59 / 111
第26話 食堂バトル再開! そしてルノアさん、大丈夫ですか?
しおりを挟む
その後、午前中の授業を終えてお昼休憩になったのでセリア達と共に食堂へと向かうのだが、何と先回りしていたかのようにアンリネットさん達が待っていたのだ。
「ミヤマ様、お待ちしておりました」
カーシャさんはそう言いながら俺の手を取って引っ張って来た。俺からしてみれば 有無を言わずにこっちに来なさい。と言われている感じがしてならない。
「えっとぉ・・・・・・」
「コウヤ、こっち」
いやね。コウヤ、こっちと言われても、今度は何をされるのかわからないから迂闊に近付けないんだよなぁ。
「ミヤマ様」
カーシャさんもそう言いながら掴んでいる手に力を込めるので痛くてたまらない。後、笑顔なのに何故か恐い。
「コウヤくん、座りましょうか」
「えっ!? でも・・・・・・」
「いいからね?」
「あ、うん」
セリアの言う通りアンリネットが座っているテーブルに向かったら、何とセリアが俺をアンリネットさんの向かい側に座らせてから隣に座ったのだ。
その後、挑戦的な顔でアンリネットさんの顔を見つめると、アンリネットさんは唸りながら不満そうな顔でセリアを見つめている。
「ムゥ~!?」
「ウフフフフフフ」
「うわぁ~、2人共凄い剣幕」
「アタシ小さい頃からセリア一緒にいたけど、あんな恐ろしい姿を見たことがないわ」
おかしいなぁ。アンリネットさんの背中からは虎が見えて、セリアの背中から般若の顔が見えるぞ。これが俗に言う、質量を持った残像ってやつなのか?
「あれ? ちょっと待って! この配置を見る限り、アタシはアンリネット様のお隣で座る感じになってない?」
「ああ~、言われてみれば確かにそんな感じだねぇ~」
「ねぇコウヤ! お願いだから場所変わって頂戴!」
「ゴメンねルノア。それだけは無理」
いや、何で俺じゃなくてセリアが答えるんだ?
「じゃあ、セリアがこっちに来て私と場所を変わる。そうすればいい」
「それは無理な話ですよ。アンリネットさん」
「ムゥ~・・・・・・」
アンリネットは頬を膨らませながら俺の顔を見つめる。いや、そんな不満そうな顔をされても困る。全部セリアが答えたんだから。
「まぁまぁアンリネット様。ミヤマ様と共に昼食を取れるのですから、不満そうなお顔をされなくてもよろしいと思います」
「隣がいい」
「まだまだチャンスはありますから、今は我慢致しましょう」
「わかった。カーシャがそう言うんだったら信じる」
「さぁ、お嬢様。昼食を取って下さい」
「・・・・・・ん」
アンリネットさんはそう返事をすると、カーシャさんから出された料理を黙々と食べ始めた。
「ア、アアアアタシ達は食券を買いに、いいいいいい行って来るわねぇ! いきっ、行き来ままままましょう! セ、セリアッ!!」
「う、うん」
セリアは壊れたロボットのようなルノアに引きつつも一緒に食券を買いに行き、俺の方は母さんが作ってくれた弁当を取り出した。
「今日のお弁当楽しみだねぇ~」
「そうか?」
母さんが作った弁当はロクなものじゃないことが多いので、俺としては開けたくないという気持ちで一杯だ。やっぱりあの時に断ればよかったか?
