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第11話 状況を整理しよう。ダメかもしれないけど。
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うんと・・・・・・これどう言う状況?
応接室と思われる部屋に連れて来られて・・・・・・いや、実際校長室に通ながっている隣の部屋なんだけど、ソファーに座っている。てか、その子の名前を知らないままだ。
「で、どうするんだ。この状況?」
アニス学園長がジト目で言って来た。
「いや、どうするんだ。って言われても・・・・・・ねぇ?」
まさかこうなるとは思っても見なかったし。
「もういっそのこと、彼女をこっち側に引き込んじゃったらいいんじゃないの?」
リタが頭を抱えながらそう提案して来たので、 なるほど。 と俺は思うがアニス学園長はため息を吐いた。
「彼女は帝国の貴族だから、それは厳しいかもしれないな」
なぬっ!? 貴族って異世界ラノベによく出て来る立場の高いヤツらのことだよな。
「あの先生、私の家系は名ばかりの子爵なので、そんなに偉くはないですよ。パーティーだって重要なときしか、お呼ばれされませんし」
「そうなのか?」
「はい、陛下から爵位を授かったのは、祖父が頑張ったおかげなので、悪く言えば肩書きだけの貴族です」
「そうなんだ」
貴族社会ってのは複雑なんだなぁ。
「いいですねぇ~、リタちゃんの考えに賛同しまぁ~す」
扉の向こう側から、ティアラ様が入って来たのだ!
「「「ティアラ様!?」」」
「ワシもおるぞい」
あ、ゼウス様も部屋へ入って来た。
「ティアラ様って、女神ティアラ様のことですよね?」
「ああ、うん。そうだよ。その隣にいる人が神様です。えっとぉ・・・・・・こっちの世界でゼウス様の名前はわかる?」
「ワシはこっちの世界では知られていないからのぉ。別世界の神様と説明すれば充分じゃろう」
そうなんだ。てか毎回思うけど、ノリが軽いなぁ! アンタには威厳がないのかいっ!!
「ティアラ様!」
彼女はそう言うと、跪き懺悔の姿勢を取った。
「話をしたいので、そちらのソファーに座って下さい」
「わ、わかりました」
彼女はそう言ってからソファーに座り、身体を震わせながら俺の腕に抱きついた。
「コウヤ殿は徳役じゃのう」
「ここからラブストーリーが始まる的な流れなの?」
「おお~! そうなったときは、全力で応援しますよぉ~」
いやいや、待て待て! 話が脱線しているぞ!
「それはそうとぉ~、セリアさんにコウヤさんのことを話さないといけないですね」
「セリアさんって言うんだ」
「コウヤさんって言う名前なんですね」
お互いの顔を見つめながら言う姿を見て、 あっ!? とアニス学園長が気づく。
「そう言えば、2人は自己紹介をしていなかったな」
その通りです。ここに連れて来られてから、ずっとアナタに睨まれてましたからね。
「えっとぉ、改めて自己紹介するよ。俺の名前は 海山 洸夜 って言うんだ。もう気付いていると思うけれども、別世界から来たんだ。よろしく」
「私の名前は セリア・オルコス です。中等部3年生です。よろしくお願いします」
中等部ってことは、ここは一貫生の学園っぽいな。
「ほうほう、ここから恋愛が始まるのかのぉ~」
うん、ゼウス様が何か言っているけど、気にしないようにしよう。
「コウヤのサポート役のリタよ。よろしくね」
リタがセリアの目の前飛んで挨拶をすると、何故か少しビックリしていた。
「さて、自己紹介も済んだことですからぁ~、コウヤさんについてお話をしましょうかぁ~」
ティアラ様は俺がこの学校に通うことになった経緯を丁寧に話したら目に涙を溜めていた。
「そんな、酷すぎる・・・・・・コウヤくんが可哀想」
この子泣いちゃったよ。
「ほ、ほら。これで涙を拭いて」
彼女は俺が差し出したハンカチを取ると、それで涙を拭いた。
「それにほら、俺自身はもう気にしていないからさ」
「でも・・・・・・」
「それにさ、俺自身怒りを通り過ぎて呆れているんだ。向こうは向こうで真相解明に乗り出しているみたいだからさ。
あの校長はもう時間の問題じゃないかな」
真吾の言うことは、 もう教育委員会も動き出しているっぽい。 って言っていたし。
「そうなの?」
上目遣いで俺を見つめるので、ちょっとドキッとしてしまった。
「ああ、うん。セリアさんがだから気にしなくてもいいよ」
俺がそう言うと、泣き止んだ。
「ところで、セリア。どうするんだい? 新学期からキミと同学年になる彼のサポートをするか、それとも辞退するのか選んでくれ」
「新学期ってことは、俺と彼女は同じ学年になるんですか?」
「そうだ。私としては受けてくれた方が有り難いんだがな」
「やります。彼をサポートをします」
彼女はそう言うと俺の手を取った。
「これからよろしくお願いします。コウヤくん!」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
もしかして俺、騙されてないよな?
「うむ、どうやら嘘偽りなく話しているから、安心して任せてられるのぉ」
あれ? もしかしてゼウス様は俺とセリアさんの心を読んだのか? ニタニタしているから絶対そうだ!
「さて、話も済んだことじゃし、帰るかのぉ」
「そうですねぇ~。帰りましょうかぁ~」
2人はそう言うとフッと消えていった。
「前触れもなく消えないでくれよ」
「そうね。じゃあね。の一言ぐらい欲しかったね」
「それよりも、洸夜。授業をするぞ」
ああ、そうだった。その為にここへ来たんだ。
「ご教授をお願いします。アニス学園長」
「うむ、それじゃあ教室へと向かうぞ」
「学園長室ではなく、教室ですか?」
「ああ、そっちの方がやりやすいからな」
なるほど、そこなら黒板があるからなぁ。
「それとセリア、今日は暇か?」
「あ、はい。今日は予定がありません」
「なら私と共に教鞭を取って貰おう」
何だろう。アニス先生から さっき買った物を早速使おう。 と同じような感じのオーラがするは俺の気のせいか?
「やります! やらせて頂きます!」
彼女はどうやらやる気のようだ。
「よろしい。じゃあ私について来てくれ」
そして教室へ行った後、歴史や数学や地理。それに魔法の基礎について勉強をした。ところどころでセリアさんが、補足説明をしてくれたのでわかりやすくスムーズに授業が進んだ。
「午前中の授業はここまでにしよう。午後の1時からは外の校庭で魔法の使い方と剣術の授業をするからな。セリア、案内の方は任せた」
「はい!」
「それと洸夜」
「あ、はい」
え、俺に何か言いたいことがあるの?
「誰も入って来ないから、ここで転移魔法を使っても構わないぞ。後、くれぐれも授業に遅れないように」
「わかりました!」
アニス学園長が教室を出て行くのを見送ると、セリアを見つめる。
「セリアさん、丁寧に教えてくれてありがとう」
「ううん。コウヤくん、覚えるの早くてビックリしたよ」
「ま、まぁね」
ゲーム感覚で覚えていったのは、口が裂けても言えない。
「ところで、コウヤくんはお昼ご飯どうするの?」
「俺は一旦家に帰ってから、昼食を取ろうと思っている。セリアさんは?」
「私は学食で済ませようと思ってるの。よかったらコウヤくんも一緒にどう?」
学食で食事かぁ・・・・・・。
「それは止めておいた方がいいんじゃないかな?」
「どうして?」
「いくら新学期から一緒になるからって、俺は部外者だからな。それにこっちの通貨がないし」
そう言ってから財布の中身を見せた。
「だから、ここで待ち合わせしよう」
「うん、わかった。じゃあ後でね」
彼女を見送ると教室に戻る。
「リタ、肩に乗って」
「わかったわ」
リタが肩に乗ったところで目を瞑り、頭の中で自宅をイメージする。
「【転移】」
転移の魔法を使って家に戻って来たので、冷蔵庫の中にある余り物を取り出してすぐにご飯の準備をした後に、サイレントモードにしていたスマホを確認して見ると真吾からLIN◯で連絡が来ていた。
「何だろう?」
リタと共に内容を確認して見たら、何と驚くことが書かれていた。
「なぁリタ、これって・・・・・・マジか?」
「何書かれているのか、私にはわからないわ。でもアナタが驚いているってことは、それなりの内容なんでしょ」
リタ日本語読めなかったんだ。
「あ、うん。要略すると、あのハゲ校長が事実関係が判明するまで自宅謹慎を言い渡されたみたい」
「ジタクキンシン?」
どうやら自宅謹慎の意味がわからなかったみたいだ。
「わかりやすく説明すると、事実関係が判明するまで何もせずお家で待機していて下さい。ってこと。事実関係を調査する上で言い渡される処置だよ。」
「ざまぁ!」
リタが口に手を当てながら、そう言ったのだった。
応接室と思われる部屋に連れて来られて・・・・・・いや、実際校長室に通ながっている隣の部屋なんだけど、ソファーに座っている。てか、その子の名前を知らないままだ。
「で、どうするんだ。この状況?」
アニス学園長がジト目で言って来た。
「いや、どうするんだ。って言われても・・・・・・ねぇ?」
まさかこうなるとは思っても見なかったし。
「もういっそのこと、彼女をこっち側に引き込んじゃったらいいんじゃないの?」
リタが頭を抱えながらそう提案して来たので、 なるほど。 と俺は思うがアニス学園長はため息を吐いた。
「彼女は帝国の貴族だから、それは厳しいかもしれないな」
なぬっ!? 貴族って異世界ラノベによく出て来る立場の高いヤツらのことだよな。
「あの先生、私の家系は名ばかりの子爵なので、そんなに偉くはないですよ。パーティーだって重要なときしか、お呼ばれされませんし」
「そうなのか?」
「はい、陛下から爵位を授かったのは、祖父が頑張ったおかげなので、悪く言えば肩書きだけの貴族です」
「そうなんだ」
貴族社会ってのは複雑なんだなぁ。
「いいですねぇ~、リタちゃんの考えに賛同しまぁ~す」
扉の向こう側から、ティアラ様が入って来たのだ!
「「「ティアラ様!?」」」
「ワシもおるぞい」
あ、ゼウス様も部屋へ入って来た。
「ティアラ様って、女神ティアラ様のことですよね?」
「ああ、うん。そうだよ。その隣にいる人が神様です。えっとぉ・・・・・・こっちの世界でゼウス様の名前はわかる?」
「ワシはこっちの世界では知られていないからのぉ。別世界の神様と説明すれば充分じゃろう」
そうなんだ。てか毎回思うけど、ノリが軽いなぁ! アンタには威厳がないのかいっ!!
「ティアラ様!」
彼女はそう言うと、跪き懺悔の姿勢を取った。
「話をしたいので、そちらのソファーに座って下さい」
「わ、わかりました」
彼女はそう言ってからソファーに座り、身体を震わせながら俺の腕に抱きついた。
「コウヤ殿は徳役じゃのう」
「ここからラブストーリーが始まる的な流れなの?」
「おお~! そうなったときは、全力で応援しますよぉ~」
いやいや、待て待て! 話が脱線しているぞ!
「それはそうとぉ~、セリアさんにコウヤさんのことを話さないといけないですね」
「セリアさんって言うんだ」
「コウヤさんって言う名前なんですね」
お互いの顔を見つめながら言う姿を見て、 あっ!? とアニス学園長が気づく。
「そう言えば、2人は自己紹介をしていなかったな」
その通りです。ここに連れて来られてから、ずっとアナタに睨まれてましたからね。
「えっとぉ、改めて自己紹介するよ。俺の名前は 海山 洸夜 って言うんだ。もう気付いていると思うけれども、別世界から来たんだ。よろしく」
「私の名前は セリア・オルコス です。中等部3年生です。よろしくお願いします」
中等部ってことは、ここは一貫生の学園っぽいな。
「ほうほう、ここから恋愛が始まるのかのぉ~」
うん、ゼウス様が何か言っているけど、気にしないようにしよう。
「コウヤのサポート役のリタよ。よろしくね」
リタがセリアの目の前飛んで挨拶をすると、何故か少しビックリしていた。
「さて、自己紹介も済んだことですからぁ~、コウヤさんについてお話をしましょうかぁ~」
ティアラ様は俺がこの学校に通うことになった経緯を丁寧に話したら目に涙を溜めていた。
「そんな、酷すぎる・・・・・・コウヤくんが可哀想」
この子泣いちゃったよ。
「ほ、ほら。これで涙を拭いて」
彼女は俺が差し出したハンカチを取ると、それで涙を拭いた。
「それにほら、俺自身はもう気にしていないからさ」
「でも・・・・・・」
「それにさ、俺自身怒りを通り過ぎて呆れているんだ。向こうは向こうで真相解明に乗り出しているみたいだからさ。
あの校長はもう時間の問題じゃないかな」
真吾の言うことは、 もう教育委員会も動き出しているっぽい。 って言っていたし。
「そうなの?」
上目遣いで俺を見つめるので、ちょっとドキッとしてしまった。
「ああ、うん。セリアさんがだから気にしなくてもいいよ」
俺がそう言うと、泣き止んだ。
「ところで、セリア。どうするんだい? 新学期からキミと同学年になる彼のサポートをするか、それとも辞退するのか選んでくれ」
「新学期ってことは、俺と彼女は同じ学年になるんですか?」
「そうだ。私としては受けてくれた方が有り難いんだがな」
「やります。彼をサポートをします」
彼女はそう言うと俺の手を取った。
「これからよろしくお願いします。コウヤくん!」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
もしかして俺、騙されてないよな?
「うむ、どうやら嘘偽りなく話しているから、安心して任せてられるのぉ」
あれ? もしかしてゼウス様は俺とセリアさんの心を読んだのか? ニタニタしているから絶対そうだ!
「さて、話も済んだことじゃし、帰るかのぉ」
「そうですねぇ~。帰りましょうかぁ~」
2人はそう言うとフッと消えていった。
「前触れもなく消えないでくれよ」
「そうね。じゃあね。の一言ぐらい欲しかったね」
「それよりも、洸夜。授業をするぞ」
ああ、そうだった。その為にここへ来たんだ。
「ご教授をお願いします。アニス学園長」
「うむ、それじゃあ教室へと向かうぞ」
「学園長室ではなく、教室ですか?」
「ああ、そっちの方がやりやすいからな」
なるほど、そこなら黒板があるからなぁ。
「それとセリア、今日は暇か?」
「あ、はい。今日は予定がありません」
「なら私と共に教鞭を取って貰おう」
何だろう。アニス先生から さっき買った物を早速使おう。 と同じような感じのオーラがするは俺の気のせいか?
「やります! やらせて頂きます!」
彼女はどうやらやる気のようだ。
「よろしい。じゃあ私について来てくれ」
そして教室へ行った後、歴史や数学や地理。それに魔法の基礎について勉強をした。ところどころでセリアさんが、補足説明をしてくれたのでわかりやすくスムーズに授業が進んだ。
「午前中の授業はここまでにしよう。午後の1時からは外の校庭で魔法の使い方と剣術の授業をするからな。セリア、案内の方は任せた」
「はい!」
「それと洸夜」
「あ、はい」
え、俺に何か言いたいことがあるの?
「誰も入って来ないから、ここで転移魔法を使っても構わないぞ。後、くれぐれも授業に遅れないように」
「わかりました!」
アニス学園長が教室を出て行くのを見送ると、セリアを見つめる。
「セリアさん、丁寧に教えてくれてありがとう」
「ううん。コウヤくん、覚えるの早くてビックリしたよ」
「ま、まぁね」
ゲーム感覚で覚えていったのは、口が裂けても言えない。
「ところで、コウヤくんはお昼ご飯どうするの?」
「俺は一旦家に帰ってから、昼食を取ろうと思っている。セリアさんは?」
「私は学食で済ませようと思ってるの。よかったらコウヤくんも一緒にどう?」
学食で食事かぁ・・・・・・。
「それは止めておいた方がいいんじゃないかな?」
「どうして?」
「いくら新学期から一緒になるからって、俺は部外者だからな。それにこっちの通貨がないし」
そう言ってから財布の中身を見せた。
「だから、ここで待ち合わせしよう」
「うん、わかった。じゃあ後でね」
彼女を見送ると教室に戻る。
「リタ、肩に乗って」
「わかったわ」
リタが肩に乗ったところで目を瞑り、頭の中で自宅をイメージする。
「【転移】」
転移の魔法を使って家に戻って来たので、冷蔵庫の中にある余り物を取り出してすぐにご飯の準備をした後に、サイレントモードにしていたスマホを確認して見ると真吾からLIN◯で連絡が来ていた。
「何だろう?」
リタと共に内容を確認して見たら、何と驚くことが書かれていた。
「なぁリタ、これって・・・・・・マジか?」
「何書かれているのか、私にはわからないわ。でもアナタが驚いているってことは、それなりの内容なんでしょ」
リタ日本語読めなかったんだ。
「あ、うん。要略すると、あのハゲ校長が事実関係が判明するまで自宅謹慎を言い渡されたみたい」
「ジタクキンシン?」
どうやら自宅謹慎の意味がわからなかったみたいだ。
「わかりやすく説明すると、事実関係が判明するまで何もせずお家で待機していて下さい。ってこと。事実関係を調査する上で言い渡される処置だよ。」
「ざまぁ!」
リタが口に手を当てながら、そう言ったのだった。
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