言葉の声

ずきんむすめ

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声の音

努力の音

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  遊園地なんて何年ぶりだろうか?10年くらい前に家族と行ったのが最後かもしれない。
  とにかく僕には、友達と出かけた記憶があまりないのだ。しかも、女子と二人きりだなんて…。
   だから僕はその日に備えて色々な準備をした。
  まずは、遊園地の下調べ。清香がジェットコースター系に乗れるかどうかで大分プランが違ってくる。清香は…まぁ、予想どうりで乗れるそうだ。
  プランを考えてからも色々やる事はある。まずは、両親に時間と、場所を伝えた。それから、拓真にも一応、二人で遊ぶと伝えておく。すっごい不満げな顔をされたが。
  中でも、僕が一番頑張ったのは喋る練習だった。清香が頑張ってくれている、と思えば、不思議と辛くなかった。
  最初は、一文字ずつ喋る練習からだった。初めて聞いた自分の声は、変な感じがした。人よりも少し高い声。すごい感動した。
  次は「ありがとう」、「こんにちは」など。最初はつっかえたが、慣れてくればスラスラと言えた。
  「ありがとう」が初めてつっかえずに言えた日、両親に日頃の感謝を伝えた。もちろん、声で。両親は、泣いて喜んでくれた。
  次は…「清香」と言う名前を練習した。「清香」
「清香」「清香」……何回も練習していると、ある気持ちに気づいた。だから…今度はその気持ちの名前を練習した。恥ずかしかったけど、清香に伝えたかった。どうしても。
   拓真には申し訳なかったが、しょうがなかった。だって、この気持ちには嘘はつけないから。
  そうして、色々なことを準備した。緊張と期待半分で僕は日曜日当日を迎えた。
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みんなの感想(1件)

2018.06.24 ユーザー名の登録がありません

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ずきんむすめ
2018.06.24 ずきんむすめ

ありがとうございます!
小説を書くのは、初めてだったので…
自分は女子校で、実際には体験できないのでほとんど想像です。でも、学校の雰囲気はわかるので、青春を過ごす2人をこれからも精一杯書いていきたいと思います!

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