59 / 63
19.射撃練習するアイドル
しおりを挟む
「力を入れ過ぎてるからリラックスして」
「はい!」
「顎を軽く引けば顔を寝かさずに構えられるよ」
「はい!」
ユーミンは彩さんと莉央さんの指導を受けながら、的である壁に描かれた数字に照準を合わせトリガーを引いた。
パシュン⁉︎ …パチンッ⁉︎
「やった! 的に当たりましたよ!」
「よかったね、ユーミン!」
「練習すれば今よりも当たるようになるからね。毎日数回だけでもいいから構えるだけの練習を欠かさずにね」
「そうそう。部屋の中でプリンキングするのは危ないから、構える練習だけをすればいいよ」
「はい! ……ところでプリンキングって何ですか?」
「的やなんかを撃って楽しむことですよ」
※プリンキングと言う意味は、ただ銃を撃って楽しむと言う意味だ! だからサバゲーのように相手を撃つことをさしていない!
しかしただ撃つだけでは楽しみがないので、的やなんかを用意して撃っているぞ!
当然のことだがエアガンなら室内でもプリンキングが可能だ! 実際東京マルイからはBB弾が回収出来るターゲットがあるので、そちらを買うことをお勧めする!
プリンキングする際の注意点だが、撃つ方向にガラスや大事なものが置いてないか確認すること!
そして狙いを外してしまってもいいように、ターゲットの周りにクッションや毛布など柔らかい素材を用意することだ!
賃貸でプリンキングの練習をしていて壁を傷付けてしまったら、引っ越しするときに直さないといけなくなるからな! 気を付けろよ!
「へぇ~、そうなんですかぁ」
「私達の場合は普段は構えて練習するんだけど、家の近くにGUN&BARがあってそこのシューティングレンジを利用させて貰ってるの」
「場所はここですよ」
莉央さんがそう言ってスマホの画面をユーミンに見せると、関心を持ったのか自分のスマホを取り出して操作を始める。
多分お店の名前を保存しようとしてるかもしれない。
「あ、そうなんですか。事務所から行ける距離にありますね」
「昼の11時から営業しているから、暇があったら行ってみるといいよ」
「BARって言うと酒を提供している大人のお店と思ったりもするが、ここなら酒だけじゃなく、料理やソフトドリンクもちゃんと飲めるから安心して店に入ってもいい」
「あの……私20歳になったばかりなので普通にお酒を飲めます」
「……そうか」
祐二さんが意外そうな顔をしていると、志田さんが近くにやって来た。
「確かに彼女はお酒が飲めるのですが、お店の中で変な客に絡まれる可能性があるので行くときは私が同伴しますよ」
ああ~、なるほど。ユーミンのボディーガードも兼ねているから、同伴するのは当たり前か。
「そのときはこの僕が……」
「社長がいるとややこしくなるので連れて行きません」
「どうしてぇ⁉︎」
「オメェはよぉ。ユーミンを困らせた前科があるだろうがよぉ」
「おい、勝平。怒り過ぎてキャラがブレッブレになってるぞ」
「いいえ、勝平さん。この馬鹿にもっと言ってやって下さい」
「勝平を煽んないで下さい!」
そんなことを言ったらマジで調子に乗って言うから!
そんなことを思っていたら、フィールドスタッフが俺達の方に駆け寄って来た。
「いたいた! 志田さん。そろそろ開会式の方を始めたいのですが、準備は出来てますか?」
「あ、はい! ユーミン。準備の方は出来てる?」
「はい! 皆様、またあとで会いましょう!」
『うおおおおおおおおおおおおっ‼︎⁉︎』
うわぁ…凄い熱狂だ。つーか勝平。お前はそろそろ落ち着け。
「慣れてると思うけど、開会式で緊張しないようにね」
「一緒にサバゲーするの楽しみにしてるよ!」
「何かあったら、迷わず相談してくれ」
「まぁ……その。俺も初心者だから期待に添えられるかどうか分からないけど、頑張ってみる」
「うおおおおおおおおおおおおっ‼︎⁉︎ ユーミン、俺頑張るよぉぉぉおおおおおおおおおおおおっ‼︎‼︎⁉︎」
「「お前はいい加減落ち着け!」」
お前の姿を見たユーミンが笑ってんじゃねぇか!
