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神様達からの提案
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何処からともなく現れたティアラ様を見た俺達は、目を見開いて驚いてしまっている。
「ティアラ様! どうしてここに?」
「ふぁきほふぉのおふぁなひふぉ・・・・・・」
「クッキーを飲み込んでから話して下さい!」
てか、持って来たクッキーをいつの間に取ったんだよ! アンタはっ!?
「ワシもおるぞ」
「あ、ゼウス様もいらしたのですか」
「ゼウス様もいらしたのですか。ってワシってそんなに影が薄かったかのう・・・・・・」
あ~、ヤバイ。ゼウス様がイジけちゃったよ。
「それと、私も呼ばれたから来たぞ」
「アニス学園長」
「ティアラ様から話は聞いているから、説明は不要だ」
アニス学園長はそう言った後、部屋に入って来た。
「誰の差し金なのかはわからないが、イレイラ王女をこのままにしてはマズイのは確かだ」
「あのぉ~・・・・・・」
「ん?」
「お話中すみませんがぁ、この方達はお知り合いですか? 私の耳がおかしくなければ、ティアラ様と聞こえたのですが」
煎餅のようにクッキーをバリバリ食べている姿を、イレイラ王女と護衛は怪訝そうな顔で見つめている。この姿を見たらそうなるのも無理もないよなぁ。
「ああ、そうだったな。この方はこの世界の女神、ティアラ様で隣にいるのがコウヤの世界の神様、ゼウス様だ」
「「「ティアラ様っ!?」」」
彼女達はそう言うとティアラ様の目の前まで行き膝を着いたのだが、肝心の女神様はと言うと紅茶を啜っている。
「ティアラだけ驚かれて、ワシの方は無視されておるのぉ~・・・・・・」
「まぁ違う世界なんだから、仕方がないんじゃない?」
「この世界にもちょこちょこ入れ知恵をしてやったのに・・・・・・」
あ、ゼウス様はこの世界にも関わっていたんだ。てか、もうイジけるのみっともないから止めようか。
「そんなことよりも、ティアラ様。提案とは一体何なんですか?」
「おお~、そうでしたぁ~! そのことをお話しないと始まらないですよねぇ~」
そう言うと、イレイラ王女を指さして話始めた。
「事態が落ち着くまでイレイラ王女さんが、コウヤさんの実家に居ればいいと思いまぁ~す」
「ホームステイというヤツじゃな」
「その通りでぇ~す!」
いやいやいやいや! 何を言っているのですか、アナタ達は!
「ダメですっ!!」
俺よりもセリアが先に否定したので、俺を含めた全員がちょっとビックリしたようすを見せる。
「コ、コウヤくんの実家にイレイラ様が居ると、ななな、何かとご迷惑かとぉ~・・・・・・」
「許可でしたら、もう貰っていますよぉ~」
「で、でもぉ。コウヤくんがぁ~、そのぉ~・・・・・・」
何故かわからないが、セリアがモジモジしながら俺とイレイラ王女を交互に見ている。
「ティアラ様」
「どうされたのですかぁ~、リタさん?」
「ちょっとお耳を貸して頂けますか?」
「いいですよぉ~」
リタはティアラ様の許可を貰うと、耳に近付き小声で話をする。
「・・・・・・という訳です」
「ああ~、なるほど。そういう訳ですかぁ~。セリアさん」
「は、はひっ!?」
「イレイラ王女さんのお側に居てあげて下さぁ~い。もちろん向こうの世界の道具の使い方も、教えてあげて下さいねぇ~」
「え?」
セリアが戸惑っている中、マーガレットさんがいち早く反応した。
「わかりました。我が娘がミヤマ様の実家にいる間は、イレイラ王女様のお側に仕えましょう!」
「ええっ!?」
セリアはとても驚いた顔をさせる中、イレイラ王女様達は 向こうの世界? ミヤマ様の実家ぁ? とか言って混乱していた。
「セリア、これは大変名誉なことなのですよ。それに、コウヤさんの実家に寝泊まりもするのですからぁ~・・・・・・チャンスとおもいませんか?」
「チャンス・・・・・・」
セリアはそう言うと顔を真っ赤にさせて頬に手を当てていて、リタはその姿を見てニヤニヤしている。
「とにかく、イレイラ王女様のお世話に励んで下さい。返事は?」
「はい・・・・・・お母様」
セリアはそう返事をすると、俺の顔をチラチラと見て来る。
「ま、まぁ女の子なんだから、俺の家に寝泊まりするのはちょっと気が引けるよな」
「コウヤくんが思っているようなことじゃないよぉ~・・・・・・」
「え? 俺が思っているようなことじゃないって、どう言う意味だ?」
そう聞くが俯いてしまい、何も言わない。
「コウヤさんって、本当に鈍感なのですねぇ~」
「そうだよぉ。毎日こうだから、おもしろいって思う反面イラッてするんだよねぇ~」
イラッて何だよ。イラッて。
「ワシ、神様なのに空気・・・・・・」
ああ~、それ以上に空気な護衛の皆さんがいるので、ほっといてよさそうな気がする。
「とにかく、両親に確認を取って貰わないと困ります」
「何故ですか?」
「いや何故ですか? って、世帯主は俺の父親なのですから、父親に確認を取らないとダメです!」
「いいえ。そうではなく、ご両親から許可は得ているので心配は要りませんよぉ~」
「・・・・・・え?」
両親から許可を得ているだって?
