ふれていたい、永遠に

たっこ

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今日からはずっと一緒に✦side秋人✦1 ※

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「……ごめん秋さん。気づいてあげられなくて。俺がこっちに会いにくれば良かった……」

 そんな優しいことを言ってくれる蓮に、だんだん気持ちが落ち着いて恥ずかしくなってくる。

「別に……。ただちょっと……すげぇ会いたかっただけだから……」
 
 蓮の背中に腕をまわして、胸に顔を押し付けた拍子に着替えが床に落ちた。
 一週間ぶりの蓮。抱きしめられるのは二週間ぶりだ。
 たった一週間会えないだけで駄目になる自分が、本当に信じられない……。
 この一週間会いたくて会いたくて……、何度も蓮の家に押しかけようかと思った。
 でも自分で我慢するって決めたんだから、と必死で耐えた……。
 
「うん。俺も死ぬほど会いたかった……」
「…………もう俺、今すぐ蓮と繋がりてぇって思って。……だからローションくれよ。すぐ準備してくるから」
「うん、分かった……。じゃあ、一緒にシャワーに入って準備する?」
「……は?」

 一緒にシャワー……は楽しそうだが、準備のために一緒に入るってなんなんだ。

「いや、なにそれ無理。やるなら一人でやるって」
「それはダメ。じゃあシャワーなしで抱いてもいい?」
「はぁ?! それはやだ! 絶対!」

 めっちゃ汗かいたしっ!
 想像したらゾッとして我にかえる。
 こんな話してる時間があったらシャワー入れるだろっ! と思い至って、俺は落ちた着替えを拾って逃げるようにシャワーを浴びに行った。


 
「おかえり」
「えっ……」
 
 今まさにバスルームから出てきた俺を、蓮はふわっとバスタオルに包んで、にっこりと微笑んだ。

「え、な……何してんの……?」

 ニコニコしながら俺の身体を拭く蓮に、一気に心臓が早鐘を打つ。

「次は、お姫様抱っこって約束だったでしょ」
「は……え?」

 拭き終わった身体をバスタオルで包み直した蓮は、軽々と俺を抱き上げた。

「わっ……え、ちょ……恥ずい、って」

 慌てて蓮の首に腕をまわしてしがみつく。

「俺しか見てないから、恥ずくないよ」
 
 クスッと笑って歩き続ける。下ろしてくれそうもないので、諦めてされるがままになった。
 蓮の顔から目が離せない。めちゃくちゃ……格好良い……。
 本当に好きだ。めっちゃ好きだ……俺の蓮。
 
 ベッドに下ろされると、もう待ちきれなくて蓮を引き寄せて唇を重ねた。
 帰ってきたらすぐにキスがしたいと思っていたのに。顔を見た瞬間に抱いてほしいに変わってしまって、キスを忘れたことに今頃になって気づいた。
 熱い舌が唇を割って入り込んでくる。
 蓮の唇から漏れる吐息も熱っぽい。求めてるのは俺だけじゃなんだと、嬉しくて泣きそうになった。
 蓮の服を脱がせながら、何度も唇をむさぼり合う。足りない。どれだけしてもキスが足りない……。でもそれ以上に早く蓮が欲しい……。
 
 蓮は本当に優しい。いつでも俺優先なんだと痛いほどに分かった。
 今すぐ繋がりたいと言った俺の願い通りに、身体の愛撫と同時に後ろをほぐし始めてくれた。

「れん……あっ、すきだ……」
「俺も大好き……秋さん」

 キスがしたい……そう思ったら、俺の身体中にキスを落としていた蓮がふいに顔を上げた。目が合うと、優しく唇にキスをした。

「な……んで?」
「え?」
「なんで……キスしたいって……分かんの?」

 本当に不思議でそう聞くと、蓮は目を細めて笑った。

「秋さん、キスしたいときちょっと頭を上げるから分かるよ。頭を上げて俺を見てたら、あ、キスしたいんだなーって」

 だから分かるよ、と言ってまたキスをくれた。

「……んっ……」

 キスしたいとき……。そっか……確かにそうだったかもと思う。
 本気で、エスパーかと思った……。
 
「ん……っ、あっ、そこ……っ、んぁっっ」

 身体中にキスをされ撫でられ、後ろを刺激されて、俺は何度も恥ずかしい声をあげた。
 
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