた。よし。
くるりと振り返ると、ゴミ箱を持ってにこにこしているたむしんが立っていた。
「うわあっ!」
「あ、ごめん、驚かせた?」
にこにこにこにこ。この愛想の良さを、半分くらいカイトに分けてやって欲しい、そう思うくらい、愛想がいい。
「あ……、ど、どうも」
まだ心臓がバックバクの私は、辛うじてそう言った。
たむしんは、ゴミ箱を抱えたまま私に笑いかける。
「あすみちゃん、イブの日はよろしくね」
初めて話す相手に下の名前でちゃん付けか。これぞカースト上位の余裕が為せる技か。距離感やばいな。
私は一歩後ろに下がった。屈託のない笑顔は、私にとっては圧でしかない。
「あー、料理ね。えーと田村くん、だよね?」
「そう。田村心。シンって呼んでよ」
初対面の癖にぐいぐい来るな。私の顔は若干どころじゃなく相当引き攣っているかもしれない。
乾いた笑いが出る。
「ははは、いきなり呼び捨てはちょっと」
「じゃあシンくんは?」
ゴミ捨てはどうした。たむしんのゴミ箱には、まだゴミが沢山入っている。こんな風にただ突っ立って会話してていいのか。よくないでしょ。ほら離れて離れて。
「カイトと同じ苗字だと呼びにくいんだよね。だから俺も下の名前で呼びたいから、あすみちゃんも俺の下の名前で呼んでよ。じゃないと不公平じゃない?」
そもそもカイトのことを苗字で呼んでない癖に、この人は何を言っているんだろう。
「いや、私は元々山田なんだけど」
そう。山田の義父と山田の母が結婚したのだ。結婚したから山田に変わった訳じゃないし、この苗字は元々私の苗字!
たむしんは食い下がる。ゴミ箱を持ったまま。
「それでもさ。ね?」
面倒くさい。だけどまあ、悪い人じゃないみたいだ。なので、私は頷いた。
「分かった。シンくんね」
「やった」
たむしん改めシンが嬉しそうに笑った。親友の妹に媚を売ってどうするんだろう。ぼんやりとそんなことを考えた。
「まあ、変な物は作らないから安心して」
私がそう言って立ち去ろうとすると、シンが急に焦り出す。
「待って待って。今ゴミ捨てるから」
「はあ」
あんまりキラキラと一緒にいるところを他の人間に見られたくはないんだけど。
シンは急いでゴミを焼却炉に放り込むと、パタパタと走って私の隣に並んだ。
教室に戻るべく歩き始めると、シンも隣を歩く。ゴミ箱を持つ互いの腕が触れた。……近くないか。
「あすみちゃん、料理得意なんでしょ?」
アイドルみたいな顔で、にこにこ聞いてくる。
「得意というか、家庭内で調理担当が私だから」
別に料理が好きな訳じゃない。必要だから覚えただけだ。
私の警戒心丸出しの塩対応にも、シンは一切動じることなく続ける。陽キャって凄いなあ。
「イブが楽しみだなあ。何作るの?」
「えーと、チキンに詰め物した香草焼き、シーフードマリネ、それとベイクドポテトに玉子サラダを挟んだ物を作ろうかと」
「え、なにそれ凄い」
折角のクリスマスメニューだ。多少彩りもよくしたかったので、こういうメニューになった。それに余れば自分も食べたいし。
それとも最初に自分用に取り分けておこうかな。でもそうすると見た目がな、と考えていると。
「俺さ、実はずっとあすみちゃんと話したかったんだけど、カイトのガードが固くて」
「はい?」
キラキラが何かを言い始めた。
「あすみちゃんの肌、透き通るみたいに綺麗だなって思ってずっと近くで見てみたかったんだけど、カイトが怒るから」
キラキラした人が、モブに何かを言っている。意味が分からない。意味が分からないと、人間取り繕う為に乾いた笑いが出るものだ。
「は、はは」
肌は確かに白く透けて見える方だけど、だからこそちょっとの刺激で荒れるからメンテせざるを得なく、普段どれだけ苦労しているかなんてこのキラキラには分からないに違いなかった。
まあ、あえて教える必要も感じない。
シンは私の顔を覗き込みながら嬉々として続けた。相変わらず腕がちょいちょい当たる。やっぱり近い。
「だからさ、あすみちゃんがゴミ箱持って教室を出ていったから、俺も急いでゴミ箱奪って後をついてきちゃった」
ふふ、と何が楽しいのか笑っている。
そして今度は、また変わったことを聞いてきた。
「ねえ、明日の放課後って何か用事あるの?」
何故聞かれるのか分からないので、素直に答える。
「明日はバイトがあるかな」
イブのシフトを入れたら、ついでにイブ前夜のシフトまで入れられてしまった。マスターめ。なので、今日の内にパーティー用の食材を買わなければいけなくなったのだ。
やっぱりカイトを荷物持ちに捕まえておくべきか。
学校で捕まえると周りの視線とかが諸々面倒なので、教室に戻ったらメッセージでも送ろうかな。
私がそんなことを考えながら前を見て歩いていると、また近くからシンが話しかけてくる。
「あすみちゃん、バイトってどこでしてるの?」
キラキラがぐいぐいと個人情報を取りにきている。何なの、この人。
私の目つきは、不審者を見るそれになっていたのかもしれない。シンが慌てた様子で首を横に振った。
「ごめん、ただちょっと知りたいなって思って。……ダメ?」
可愛らしく顔の前で手を合わせる仕草は、あざとさ満載だ。女子の私よりもあざとい。
「……いやまあ、別に支障はないけど」
曲がりなりにもカイトの親友だ。あの気難しい奴と一緒に過ごせる懐の広い人間なら、そこまで怪しい奴でもないんだろう。
とりあえず、今までおかしな噂は聞いたことはなかった。
「じゃあ教えて」
まあいっか、と答えた。
「あー、商店街の喫茶店。『並木道』ってとこ」
「あ、あのちょっと高そうなところだ!」
シンは、何故か嬉しそうにはしゃぐ。何が嬉しいのか、私にはさっぱり分からない。
「まあ珈琲一杯八〇〇円だから高いは高いけど」
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