「そうじゃ、ここに来る前にお主の両親に会って来て、許可を貰っているのじゃよ。向こうの両親はノリノリじゃったよ」
王女の居候を許可するとは・・・・・・。
そう思いながら、アニス学園長を見つめると首を横に振った。ニュアンス的に どうやら諦めてくれ。 という風な感じだろう。
「わかりました。百歩譲ってイレイラ王女のホームステイは認めましょう。でも・・・・・・」
「お金の方なら渡したので心配しないで下さい」
「いや、お金の問題ではないんですよ」
つーかお金を払ったんかい。後で両親に金額を確認しておこう。
「どういう問題じゃ?」
「イレイラ王女様が軽々しく俺の秘密を話さないのか? って問題です」
そう、何となくだが俺がどういった存在なのか勘付いていると思うが、そのことをベラベラと話されては困る。
「そうですよねぇ~。イレイラ王女さんと、護衛さん達ぃ~」
「「「はいっ!」」」
「コウヤさんが別の世界から来た人なのは、誰にも話してはいけませんよぉ~。もし話してしまったらぁ、お仕置きをしまぁ~す」
イレイラ王女様達はティアラ様の言葉に身体をビクッとさせた後、跪いて頭を垂れた。
「イレイラ・ミッド・サリアス は コウヤ・ミヤマ の秘密を生涯守ると誓います!」
「「我々護衛も誓いますっ!!」」
その言葉を聞いたティアラ様は、 うんうん と頷いた。
「とりあえずイレイラ王女様だけでも、コウヤくんの実家に向かわせた方がよろしいかと思います」
「アニスさんはこの後どうされるのですかぁ~?」
「私は護衛と共に、陛下に説明をしに行きます」
そっか。陛下はイレイラ王女が俺の家に行くことを知らないもんな。
「それでしたら、わたくしも共に参ります」
「マーガレットさん」
「わたくしもいた方が話がスムーズに終わると思います。セリア」
「は、はい!」
「コウヤさんとイレイラ王女を頼みましたよ。それでは身支度をして来ますので、少々お待ちして下さい」
そう言うとセリアの返事を待たずに、部屋を出て行ってしまった。
「あうううぅぅぅ。どうしよう、コウヤくん」
「もう決まっちゃったことだから、覚悟を決めるしかないぞ」
「覚悟を決める。それなら、コウヤくん家で進展をぉ~・・・・・・」
「進展?」
「あっ!? 何でもないよ! 何でもないから気にしなくていいよ! 全然、もう全然ねっ!!」
セリアは興奮しているのか、両手をブンブン振りながら否定をして来る。
「そ、そうか。気にしないでいる」
その方がセリアの為になりそうだしな。
「ねぇ、このようすを見ても何も察しないコウヤって、本当にスゴイと思わない?」
「そうじゃのう。まるで主人公補性が付いているような鈍感さじゃのう」
主人公補性って何だよ!
そう思いながらリタ達を睨んでいる中、イレイラ王女と護衛達は呆れた顔をさせていたのであった。
「ティアラ様! どうしてここに?」
「ふぁきほふぉのおふぁなひふぉ・・・・・・」
「クッキーを飲み込んでから話して下さい!」
てか、持って来たクッキーをいつの間に取ったんだよ! アンタはっ!?
「ワシもおるぞ」
「あ、ゼウス様もいらしたのですか」
「ゼウス様もいらしたのですか。ってワシってそんなに影が薄かったかのう・・・・・・」
あ~、ヤバイ。ゼウス様がイジけちゃったよ。
「それと、私も呼ばれたから来たぞ」
「アニス学園長」
「ティアラ様から話は聞いているから、説明は不要だ」
アニス学園長はそう言った後、部屋に入って来た。
「誰の差し金なのかはわからないが、イレイラ王女をこのままにしてはマズイのは確かだ」
「あのぉ~・・・・・・」
「ん?」
「お話中すみませんがぁ、この方達はお知り合いですか? 私の耳がおかしくなければ、ティアラ様と聞こえたのですが」
煎餅のようにクッキーをバリバリ食べている姿を、イレイラ王女と護衛は怪訝そうな顔で見つめている。この姿を見たらそうなるのも無理もないよなぁ。
「ああ、そうだったな。この方はこの世界の女神、ティアラ様で隣にいるのがコウヤの世界の神様、ゼウス様だ」
「「「ティアラ様っ!?」」」
彼女達はそう言うとティアラ様の目の前まで行き膝を着いたのだが、肝心の女神様はと言うと紅茶を啜っている。
「ティアラだけ驚かれて、ワシの方は無視されておるのぉ~・・・・・・」
「まぁ違う世界なんだから、仕方がないんじゃない?」
「この世界にもちょこちょこ入れ知恵をしてやったのに・・・・・・」
あ、ゼウス様はこの世界にも関わっていたんだ。てか、もうイジけるのみっともないから止めようか。
「そんなことよりも、ティアラ様。提案とは一体何なんですか?」
「おお~、そうでしたぁ~! そのことをお話しないと始まらないですよねぇ~」
そう言うと、イレイラ王女を指さして話始めた。
「事態が落ち着くまでイレイラ王女さんが、コウヤさんの実家に居ればいいと思いまぁ~す」
「ホームステイというヤツじゃな」
「その通りでぇ~す!」
いやいやいやいや! 何を言っているのですか、アナタ達は!
「ダメですっ!!」
俺よりもセリアが先に否定したので、俺を含めた全員がちょっとビックリしたようすを見せる。
「コ、コウヤくんの実家にイレイラ様が居ると、ななな、何かとご迷惑かとぉ~・・・・・・」
「許可でしたら、もう貰っていますよぉ~」
「で、でもぉ。コウヤくんがぁ~、そのぉ~・・・・・・」
何故かわからないが、セリアがモジモジしながら俺とイレイラ王女を交互に見ている。
「ティアラ様」
「どうされたのですかぁ~、リタさん?」
「ちょっとお耳を貸して頂けますか?」
「いいですよぉ~」
リタはティアラ様の許可を貰うと、耳に近付き小声で話をする。
「・・・・・・という訳です」
「ああ~、なるほど。そういう訳ですかぁ~。セリアさん」
「は、はひっ!?」
「イレイラ王女さんのお側に居てあげて下さぁ~い。もちろん向こうの世界の道具の使い方も、教えてあげて下さいねぇ~」
「え?」
セリアが戸惑っている中、マーガレットさんがいち早く反応した。
「わかりました。我が娘がミヤマ様の実家にいる間は、イレイラ王女様のお側に仕えましょう!」
「ええっ!?」
セリアはとても驚いた顔をさせる中、イレイラ王女様達は 向こうの世界? ミヤマ様の実家ぁ? とか言って混乱していた。
「セリア、これは大変名誉なことなのですよ。それに、コウヤさんの実家に寝泊まりもするのですからぁ~・・・・・・チャンスとおもいませんか?」
「チャンス・・・・・・」
セリアはそう言うと顔を真っ赤にさせて頬に手を当てていて、リタはその姿を見てニヤニヤしている。
「とにかく、イレイラ王女様のお世話に励んで下さい。返事は?」
「はい・・・・・・お母様」
セリアはそう返事をすると、俺の顔をチラチラと見て来る。
「ま、まぁ女の子なんだから、俺の家に寝泊まりするのはちょっと気が引けるよな」
「コウヤくんが思っているようなことじゃないよぉ~・・・・・・」
「え? 俺が思っているようなことじゃないって、どう言う意味だ?」
そう聞くが俯いてしまい、何も言わない。
「コウヤさんって、本当に鈍感なのですねぇ~」
「そうだよぉ。毎日こうだから、おもしろいって思う反面イラッてするんだよねぇ~」
イラッて何だよ。イラッて。
「ワシ、神様なのに空気・・・・・・」
ああ~、それ以上に空気な護衛の皆さんがいるので、ほっといてよさそうな気がする。
「とにかく、両親に確認を取って貰わないと困ります」
「何故ですか?」
「いや何故ですか? って、世帯主は俺の父親なのですから、父親に確認を取らないとダメです!」
「いいえ。そうではなく、ご両親から許可は得ているので心配は要りませんよぉ~」
「・・・・・・え?」
両親から許可を得ているだって?
「そうじゃ、ここに来る前にお主の両親に会って来て、許可を貰っているのじゃよ。向こうの両親はノリノリじゃったよ」
王女の居候を許可するとは・・・・・・。
そう思いながら、アニス学園長を見つめると首を横に振った。ニュアンス的に どうやら諦めてくれ。 という風な感じだろう。
「わかりました。百歩譲ってイレイラ王女のホームステイは認めましょう。でも・・・・・・」
「お金の方なら渡したので心配しないで下さい」
「いや、お金の問題ではないんですよ」
つーかお金を払ったんかい。後で両親に金額を確認しておこう。
「どういう問題じゃ?」
「イレイラ王女様が軽々しく俺の秘密を話さないのか? って問題です」
そう、何となくだが俺がどういった存在なのか勘付いていると思うが、そのことをベラベラと話されては困る。
「そうですよねぇ~。イレイラ王女さんと、護衛さん達ぃ~」
「「「はいっ!」」」
「コウヤさんが別の世界から来た人なのは、誰にも話してはいけませんよぉ~。もし話してしまったらぁ、お仕置きをしまぁ~す」
イレイラ王女様達はティアラ様の言葉に身体をビクッとさせた後、跪いて頭を垂れた。
「イレイラ・ミッド・サリアス は コウヤ・ミヤマ の秘密を生涯守ると誓います!」
「「我々護衛も誓いますっ!!」」
その言葉を聞いたティアラ様は、 うんうん と頷いた。
「とりあえずイレイラ王女様だけでも、コウヤくんの実家に向かわせた方がよろしいかと思います」
「アニスさんはこの後どうされるのですかぁ~?」
「私は護衛と共に、陛下に説明をしに行きます」
そっか。陛下はイレイラ王女が俺の家に行くことを知らないもんな。
「それでしたら、わたくしも共に参ります」
「マーガレットさん」
「わたくしもいた方が話がスムーズに終わると思います。セリア」
「は、はい!」
「コウヤさんとイレイラ王女を頼みましたよ。それでは身支度をして来ますので、少々お待ちして下さい」
そう言うとセリアの返事を待たずに、部屋を出て行ってしまった。
「あうううぅぅぅ。どうしよう、コウヤくん」
「もう決まっちゃったことだから、覚悟を決めるしかないぞ」
「覚悟を決める。それなら、コウヤくん家で進展をぉ~・・・・・・」
「進展?」
「あっ!? 何でもないよ! 何でもないから気にしなくていいよ! 全然、もう全然ねっ!!」
セリアは興奮しているのか、両手をブンブン振りながら否定をして来る。
「そ、そうか。気にしないでいる」
その方がセリアの為になりそうだしな。
「ねぇ、このようすを見ても何も察しないコウヤって、本当にスゴイと思わない?」
「そうじゃのう。まるで主人公補性が付いているような鈍感さじゃのう」
主人公補性って何だよ!
そう思いながらリタ達を睨んでいる中、イレイラ王女と護衛達は呆れた顔をさせていたのであった。
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