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9.勇者たちの成長

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シンヤはバセル国に辿り続くと、ここでも1日で国民を喰らい尽くした。
前回の進化失敗に懲りることなく、シンヤは再び進化に挑戦した。
結果はまたしても失敗だった。
タフィーグン王国で多くの人々を喰らっても失敗したのだ、バセル国はタフィーグン王国よりも国民が少ないことを考えれば当然の結果であった。

シンヤの新たな姿はゴシックロリータ姿であった。
前回の進化失敗を意識し過ぎてしまい、肌の露出を少なくすることを意識しすぎてしまった結果の失敗だった。
こすっても落ちることが無い頬紅、真っ赤な口紅、目元には紫のチークが入り、モンスターのような顔立ちの男のオカマ風ゴスロリ姿は見た者に恐怖を与えるものであった。

しかし、その対価としてシンヤは強大な防御力を手にした。
前回の進化で手に入れた驚異的なスピードも健在だ。
この姿であれば、三つ目マンモスの渾身の攻撃すらも受け止めきれるほどの鉄壁な防御力だ。

バセル国を落としたのち、シンヤとオーマは更に成長するためにヒトを求め、北上しグラム王国を目指していた。

勇者たちはその後もそれぞれの方法で成長を遂げていく。
ユウスケはオルフとの冒険の旅を続けることで、シンヤはヒトを喰らうことでそれぞれ成長を遂げていくのだった。
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