「クスス……はい! 頼りにしていますね!」
ユーミンはそう言って手を振ると、社長の襟を掴んで引きずっているマネージャーと共に去って行ってしまった。
「開会式が始まりそうなら席に戻るか。全員HOP調整は終わってるだろ?」
「バッチリよ」
「私もレティクル(※照準)の調整が終わったから大丈夫ですよ」
※エアコキショットガン、もしくはガスコキショットガンを使っているヤツなら分かっていると思うが、トリガーを引くと複数の3~6発のBB弾が出て広範囲に散らばるので敵に当たる確率が高くなる!
しかしその反面弾道が安定しないので、“毎回どんなふうにBB弾が飛んで行くのか分からない!”
だからこういったエアガンを使うヤツは、散らばる個所の中心ら辺に合わせるか、もしくは発射したBB弾の中で、なるべく真っ直ぐ飛んでいるBB弾に合わせる! など様々な照準調整の仕方がある!
撃ってみてどうやって照準調整合をするのかは本人次第だぞ!
「俺も終わってます」
「俺も自慢の愛銃のHOP調整終わっています!」
「……よし、じゃあ戻るか」
祐二さんのあとを付いて行くようにして、自分達の席へと戻って行くのであった。
「はい!」
「顎を軽く引けば顔を寝かさずに構えられるよ」
「はい!」
ユーミンは彩さんと莉央さんの指導を受けながら、的である壁に描かれた数字に照準を合わせトリガーを引いた。
パシュン⁉︎ …パチンッ⁉︎
「やった! 的に当たりましたよ!」
「よかったね、ユーミン!」
「練習すれば今よりも当たるようになるからね。毎日数回だけでもいいから構えるだけの練習を欠かさずにね」
「そうそう。部屋の中でプリンキングするのは危ないから、構える練習だけをすればいいよ」
「はい! ……ところでプリンキングって何ですか?」
「的やなんかを撃って楽しむことですよ」
※プリンキングと言う意味は、ただ銃を撃って楽しむと言う意味だ! だからサバゲーのように相手を撃つことをさしていない!
しかしただ撃つだけでは楽しみがないので、的やなんかを用意して撃っているぞ!
当然のことだがエアガンなら室内でもプリンキングが可能だ! 実際東京マルイからはBB弾が回収出来るターゲットがあるので、そちらを買うことをお勧めする!
プリンキングする際の注意点だが、撃つ方向にガラスや大事なものが置いてないか確認すること!
そして狙いを外してしまってもいいように、ターゲットの周りにクッションや毛布など柔らかい素材を用意することだ!
賃貸でプリンキングの練習をしていて壁を傷付けてしまったら、引っ越しするときに直さないといけなくなるからな! 気を付けろよ!
「へぇ~、そうなんですかぁ」
「私達の場合は普段は構えて練習するんだけど、家の近くにGUN&BARがあってそこのシューティングレンジを利用させて貰ってるの」
「場所はここですよ」
莉央さんがそう言ってスマホの画面をユーミンに見せると、関心を持ったのか自分のスマホを取り出して操作を始める。
多分お店の名前を保存しようとしてるかもしれない。
「あ、そうなんですか。事務所から行ける距離にありますね」
「昼の11時から営業しているから、暇があったら行ってみるといいよ」
「BARって言うと酒を提供している大人のお店と思ったりもするが、ここなら酒だけじゃなく、料理やソフトドリンクもちゃんと飲めるから安心して店に入ってもいい」
「あの……私20歳になったばかりなので普通にお酒を飲めます」
「……そうか」
祐二さんが意外そうな顔をしていると、志田さんが近くにやって来た。
「確かに彼女はお酒が飲めるのですが、お店の中で変な客に絡まれる可能性があるので行くときは私が同伴しますよ」
ああ~、なるほど。ユーミンのボディーガードも兼ねているから、同伴するのは当たり前か。
「そのときはこの僕が……」
「社長がいるとややこしくなるので連れて行きません」
「どうしてぇ⁉︎」
「オメェはよぉ。ユーミンを困らせた前科があるだろうがよぉ」
「おい、勝平。怒り過ぎてキャラがブレッブレになってるぞ」
「いいえ、勝平さん。この馬鹿にもっと言ってやって下さい」
「勝平を煽んないで下さい!」
そんなことを言ったらマジで調子に乗って言うから!
そんなことを思っていたら、フィールドスタッフが俺達の方に駆け寄って来た。
「いたいた! 志田さん。そろそろ開会式の方を始めたいのですが、準備は出来てますか?」
「あ、はい! ユーミン。準備の方は出来てる?」
「はい! 皆様、またあとで会いましょう!」
『うおおおおおおおおおおおおっ‼︎⁉︎』
うわぁ…凄い熱狂だ。つーか勝平。お前はそろそろ落ち着け。
「慣れてると思うけど、開会式で緊張しないようにね」
「一緒にサバゲーするの楽しみにしてるよ!」
「何かあったら、迷わず相談してくれ」
「まぁ……その。俺も初心者だから期待に添えられるかどうか分からないけど、頑張ってみる」
「うおおおおおおおおおおおおっ‼︎⁉︎ ユーミン、俺頑張るよぉぉぉおおおおおおおおおおおおっ‼︎‼︎⁉︎」
「「お前はいい加減落ち着け!」」
お前の姿を見たユーミンが笑ってんじゃねぇか!
「クスス……はい! 頼りにしていますね!」
ユーミンはそう言って手を振ると、社長の襟を掴んで引きずっているマネージャーと共に去って行ってしまった。
「開会式が始まりそうなら席に戻るか。全員HOP調整は終わってるだろ?」
「バッチリよ」
「私もレティクル(※照準)の調整が終わったから大丈夫ですよ」
※エアコキショットガン、もしくはガスコキショットガンを使っているヤツなら分かっていると思うが、トリガーを引くと複数の3~6発のBB弾が出て広範囲に散らばるので敵に当たる確率が高くなる!
しかしその反面弾道が安定しないので、“毎回どんなふうにBB弾が飛んで行くのか分からない!”
だからこういったエアガンを使うヤツは、散らばる個所の中心ら辺に合わせるか、もしくは発射したBB弾の中で、なるべく真っ直ぐ飛んでいるBB弾に合わせる! など様々な照準調整の仕方がある!
撃ってみてどうやって照準調整合をするのかは本人次第だぞ!
「俺も終わってます」
「俺も自慢の愛銃のHOP調整終わっています!」
「……よし、じゃあ戻るか」
祐二さんのあとを付いて行くようにして、自分達の席へと戻って行くのであった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【Vtuberさん向け】1人用フリー台本置き場《ネタ系/5分以内》
小熊井つん
大衆娯楽
Vtuberさん向けフリー台本置き場です
◆使用報告等不要ですのでどなたでもご自由にどうぞ
◆コメントで利用報告していただけた場合は聞きに行きます!
◆クレジット表記は任意です
※クレジット表記しない場合はフリー台本であることを明記してください
【ご利用にあたっての注意事項】
⭕️OK
・収益化済みのチャンネルまたは配信での使用
※ファンボックスや有料会員限定配信等『金銭の支払いをしないと視聴できないコンテンツ』での使用は不可
✖️禁止事項
・二次配布
・自作発言
・大幅なセリフ改変
・こちらの台本を使用したボイスデータの販売
こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
推等と旅するヲタク達
隠井迅
キャラ文芸
〈遠征系イヴェンター〉、それは、〈推し〉のためならば、日本中どこにでも征く、そんなヲタクのことである。
この物語は、アニソン・アーティスト〈翼葵〉と一緒にツアーを巡った、遠征系イヴェンター達を中心に描いたヲタ活回想録である。
ハミット 不死身の仙人
マーク・キシロ
SF
どこかの辺境地に不死身の仙人が住んでいるという。
誰よりも美しく最強で、彼に会うと誰もが魅了されてしまうという仙人。
世紀末と言われた戦後の世界。
何故不死身になったのか、様々なミュータントの出現によって彼を巡る物語や壮絶な戦いが起き始める。
母親が亡くなり、ひとりになった少女は遺言を手掛かりに、その人に会いに行かねばならない。
出会い編
青春編
ハンター編
解明編
*明確な国名などはなく、近未来の擬似世界です。
*過激な表現もあるので、苦手な方はご注意下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる