ふれていたい、永遠に

たっこ

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幸せな時間✦side秋人✦6 ※

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「あっ、……ぁっ、……んっ」
「痛く……ない?」
「あっ、だい……んっ、だいじょ……ぶ、……あぁっ、あっ」

 蓮の動きに合わせるように漏れ出る声が、恥ずかしいのに嬉しい。
 蓮と繋がってるから出る声だと思うと、自分の出す声ですら愛おしかった。
 初めては痛いだけだと思っていた。痛くてもいいから蓮がほしいと思った。
 でもだんだんと、圧迫感が気持ちいいに変わっていく。

「秋さん、好き……秋さんっ」
「ん、うん、あぁっ、……あっ」

 蓮の俺の名を呼ぶ声も、好きの言葉も……もう全部が気持ちいい。
 何も言わなくても繋いでくれる、その手が愛おしい。
 蓮と繋がってるところから、熱でおかされていくように身体がとろけた。

「ああっ、……あっ、……れんっ、はぁっ」
 
 蓮がどんどん余裕を無くしていくのが分かる。
 それがものすごく嬉しかった。
 もっと俺で気持ちよくなってほしい。もっと俺を求めてほしい……。

「秋さん……ごめん……。優しくやろうと思ったのに……もう俺、無理……」
「んっ、大丈夫……だから。もっとガッとこいよ……っ」
「……っ、秋さん、秋さんっ」

 何度も名を呼ばれて、それだけで身体がゾクゾクと感じて震えた。

「……んっ、あっ、れんっ、……好きだっ、あぁっ」
 
 だんだん強く速くなる動きに、俺の身体は喜んだ。

「秋さん、大丈夫? 痛く……ない?」
「あぁっ、んっ、うん、……きもちいっ、ああっ」
「よかった……」
 
 そうつぶやいた蓮の顔がすごく気持ちよさそうで、身体の奥に快感が突き上げた。
 身体中がとろけるくらいに、気持ちがいい。

「んんっ、あっ、……すき、すきだ……俺のれんっ、あぁっ」
「……秋さんっ」  
「んっ……」
 
 深く唇をふさがれた。何度も舌を絡め取られる。
 でも俺はもう、キスに答える余裕はなかった。
 されるがまま、ただただ蓮にしがみついていた。
 
「秋さん……きつかったら、ごめん」

 蓮はそう言うと、さらに奥へと突き上げた。

「あっっ、ああぁっっ」

 あまりの気持ちよさに、身体がのけ反った。
 何度も何度も深く突き上げられて、出したこともない高い声が喉から出る。
 あふれた涙が、目尻から何度もこぼれ落ちていった。
 
「ああっ、あっ、すげぇ……イイ、きもちいっ、あぁっっ」
 
 羞恥はもう無かった。蓮と深く繋がった証拠のような気がしてただもう嬉しくて、俺は何度も高い声を上げ続けた。
 
「んんっ、あっ、も……イクッ、あぁっっ」
「うん、……俺ももう……ぅ」

 いっそう激しく腰を振りながら快楽に顔をゆがめる蓮を見て、もうゾクゾクが止まらない。
 奥に打ち付けられるたびに、快感が脳天に突き上げた。
 
「んっ、あぁっっ、ああぁぁっっ!」

 俺が先に達すると、蓮が追いかけるように達した。

「……うっ、ああぁっ!」

 俺の中で、蓮の吐き出す律動を感じた。

「……あっ、んんっ、……あぁっ」

 俺の身体はまたそれに喜んで、快楽の声を漏らした……。
  
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