そう、洸夜が明日朝早く起きて弁当を作ると母親に言ったら 私が洸夜のお弁当を作るのっ!! と涙目で反論して来たので諦めたのだ。
「ああなった母さんは、絶対に譲ろうとしないしなぁ~」
しまいには泣き出して不貞腐れるので、姉さんも説得するよりも諦めていたことが多い。
「母さん? ミヤマ様は母親と一緒に住んでいらっしゃるのですか?」
「あっ!?」
マズイ! そう言えば俺は留学している設定だから、両親と共に住んでいると知られたら不審がられる。
「いや、そのぉ・・・・・・2日前から母親が家に来ていたのですが、しばらく会えなくなるのだから、今日のお弁当だけでも作らせて。と言われたので頼むことにしました」
「コウヤのお母さん、小柄なんだよねぇ~」
「ほう、ミヤマ様の母親が家に来ていたのですね」
顎に手を当てて考えるカーシャさんの姿見て、この設定にちょっと無理があったかなぁ~? と思ってしまう。
「・・・・・・まぁいいでしょう。いつかミヤマ様のご両親にご挨拶したいですね」
「まぁそのぉ~、機会があればお声掛けします」
よかったぁ~。何とかピンチを切り抜けたみたいだ。
「ココココウヤ、おまっ、お待たせ!」
「今日は混んでなかったから早く料理が来たよ」
ニコニコ顔のセリアはいいけど、手が震えているルノアの方は大丈夫なのか? ビーフシチューっぽいのが器から落ちそうになっているぞ。
「食べましょう、食べましょう・・・・・・美味しいグラタンを食べましょう!」
「それグラタンだったのっ!?」
カレーのような液体がグラタン? ビーフシチューの間違いじゃないのか?
「え? ルノアが頼んだのはビーフシチューじゃないの?」
やっぱビーフシチューで合っているんだ! 自分が頼んだモノがわからなくなるほど緊張をしているのか、お前は!
「ルノア、リラックス。リラックス」
「アタシは、おお落ち着いているわよリタ!」
「いやいやいやいや、どっちを向いて言ってるのっ!? 本当に大丈夫ルノア?」
「へ、平気に決まっているでしょう!」
そう言ってアンリネットさんの隣に座った瞬間、ルノアは無我の境地達したのか死んだ魚の目のままビーフシチューを見つめる。
「ワァー、コノ コーンポタージュ トッテモ オイシソウ」
「「「コーンポタージュッ!?」」」
「イタダキマスッ!」
元気よくそう言うとスプーンを手に取り、熱そうなビーフシチューを口の中へと運んで行く。
「あ、ルノア!」
「ちょっとそれは!」
静止させようとしたのだが時すでに遅く、ルノアはパクリとビーフシチューが乗っかったスプーンを咥えてしまった。
「バカッ!?」
俺自身もそう言いながら立ち上がったが、しかし。
「ウマイッ!!」
「「「「「・・・・・・え?」」」」」
「ノウコウ デ トロトロ デ トッテモオイシイ! コーンポタージュ サイコォー」
ルノアはその後も ウマイウマイ・・・・・・。 と言いながら黙々とビーフシチューを食べていたのだ。
「なぁセリア。ルノアって熱い食べ物得意なのか?」
「う~ん、私の記憶じゃそんなことなかった気がする」
「じゃあこの黙々と食べている姿はもしかしてぇ~・・・・・・」
「多分コウヤくんが考えている通り、熱さも味も感じていないじゃないのかなぁ?」
まさに人間の超えられない一線を超えてしまった姿がそこにあった。じゃなくて!
「ルノア、口の中火傷してないか?」
「あ、その可能性があるかも」
「後で私が治してあげようか?」
「この状態が治ったらそうしてくれ。さ、俺達も食事にしよう」
ウマイウマイ・・・・・・。と言うルノアの言葉をBGMにしながら、お弁当の蓋を開けたのだが俺とリアの顔が引きつった。
「これはちょっとぉ・・・・・・」
「何をやってんだ母さん」
自分の顔を模したキャラ弁を作るなんて思っても見なかった。しかもラブって何だラブって! カタカナにするぐらいなら、英語のIoveにしろよっ!!
