カミセン~神養成専門学校~

鶴山葵土

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14.問4「難民」1

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真一は今までの授業を振り返っていた。

1限目の授業は「貧富の差」をテーマにした授業であった。
42人いた生徒は5人減り、37人となった。

2限目の授業のテーマは「飢餓」。
生徒は3人減り、34人となった。

3限目の授業のテーマは「自然破壊」。
生徒は7人減り、27人となった。

退学となった生徒は呪縛例になることなく強制的に輪廻転生し、新しい人生を歩むことになるという。
授業はあといくつあるのだろう。
最後の授業を迎えた時、自分は残っているのだろうか。
そもそも、最後まで残れる生徒がいるのだろうか。
急に恐怖感を感じ始めた。

リンゴーン、リンゴーン。
始業を告げる鐘の音が鳴り響き、Mr.クロウが姿を現した。
足音もなく、スーッと教壇に上るとMr.クロウは4限目を始めた。

「では皆さん。これより4限目を始めましょう。4限目のテーマはこれです」

Mr.クロウが黒板に書いたテーマは「移民」だった。
世界で問題になっていることはわかっているが、真一にとって移民はいまいちピンとこないテーマだった。

「世界中には多くの移民が存在しています。皆さんには移民についてそれぞれの主張し合ってもらいます。では、各自主張をどうぞ」

一人の生徒が挙手し、主張をする。

「移民は受け入れられるべき存在だと思います。世界中には多くの移民を望む人がいます。それは今住む国に居ることができない理由がそれぞれにあるからです。世界はそういった人たちを温かく受け入れるべきだと思います」

「そうですね、移民するにはそれなりの理由がありますね。そういった方々を受け入れるということは世界中の助け合いと考えられますね」

この主張を聞いた一人の生徒がすぐに反論を述べた。

「移民など認められるべきではない。移民を救う、そんな責任は国にはない。その国に住む人間が納めた税金を使って移民の生活を守る必要などどこにあるんだ」

「そうですね。自分たちが納めた税金を移民のために使うことを快く思わない人もいるでしょう」

更に反論が述べられる。

「移民を受け入れることに賛成です。移民した人の中には移民先の国で仕事をし、生活を成り立たせている人もいる。移民した国に十分貢献している人だっているだろう」

「確かに移民した人の中には移民先の国で生活を成り立たせている人もいますね」

「移民の受け入れなど反対だ。移民してその国に貢献している人間がどれほどいる。多くの移民は守られることが当たり前とでも考えているんじゃないか」

「移民には反対です。移民先の国の人だって、全てのひとが幸せということはありえない。移民者が幸せになるのは更に難しいことだと思います」
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