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37.戦う翔也達と別行動の祐二
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脇道のない狭い通路で彩さんが敵と交戦している中、祐二さんが俺に話し掛けて来る。
「翔也、俺が迂回して敵の側面を突く。だから彩と一緒にここを防衛するようにしてくれ!」
「了解しました!」
祐二は翔也の返事を聞くと来た道を戻って行き、翔也の方は彩の後ろへと近付く。
「彩さん、援護します!」
「有り難いけど、広がれないのよね。ちょっと先に行けば隠れられる場所があるんだけど……」
彩さんの言葉が気になったので物陰から顔を出して確認してみると、4mほど先に身を隠せそうな場所が見えた。しかしそこは敵と彩さんとの射線を通らなきゃ行けない場所。
うわぁ~……あの場所に行こうしたら、撃たれそうな気がする。
「……彩さん、どうします?」
「う~ん……私があの場所に行くから、翔也くんはここで援護してくれる?」
「あ…はい」
正直言って彩さんに「あそこまで行って欲しい」なんて言われたら、「無理です!」って即答で断るぐらい怖いと感じている。
「じゃあ、私が合図したら翔也くんはここで銃を構えてね。それで私が射線を通り過ぎたところで敵に向かって撃って牽制してね」
※味方の射線を通るときは「前を通ります!」とか「射線に入ります!」と味方に言ってから通るようにすること!
何故そうしないといけないかって? もし自分が敵に夢中になって撃っていて、いきなり横から人が現れたりでもしたらビックリするだろ?
何よりも撃っている途中射線に味方がいきなり現れたら、大半のヤツが撃つこと急に止めることが出来ないだろう?
味方を撃ってしまうことをフレンドリーファイアーと言い、フィールドによっては撃った側と撃たれた側両者HIT扱いになるから注意するようにな!
「じゃあ……行くわ!」
彩さんはそう言うとステアーを構え、バリケードから出るのと同時に撃ちながら前へ進み物陰へと隠れる。
あんな怖くてメッチャ撃たれそうなところを進んで行くなんて、すげぇ人だなぁ……。
翔也が彩を関心した様子で見ていると今度は隠れた場所から身を乗り出してエアガン撃って交戦する。
「グオッ⁉︎ HITぉ⁉︎」
「1人ダウン!」
「彩さんナイスです!」
「リロードするから私の代わりに撃って押さえてちょうだい!」
「わ…分かりました!」
翔也はそう返事をするとエアガンを構えて敵がいる場所を狙って撃ち続ける。翔也と彩が協力している頃。別方向からアプローチを仕掛けている祐二はと言うと……。
ここのルートから進めば相手の裏を突けそうだな。
祐二は自身が持つエアガンを構えながら進んで行くと、右側からザリッ…ザリッ…と足音が近付いて来ているのに気付いた!
敵が来たのか? それとも前線にいた味方が戻って来たのか?
祐二はそう思った後、気を引き締めて足音のする方向へゆっくりと進むが、敵と思わしき足音が近付いて来るに連れてドンドン緊張感が増して行く。
向こうも俺が近付いているのが分かっている筈だ。……いや、もしかしたら向こうは俺が近付いていることに気付いてないのかもしれない。…罠か? それとも早撃ち勝負を仕掛けるつもりなのか?
思考を巡らせている内に、とうとう敵がいると思わしき曲がり角にやって来てしまった。
…なるほど。ここまで来て顔を出す気がないってことは、相手は待ち伏せするつもりだったんだな。ならその作戦に乗ってやる!
祐二はそう思った瞬間、エアガンを構えながら曲がり角から身を乗り出した!
見つけ……
「ヒィッ⁉︎」
……た?
「…何やってんだ。お前?」
そう目の前にいたのは両手を上げてビビりまくっている勝平だった。
「お、俺…ヒットです……だから撃たないで下さいぃぃぃ~~~……」
「HIT者ならHITコールをしながら進まないといけないんだぞ。ルールを忘れたのか?」
「はいぃぃぃ……すみません」
※これを読んでいる読者はもう分かっているが、HITコールは撃たれたときだけではなくセーフティーエリアに帰るまで手を高く上げながらHITコールを大きな声で言わなければならない!
そうしていないヤツは生存者と間違えられて撃たれてしまうケースが各地で見受けられているぞ!
そして物陰や道の曲がり角などから出るときは、手を先に出して振って「HIT通ります!」と言ってから通るといいぞ! それでも怖いと思ったら、エアガンのストックの方を先に出してアピールするのも有りだ! 間違っても銃口の方を先に出すなよ!
以上の点を気を付けてくれよ! たまにフィールドスタッフに「HIT者なのに撃たれた!」や「HITコールしてるのに撃ち続けられた!」と言う報告がある! その原因の大半は今説明が出来てないヤツだったからな!
つーかコイツやられてたのか……。
祐二はそう思いながら「ヒット通りまぁ~す!」と言って出入り口を目指して歩く勝平を見送った。その後はエアガンを構えて先へと進み始めた。
とんだ足止めを喰らったな。彩達がまだ生存していればいいんだが……。
祐二はそう思っていると、今度は正真正銘の敵とバッタリ出会してしまった!
「翔也、俺が迂回して敵の側面を突く。だから彩と一緒にここを防衛するようにしてくれ!」
「了解しました!」
祐二は翔也の返事を聞くと来た道を戻って行き、翔也の方は彩の後ろへと近付く。
「彩さん、援護します!」
「有り難いけど、広がれないのよね。ちょっと先に行けば隠れられる場所があるんだけど……」
彩さんの言葉が気になったので物陰から顔を出して確認してみると、4mほど先に身を隠せそうな場所が見えた。しかしそこは敵と彩さんとの射線を通らなきゃ行けない場所。
うわぁ~……あの場所に行こうしたら、撃たれそうな気がする。
「……彩さん、どうします?」
「う~ん……私があの場所に行くから、翔也くんはここで援護してくれる?」
「あ…はい」
正直言って彩さんに「あそこまで行って欲しい」なんて言われたら、「無理です!」って即答で断るぐらい怖いと感じている。
「じゃあ、私が合図したら翔也くんはここで銃を構えてね。それで私が射線を通り過ぎたところで敵に向かって撃って牽制してね」
※味方の射線を通るときは「前を通ります!」とか「射線に入ります!」と味方に言ってから通るようにすること!
何故そうしないといけないかって? もし自分が敵に夢中になって撃っていて、いきなり横から人が現れたりでもしたらビックリするだろ?
何よりも撃っている途中射線に味方がいきなり現れたら、大半のヤツが撃つこと急に止めることが出来ないだろう?
味方を撃ってしまうことをフレンドリーファイアーと言い、フィールドによっては撃った側と撃たれた側両者HIT扱いになるから注意するようにな!
「じゃあ……行くわ!」
彩さんはそう言うとステアーを構え、バリケードから出るのと同時に撃ちながら前へ進み物陰へと隠れる。
あんな怖くてメッチャ撃たれそうなところを進んで行くなんて、すげぇ人だなぁ……。
翔也が彩を関心した様子で見ていると今度は隠れた場所から身を乗り出してエアガン撃って交戦する。
「グオッ⁉︎ HITぉ⁉︎」
「1人ダウン!」
「彩さんナイスです!」
「リロードするから私の代わりに撃って押さえてちょうだい!」
「わ…分かりました!」
翔也はそう返事をするとエアガンを構えて敵がいる場所を狙って撃ち続ける。翔也と彩が協力している頃。別方向からアプローチを仕掛けている祐二はと言うと……。
ここのルートから進めば相手の裏を突けそうだな。
祐二は自身が持つエアガンを構えながら進んで行くと、右側からザリッ…ザリッ…と足音が近付いて来ているのに気付いた!
敵が来たのか? それとも前線にいた味方が戻って来たのか?
祐二はそう思った後、気を引き締めて足音のする方向へゆっくりと進むが、敵と思わしき足音が近付いて来るに連れてドンドン緊張感が増して行く。
向こうも俺が近付いているのが分かっている筈だ。……いや、もしかしたら向こうは俺が近付いていることに気付いてないのかもしれない。…罠か? それとも早撃ち勝負を仕掛けるつもりなのか?
思考を巡らせている内に、とうとう敵がいると思わしき曲がり角にやって来てしまった。
…なるほど。ここまで来て顔を出す気がないってことは、相手は待ち伏せするつもりだったんだな。ならその作戦に乗ってやる!
祐二はそう思った瞬間、エアガンを構えながら曲がり角から身を乗り出した!
見つけ……
「ヒィッ⁉︎」
……た?
「…何やってんだ。お前?」
そう目の前にいたのは両手を上げてビビりまくっている勝平だった。
「お、俺…ヒットです……だから撃たないで下さいぃぃぃ~~~……」
「HIT者ならHITコールをしながら進まないといけないんだぞ。ルールを忘れたのか?」
「はいぃぃぃ……すみません」
※これを読んでいる読者はもう分かっているが、HITコールは撃たれたときだけではなくセーフティーエリアに帰るまで手を高く上げながらHITコールを大きな声で言わなければならない!
そうしていないヤツは生存者と間違えられて撃たれてしまうケースが各地で見受けられているぞ!
そして物陰や道の曲がり角などから出るときは、手を先に出して振って「HIT通ります!」と言ってから通るといいぞ! それでも怖いと思ったら、エアガンのストックの方を先に出してアピールするのも有りだ! 間違っても銃口の方を先に出すなよ!
以上の点を気を付けてくれよ! たまにフィールドスタッフに「HIT者なのに撃たれた!」や「HITコールしてるのに撃ち続けられた!」と言う報告がある! その原因の大半は今説明が出来てないヤツだったからな!
つーかコイツやられてたのか……。
祐二はそう思いながら「ヒット通りまぁ~す!」と言って出入り口を目指して歩く勝平を見送った。その後はエアガンを構えて先へと進み始めた。
とんだ足止めを喰らったな。彩達がまだ生存していればいいんだが……。
祐二はそう思っていると、今度は正真正銘の敵とバッタリ出会してしまった!
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