「コ、コウヤくんそれって・・・・・・コウヤくんのお母さんの顔だよね?」
「あ、うん。母さんに弁当を作らせたら、こうなったんだ」
「ああ~、なるほど」
セリアも察したようで同情の眼差しを向けて来た。
「こうしていても何だから、食べようかリタ」
「そうだね」
箸で母さんの顔を切るとリタ用の小皿に分ける。
多分母さんがこの光景を見ていたら、 エ~ンッ!? 洸夜が私の顔を切ったっ!! って言って泣くだろうなぁ。てか前に母さんの目の前でやったらマジで泣いていたし。
「はい、リタの分」
「ありがとう、コウヤ」
「可愛かったのに」
すまないアンリネットさん。俺達は恥ずかしくてならないんだ。
俺達も黙々とキャラ弁を食べるのであったが、アンリネットさんがカーシャさんに向かって 私にもああいうの作って欲しい。 と言っていた。うん、やっぱりアンリネットさんはまだ子供だな。
「ミヤマ様、お待ちしておりました」
カーシャさんはそう言いながら俺の手を取って引っ張って来た。俺からしてみれば 有無を言わずにこっちに来なさい。と言われている感じがしてならない。
「えっとぉ・・・・・・」
「コウヤ、こっち」
いやね。コウヤ、こっちと言われても、今度は何をされるのかわからないから迂闊に近付けないんだよなぁ。
「ミヤマ様」
カーシャさんもそう言いながら掴んでいる手に力を込めるので痛くてたまらない。後、笑顔なのに何故か恐い。
「コウヤくん、座りましょうか」
「えっ!? でも・・・・・・」
「いいからね?」
「あ、うん」
セリアの言う通りアンリネットが座っているテーブルに向かったら、何とセリアが俺をアンリネットさんの向かい側に座らせてから隣に座ったのだ。
その後、挑戦的な顔でアンリネットさんの顔を見つめると、アンリネットさんは唸りながら不満そうな顔でセリアを見つめている。
「ムゥ~!?」
「ウフフフフフフ」
「うわぁ~、2人共凄い剣幕」
「アタシ小さい頃からセリア一緒にいたけど、あんな恐ろしい姿を見たことがないわ」
おかしいなぁ。アンリネットさんの背中からは虎が見えて、セリアの背中から般若の顔が見えるぞ。これが俗に言う、質量を持った残像ってやつなのか?
「あれ? ちょっと待って! この配置を見る限り、アタシはアンリネット様のお隣で座る感じになってない?」
「ああ~、言われてみれば確かにそんな感じだねぇ~」
「ねぇコウヤ! お願いだから場所変わって頂戴!」
「ゴメンねルノア。それだけは無理」
いや、何で俺じゃなくてセリアが答えるんだ?
「じゃあ、セリアがこっちに来て私と場所を変わる。そうすればいい」
「それは無理な話ですよ。アンリネットさん」
「ムゥ~・・・・・・」
アンリネットは頬を膨らませながら俺の顔を見つめる。いや、そんな不満そうな顔をされても困る。全部セリアが答えたんだから。
「まぁまぁアンリネット様。ミヤマ様と共に昼食を取れるのですから、不満そうなお顔をされなくてもよろしいと思います」
「隣がいい」
「まだまだチャンスはありますから、今は我慢致しましょう」
「わかった。カーシャがそう言うんだったら信じる」
「さぁ、お嬢様。昼食を取って下さい」
「・・・・・・ん」
アンリネットさんはそう返事をすると、カーシャさんから出された料理を黙々と食べ始めた。
「ア、アアアアタシ達は食券を買いに、いいいいいい行って来るわねぇ! いきっ、行き来ままままましょう! セ、セリアッ!!」
「う、うん」
セリアは壊れたロボットのようなルノアに引きつつも一緒に食券を買いに行き、俺の方は母さんが作ってくれた弁当を取り出した。
「今日のお弁当楽しみだねぇ~」
「そうか?」
母さんが作った弁当はロクなものじゃないことが多いので、俺としては開けたくないという気持ちで一杯だ。やっぱりあの時に断ればよかったか?
そう、洸夜が明日朝早く起きて弁当を作ると母親に言ったら 私が洸夜のお弁当を作るのっ!! と涙目で反論して来たので諦めたのだ。
「ああなった母さんは、絶対に譲ろうとしないしなぁ~」
しまいには泣き出して不貞腐れるので、姉さんも説得するよりも諦めていたことが多い。
「母さん? ミヤマ様は母親と一緒に住んでいらっしゃるのですか?」
「あっ!?」
マズイ! そう言えば俺は留学している設定だから、両親と共に住んでいると知られたら不審がられる。
「いや、そのぉ・・・・・・2日前から母親が家に来ていたのですが、しばらく会えなくなるのだから、今日のお弁当だけでも作らせて。と言われたので頼むことにしました」
「コウヤのお母さん、小柄なんだよねぇ~」
「ほう、ミヤマ様の母親が家に来ていたのですね」
顎に手を当てて考えるカーシャさんの姿見て、この設定にちょっと無理があったかなぁ~? と思ってしまう。
「・・・・・・まぁいいでしょう。いつかミヤマ様のご両親にご挨拶したいですね」
「まぁそのぉ~、機会があればお声掛けします」
よかったぁ~。何とかピンチを切り抜けたみたいだ。
「ココココウヤ、おまっ、お待たせ!」
「今日は混んでなかったから早く料理が来たよ」
ニコニコ顔のセリアはいいけど、手が震えているルノアの方は大丈夫なのか? ビーフシチューっぽいのが器から落ちそうになっているぞ。
「食べましょう、食べましょう・・・・・・美味しいグラタンを食べましょう!」
「それグラタンだったのっ!?」
カレーのような液体がグラタン? ビーフシチューの間違いじゃないのか?
「え? ルノアが頼んだのはビーフシチューじゃないの?」
やっぱビーフシチューで合っているんだ! 自分が頼んだモノがわからなくなるほど緊張をしているのか、お前は!
「ルノア、リラックス。リラックス」
「アタシは、おお落ち着いているわよリタ!」
「いやいやいやいや、どっちを向いて言ってるのっ!? 本当に大丈夫ルノア?」
「へ、平気に決まっているでしょう!」
そう言ってアンリネットさんの隣に座った瞬間、ルノアは無我の境地達したのか死んだ魚の目のままビーフシチューを見つめる。
「ワァー、コノ コーンポタージュ トッテモ オイシソウ」
「「「コーンポタージュッ!?」」」
「イタダキマスッ!」
元気よくそう言うとスプーンを手に取り、熱そうなビーフシチューを口の中へと運んで行く。
「あ、ルノア!」
「ちょっとそれは!」
静止させようとしたのだが時すでに遅く、ルノアはパクリとビーフシチューが乗っかったスプーンを咥えてしまった。
「バカッ!?」
俺自身もそう言いながら立ち上がったが、しかし。
「ウマイッ!!」
「「「「「・・・・・・え?」」」」」
「ノウコウ デ トロトロ デ トッテモオイシイ! コーンポタージュ サイコォー」
ルノアはその後も ウマイウマイ・・・・・・。 と言いながら黙々とビーフシチューを食べていたのだ。
「なぁセリア。ルノアって熱い食べ物得意なのか?」
「う~ん、私の記憶じゃそんなことなかった気がする」
「じゃあこの黙々と食べている姿はもしかしてぇ~・・・・・・」
「多分コウヤくんが考えている通り、熱さも味も感じていないじゃないのかなぁ?」
まさに人間の超えられない一線を超えてしまった姿がそこにあった。じゃなくて!
「ルノア、口の中火傷してないか?」
「あ、その可能性があるかも」
「後で私が治してあげようか?」
「この状態が治ったらそうしてくれ。さ、俺達も食事にしよう」
ウマイウマイ・・・・・・。と言うルノアの言葉をBGMにしながら、お弁当の蓋を開けたのだが俺とリアの顔が引きつった。
「これはちょっとぉ・・・・・・」
「何をやってんだ母さん」
自分の顔を模したキャラ弁を作るなんて思っても見なかった。しかもラブって何だラブって! カタカナにするぐらいなら、英語のIoveにしろよっ!!
「コ、コウヤくんそれって・・・・・・コウヤくんのお母さんの顔だよね?」
「あ、うん。母さんに弁当を作らせたら、こうなったんだ」
「ああ~、なるほど」
セリアも察したようで同情の眼差しを向けて来た。
「こうしていても何だから、食べようかリタ」
「そうだね」
箸で母さんの顔を切るとリタ用の小皿に分ける。
多分母さんがこの光景を見ていたら、 エ~ンッ!? 洸夜が私の顔を切ったっ!! って言って泣くだろうなぁ。てか前に母さんの目の前でやったらマジで泣いていたし。
「はい、リタの分」
「ありがとう、コウヤ」
「可愛かったのに」
すまないアンリネットさん。俺達は恥ずかしくてならないんだ。
俺達も黙々とキャラ弁を食べるのであったが、アンリネットさんがカーシャさんに向かって 私にもああいうの作って欲しい。 と言っていた。うん、やっぱりアンリネットさんはまだ子供だな。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
私は、忠告を致しましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私マリエスは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢ロマーヌ様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
ロマーヌ様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は常に最愛の方に護っていただいているので、貴方様には悪意があると気付けるのですよ。
ロマーヌ様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる