83 / 173
今日からはずっと一緒に✦side秋人✦1 ※
しおりを挟む
「……ごめん秋さん。気づいてあげられなくて。俺がこっちに会いにくれば良かった……」
そんな優しいことを言ってくれる蓮に、だんだん気持ちが落ち着いて恥ずかしくなってくる。
「別に……。ただちょっと……すげぇ会いたかっただけだから……」
蓮の背中に腕をまわして、胸に顔を押し付けた拍子に着替えが床に落ちた。
一週間ぶりの蓮。抱きしめられるのは二週間ぶりだ。
たった一週間会えないだけで駄目になる自分が、本当に信じられない……。
この一週間会いたくて会いたくて……、何度も蓮の家に押しかけようかと思った。
でも自分で我慢するって決めたんだから、と必死で耐えた……。
「うん。俺も死ぬほど会いたかった……」
「…………もう俺、今すぐ蓮と繋がりてぇって思って。……だからローションくれよ。すぐ準備してくるから」
「うん、分かった……。じゃあ、一緒にシャワーに入って準備する?」
「……は?」
一緒にシャワー……は楽しそうだが、準備のために一緒に入るってなんなんだ。
「いや、なにそれ無理。やるなら一人でやるって」
「それはダメ。じゃあシャワーなしで抱いてもいい?」
「はぁ?! それはやだ! 絶対!」
めっちゃ汗かいたしっ!
想像したらゾッとして我にかえる。
こんな話してる時間があったらシャワー入れるだろっ! と思い至って、俺は落ちた着替えを拾って逃げるようにシャワーを浴びに行った。
「おかえり」
「えっ……」
今まさにバスルームから出てきた俺を、蓮はふわっとバスタオルに包んで、にっこりと微笑んだ。
「え、な……何してんの……?」
ニコニコしながら俺の身体を拭く蓮に、一気に心臓が早鐘を打つ。
「次は、お姫様抱っこって約束だったでしょ」
「は……え?」
拭き終わった身体をバスタオルで包み直した蓮は、軽々と俺を抱き上げた。
「わっ……え、ちょ……恥ずい、って」
慌てて蓮の首に腕をまわしてしがみつく。
「俺しか見てないから、恥ずくないよ」
クスッと笑って歩き続ける。下ろしてくれそうもないので、諦めてされるがままになった。
蓮の顔から目が離せない。めちゃくちゃ……格好良い……。
本当に好きだ。めっちゃ好きだ……俺の蓮。
ベッドに下ろされると、もう待ちきれなくて蓮を引き寄せて唇を重ねた。
帰ってきたらすぐにキスがしたいと思っていたのに。顔を見た瞬間に抱いてほしいに変わってしまって、キスを忘れたことに今頃になって気づいた。
熱い舌が唇を割って入り込んでくる。
蓮の唇から漏れる吐息も熱っぽい。求めてるのは俺だけじゃなんだと、嬉しくて泣きそうになった。
蓮の服を脱がせながら、何度も唇をむさぼり合う。足りない。どれだけしてもキスが足りない……。でもそれ以上に早く蓮が欲しい……。
蓮は本当に優しい。いつでも俺優先なんだと痛いほどに分かった。
今すぐ繋がりたいと言った俺の願い通りに、身体の愛撫と同時に後ろをほぐし始めてくれた。
「れん……あっ、すきだ……」
「俺も大好き……秋さん」
キスがしたい……そう思ったら、俺の身体中にキスを落としていた蓮がふいに顔を上げた。目が合うと、優しく唇にキスをした。
「な……んで?」
「え?」
「なんで……キスしたいって……分かんの?」
本当に不思議でそう聞くと、蓮は目を細めて笑った。
「秋さん、キスしたいときちょっと頭を上げるから分かるよ。頭を上げて俺を見てたら、あ、キスしたいんだなーって」
だから分かるよ、と言ってまたキスをくれた。
「……んっ……」
キスしたいとき……。そっか……確かにそうだったかもと思う。
本気で、エスパーかと思った……。
「ん……っ、あっ、そこ……っ、んぁっっ」
身体中にキスをされ撫でられ、後ろを刺激されて、俺は何度も恥ずかしい声をあげた。
そんな優しいことを言ってくれる蓮に、だんだん気持ちが落ち着いて恥ずかしくなってくる。
「別に……。ただちょっと……すげぇ会いたかっただけだから……」
蓮の背中に腕をまわして、胸に顔を押し付けた拍子に着替えが床に落ちた。
一週間ぶりの蓮。抱きしめられるのは二週間ぶりだ。
たった一週間会えないだけで駄目になる自分が、本当に信じられない……。
この一週間会いたくて会いたくて……、何度も蓮の家に押しかけようかと思った。
でも自分で我慢するって決めたんだから、と必死で耐えた……。
「うん。俺も死ぬほど会いたかった……」
「…………もう俺、今すぐ蓮と繋がりてぇって思って。……だからローションくれよ。すぐ準備してくるから」
「うん、分かった……。じゃあ、一緒にシャワーに入って準備する?」
「……は?」
一緒にシャワー……は楽しそうだが、準備のために一緒に入るってなんなんだ。
「いや、なにそれ無理。やるなら一人でやるって」
「それはダメ。じゃあシャワーなしで抱いてもいい?」
「はぁ?! それはやだ! 絶対!」
めっちゃ汗かいたしっ!
想像したらゾッとして我にかえる。
こんな話してる時間があったらシャワー入れるだろっ! と思い至って、俺は落ちた着替えを拾って逃げるようにシャワーを浴びに行った。
「おかえり」
「えっ……」
今まさにバスルームから出てきた俺を、蓮はふわっとバスタオルに包んで、にっこりと微笑んだ。
「え、な……何してんの……?」
ニコニコしながら俺の身体を拭く蓮に、一気に心臓が早鐘を打つ。
「次は、お姫様抱っこって約束だったでしょ」
「は……え?」
拭き終わった身体をバスタオルで包み直した蓮は、軽々と俺を抱き上げた。
「わっ……え、ちょ……恥ずい、って」
慌てて蓮の首に腕をまわしてしがみつく。
「俺しか見てないから、恥ずくないよ」
クスッと笑って歩き続ける。下ろしてくれそうもないので、諦めてされるがままになった。
蓮の顔から目が離せない。めちゃくちゃ……格好良い……。
本当に好きだ。めっちゃ好きだ……俺の蓮。
ベッドに下ろされると、もう待ちきれなくて蓮を引き寄せて唇を重ねた。
帰ってきたらすぐにキスがしたいと思っていたのに。顔を見た瞬間に抱いてほしいに変わってしまって、キスを忘れたことに今頃になって気づいた。
熱い舌が唇を割って入り込んでくる。
蓮の唇から漏れる吐息も熱っぽい。求めてるのは俺だけじゃなんだと、嬉しくて泣きそうになった。
蓮の服を脱がせながら、何度も唇をむさぼり合う。足りない。どれだけしてもキスが足りない……。でもそれ以上に早く蓮が欲しい……。
蓮は本当に優しい。いつでも俺優先なんだと痛いほどに分かった。
今すぐ繋がりたいと言った俺の願い通りに、身体の愛撫と同時に後ろをほぐし始めてくれた。
「れん……あっ、すきだ……」
「俺も大好き……秋さん」
キスがしたい……そう思ったら、俺の身体中にキスを落としていた蓮がふいに顔を上げた。目が合うと、優しく唇にキスをした。
「な……んで?」
「え?」
「なんで……キスしたいって……分かんの?」
本当に不思議でそう聞くと、蓮は目を細めて笑った。
「秋さん、キスしたいときちょっと頭を上げるから分かるよ。頭を上げて俺を見てたら、あ、キスしたいんだなーって」
だから分かるよ、と言ってまたキスをくれた。
「……んっ……」
キスしたいとき……。そっか……確かにそうだったかもと思う。
本気で、エスパーかと思った……。
「ん……っ、あっ、そこ……っ、んぁっっ」
身体中にキスをされ撫でられ、後ろを刺激されて、俺は何度も恥ずかしい声をあげた。
10
お気に入りに追加
217
あなたにおすすめの小説
おねしょ癖のせいで恋人のお泊まりを避け続けて不信感持たれて喧嘩しちゃう話
こじらせた処女
BL
網谷凛(あみやりん)には付き合って半年の恋人がいるにもかかわらず、一度もお泊まりをしたことがない。それは彼自身の悩み、おねしょをしてしまうことだった。
ある日の会社帰り、急な大雨で網谷の乗る電車が止まり、帰れなくなってしまう。どうしようかと悩んでいたところに、彼氏である市川由希(いちかわゆき)に鉢合わせる。泊まって行くことを強く勧められてしまい…?
壁穴奴隷No.19 麻袋の男
猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。
麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は?
シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。
前編・後編+後日談の全3話
SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。
※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。
※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。
家族連れ、犯された父親 第二巻「男の性活」 ~40代ガチムチお父さんが、様々な男と交わり本当の自分に目覚めていく物語~
くまみ
BL
ジャンヌ ゲイ小説 ガチムチ 太め 親父系
家族連れ、犯された父親 「交差する野郎たち」の続編、3年後が舞台
<あらすじ>
相模和也は3年前に大学時代の先輩で二つ歳上の槙田准一と20年振りの偶然の再会を果たした。大学時代の和也と准一は性処理と言う名目の性的関係を持っていた!時を経て再開をし、性的関係は恋愛関係へと発展した。高校教師をしていた、准一の教え子たち。鴨居茂、中山智成を交えて、男(ゲイ)の付き合いに目覚めていく和也だった。
あれから3年が経ち、和也も周囲の状況には新たなる男たちが登場。更なる男の深みにはまりゲイであることを自覚していく和也であった。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる