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17.HOP調整
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シューティングレンジが混んでいて使えないのでフィールドに入り、HOP調整の準備に取り掛かるが祐二さんが何かに気が付いた様子で話し掛けて来た。
「そう言えばお前ら2人はBBローダーを持って来たか?」
「それかBBボトルね」
「BBボトルとかBBローダーを持って来る意味あるんですか?」
「HOP調整だけするだけなら要らないと思うでしょ。マガジンやサイト調整で意外と時間が掛かるときがあるのよ」
※彩が言っている通り、マガジンやサイト調整するときに風やなんかの影響で時間が掛かるときがある!
だからHOPとドットサイトの照準調整(一般的にサイト調整と言われています)をするときはBBボトルやローダーを一緒に持って行った方がいいぞ!
経験者なら分かっていると思うが、HOP調整をしてからサイト調整をするのが基本だぞ!
「ああ~…そうだったんですかぁ」
「あれ? 莉央さんは」
「莉央は固定HOPだから、弾道を把握するだけでいいのよ」
ああ~……HOP調整はない。って、言ってたもんな。
「翔也、時間も押してるからさっさとHOP調整を済ませようぜ」
「そうだな」
勝平に返事をしてHOPダイヤルを回しているときだった。
「あの、すみません!」
後ろから声を掛けられたので、振り返るとユーミンがいた。
「ユーミンさん‼︎」
勝平は今にも飛び付きそうなほど興奮しているので、肩に手を置いて落ち着かせる。
「さ、先ほどはどうも有り難うございました!」
「いいや、僕達は何もしていないさ」
「鈴木さん、私のときみたく引かれるから普通に喋った方がいいですよ」
「あ…うん。そうなの?」
勝平が不安そうな顔で翔也達に言い、翔也達は無言で頷いた。
「ユーミン……気持ち悪い話し方してゴメンなさい」
「いえ、気にしてないので大丈夫です! それよりもぉ……皆さんもしかして弾道の調整をしているのですか?」
「弾道の調整?」
「HOP調整のことかしら?」
「あ⁉︎ あ、はい! HOP調整のことです!」
……ん? 何かおかしくねぇ?
「まぁ場所がないのなら、ここでHOP調整をやればいいんじゃないか」
「そ、そうですね。皆さんがご迷惑じゃなければ、一緒にHOP調整をやらせて頂きます!」
「どうぞどうぞ。私の隣りで撃って下さい」
ガッツポーズをして喜んでいる勝平を尻目にユーミンが莉央さんの隣りで撃ち始めるが、祐二さんは何か気になる様子でユーミンを見つめていた。
「祐二さん、どうしたんですか?」
「…いや、何。彼女の行動を見ていると、何だか始めたてのヤツに見えて来るんだよなぁ……」
「「え?」」
翔也と勝平はお互いに顔を見合わせて首を傾げてから、祐二に顔を向ける。
「そんな訳ないっしょ!」
「そうですよ。サバゲーやってるってブログで書いてたし……」
「そ…そうです! 私サバゲー女子です!」
一瞬だけ動揺した顔になるユーミンを、祐二と彩は見逃さなかった。
「なるほどな。サバゲーやってれば基本的なことが出来るはずだけどな」
「基本的なこと? 私はちゃんとセーフティーにしてますし……」
「セーフティーにしてても銃口管理は気に掛けているんだもんだぞ。
ましてやグリップを握っているとき、撃つ気がなければトリガーから指を離しているし、銃口を人がいない方向か、もしくは上か下に向けている。ちょうど俺や彩。それに莉央のようにな」
「え…あっ⁉︎」
自分と祐二の姿を見比べると慌てた様子で、祐二達と同じようにする。
※サバゲー上級者になると、銃口管理とトリガー管理を意識するようになるぞ!
暴発を防ぐ為、撃つ気がないときはトリガーから人先指を外して、エアガンの側面に付ける。俗に言う指トリガーと言われるぞ!
銃口管理は……まぁこれは個人の見解で変わるが、サブマシンガンやアサルトライフルと言った長物銃でグリップを握っているときに、撃つ気が全くない場合は銃口を下か上に向けている! それかグリップから手を離してハンドガードとかトリガーに関係ない箇所でエアガンを持っている!
普通ヤツから見れば「セーフティーエリアにいるから大丈夫でしょ?」と思うがそれは大きな間違いだ!
ここ絶対重要→)もしも自分がゲームを終えてセーフティーエリアに戻って来たときに、セレクターを弾抜きを忘れセーフティーかけ忘れた上に「セーフティーに入れてるから大丈夫だろ」と安心した顔で銃口を水平にして歩いている姿を想像してみろ?
セーフティーエリアはゴーグルを着用していないヤツらでいっぱいだぞ。そこで間違えて撃ってしまい人の顔に当たったら……それだけでゾッとする話になるだろ?
だからセレクター管理はもちろんのこと、銃口やトリガーに指を掛けるか否かの管理もするようにな!
初心者と上級者の分かれ目でもあるぞ!
「装備から怪しいと思ってたけど、もしかしてユーミンちゃんは初心なの?」
「えっとぉ~……装備は新調したので…………」
「じゃあ前はどんなのを使ってたの? 何系の装備ぐらいは言えるよね?」
莉央がそう聞くとユーミンは黙って眼を泳がせてしまう。そして莉央達がユーミンの答えを待つ。
「…………すみません。私初心者なんです」
ユーミンがそう言って頭を下げたのであった。
「そう言えばお前ら2人はBBローダーを持って来たか?」
「それかBBボトルね」
「BBボトルとかBBローダーを持って来る意味あるんですか?」
「HOP調整だけするだけなら要らないと思うでしょ。マガジンやサイト調整で意外と時間が掛かるときがあるのよ」
※彩が言っている通り、マガジンやサイト調整するときに風やなんかの影響で時間が掛かるときがある!
だからHOPとドットサイトの照準調整(一般的にサイト調整と言われています)をするときはBBボトルやローダーを一緒に持って行った方がいいぞ!
経験者なら分かっていると思うが、HOP調整をしてからサイト調整をするのが基本だぞ!
「ああ~…そうだったんですかぁ」
「あれ? 莉央さんは」
「莉央は固定HOPだから、弾道を把握するだけでいいのよ」
ああ~……HOP調整はない。って、言ってたもんな。
「翔也、時間も押してるからさっさとHOP調整を済ませようぜ」
「そうだな」
勝平に返事をしてHOPダイヤルを回しているときだった。
「あの、すみません!」
後ろから声を掛けられたので、振り返るとユーミンがいた。
「ユーミンさん‼︎」
勝平は今にも飛び付きそうなほど興奮しているので、肩に手を置いて落ち着かせる。
「さ、先ほどはどうも有り難うございました!」
「いいや、僕達は何もしていないさ」
「鈴木さん、私のときみたく引かれるから普通に喋った方がいいですよ」
「あ…うん。そうなの?」
勝平が不安そうな顔で翔也達に言い、翔也達は無言で頷いた。
「ユーミン……気持ち悪い話し方してゴメンなさい」
「いえ、気にしてないので大丈夫です! それよりもぉ……皆さんもしかして弾道の調整をしているのですか?」
「弾道の調整?」
「HOP調整のことかしら?」
「あ⁉︎ あ、はい! HOP調整のことです!」
……ん? 何かおかしくねぇ?
「まぁ場所がないのなら、ここでHOP調整をやればいいんじゃないか」
「そ、そうですね。皆さんがご迷惑じゃなければ、一緒にHOP調整をやらせて頂きます!」
「どうぞどうぞ。私の隣りで撃って下さい」
ガッツポーズをして喜んでいる勝平を尻目にユーミンが莉央さんの隣りで撃ち始めるが、祐二さんは何か気になる様子でユーミンを見つめていた。
「祐二さん、どうしたんですか?」
「…いや、何。彼女の行動を見ていると、何だか始めたてのヤツに見えて来るんだよなぁ……」
「「え?」」
翔也と勝平はお互いに顔を見合わせて首を傾げてから、祐二に顔を向ける。
「そんな訳ないっしょ!」
「そうですよ。サバゲーやってるってブログで書いてたし……」
「そ…そうです! 私サバゲー女子です!」
一瞬だけ動揺した顔になるユーミンを、祐二と彩は見逃さなかった。
「なるほどな。サバゲーやってれば基本的なことが出来るはずだけどな」
「基本的なこと? 私はちゃんとセーフティーにしてますし……」
「セーフティーにしてても銃口管理は気に掛けているんだもんだぞ。
ましてやグリップを握っているとき、撃つ気がなければトリガーから指を離しているし、銃口を人がいない方向か、もしくは上か下に向けている。ちょうど俺や彩。それに莉央のようにな」
「え…あっ⁉︎」
自分と祐二の姿を見比べると慌てた様子で、祐二達と同じようにする。
※サバゲー上級者になると、銃口管理とトリガー管理を意識するようになるぞ!
暴発を防ぐ為、撃つ気がないときはトリガーから人先指を外して、エアガンの側面に付ける。俗に言う指トリガーと言われるぞ!
銃口管理は……まぁこれは個人の見解で変わるが、サブマシンガンやアサルトライフルと言った長物銃でグリップを握っているときに、撃つ気が全くない場合は銃口を下か上に向けている! それかグリップから手を離してハンドガードとかトリガーに関係ない箇所でエアガンを持っている!
普通ヤツから見れば「セーフティーエリアにいるから大丈夫でしょ?」と思うがそれは大きな間違いだ!
ここ絶対重要→)もしも自分がゲームを終えてセーフティーエリアに戻って来たときに、セレクターを弾抜きを忘れセーフティーかけ忘れた上に「セーフティーに入れてるから大丈夫だろ」と安心した顔で銃口を水平にして歩いている姿を想像してみろ?
セーフティーエリアはゴーグルを着用していないヤツらでいっぱいだぞ。そこで間違えて撃ってしまい人の顔に当たったら……それだけでゾッとする話になるだろ?
だからセレクター管理はもちろんのこと、銃口やトリガーに指を掛けるか否かの管理もするようにな!
初心者と上級者の分かれ目でもあるぞ!
「装備から怪しいと思ってたけど、もしかしてユーミンちゃんは初心なの?」
「えっとぉ~……装備は新調したので…………」
「じゃあ前はどんなのを使ってたの? 何系の装備ぐらいは言えるよね?」
莉央がそう聞くとユーミンは黙って眼を泳がせてしまう。そして莉央達がユーミンの答えを待つ。
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ユーミンがそう言って頭を下げたのであった。
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