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33.合流出来た勝平
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ところ変わって勝平はと言うと、焦った表情を浮かべながら辺りを見回していた。
「ヤバイ! 祐二さん達と逸れた⁉︎」
そうスタート直後に祐二さん達から目を離してしまったが、すぐに彩さんらしき見つけて後を追って行ったのだが、その人が別人だったのが今になって発覚して驚いている!
考えてみればそうだよな! 常に祐二さんと一緒に行動していた彩さんが単独行動する訳ないもんな!
「……って、そんなこと思ってる場合じゃねえっ⁉︎」
早く祐二さん達と合流しないと、俺やられるかもしれないっ‼︎
勝平の焦った様子に周りにいた味方達は、「どうしたんだ、コイツ?」や「まだ敵がいないのに何を焦ってるんだ?」何て言われてしまっている。しかし勝平からしてみれば、そんなことどうでもいいのだ。
「と…とにかく前線に行けば祐二さん達がいるかもしれない!」
勝平は祐二達を探すべく、周りを注意深く警戒しながら進み始めたのであった。
そして翔也はと言うと……。
う~ん……祐二さん達が何処にもいない。
探し始めてから3分ほど未だに祐二達を見つけられずにいた。
……ん? 前で味方が止まってる。ってことはあの先に敵がいるのか?
翔也はエアガンを構えて警戒している味方に近付き声を掛ける。
「すみません! もしかしてこの先に敵がいるんですか?」
「ああ! さっきまで撃ち合っていたんだけど、今は引っこんでる」
俺は敵がいるがどうか気になったので、バリケードから顔を出して味方が指をさした方向を見つめた。
「……いない」
「もしかしたらここを通るのを諦めたのかもしれない」
「それってつまり……迂回したってことですか?」
「そうかもしれないし、もしかしたら俺達が進んで来ると見越して先の方で待ち伏せしている可能性もあるな」
そう聞くと進んでいいのか心配になってくる。
「でもまぁ、このままじゃ何も起きないから進もうと思う…キミはどうするんだ?」
「えっとぉ…俺は……付いて行こうと思います」
このまま進んで行けば祐二さん達に会えるかもしれないし、やられたらやられてしまったでゲーム終了したときにセーフティーで会えると思うから。
「分かった。それじゃあ俺の後に付いて来るようにな。念の為に言っておくけど、人1人分の間隔は空けて置いてくれよ。下がったときにぶつかるかもしれないからな」
「分かりました」
※前回と違う説明をするが、これは実践では推奨されない方法で人1人分のスペースを空けることによって前にいるヤツが急に下がって来たときに後ろのサバゲーマーは避けたりすること出来る!
身も知らない相手とツーマンセルをやる場合は、この方法を取った方がいいぞ! 下手したらぶつかって怪我をする可能性があるからな!
前にいる味方に合わせて前に進んで行くと、敵がいた思わしき角に近付いた。そしてゆっくりと進んで角を確認する味方の緊張感がこっちまで伝わって来る。
「……クリア」
その言葉を聞いて俺は安堵した。
「ここにいないってことは、別のルートを探しに行った可能性があるな」
「そうなんですか?」
「ああ…でも敵がいるかもしれないから、警戒を怠らないように」
「はい」
こうして味方と共に敵フラッグ目指して進んで行く。ところ変わって祐二達はと言うと……フィールド中央部分にいた。
「そっちに敵が行ったぞ、彩!」
「了解!」
彩がそう言ってからステアーAUGを構えて撃った!
「うおっ⁉︎ HITぉ!⁉︎」
「ワンダウン!」
「ナイス! ドンドンこっちの方に敵が流れて来てるから、頑張らないとヤバそうだな!」
「そうね! こんなときに勝平くんか翔也くんがいれば、今よりはマシな状況になってたかもしれないわね!」
「彩…俺が頼りないって言いたいのか?」
「人数が多い方がいい! って言ってるのよ!」
「そうだな!」
祐二はそう言うとエアガンを構えて敵に向けて撃った!
「ぬおっ⁉︎ HITッ⁉︎」
「1ダウン!」
「ナイスよ、祐二!」
彩はそう言いながら、エアガンに付いているマガジンを差し替える。
「倒せたのはいいが、このままじゃジリ貧だな」
「そうね。味方が来て来れれば……あっ⁉︎」
「どうした? 彩?」
「…あれ」
「あれ?」
祐二は彩が指をさしている方向に顔を向けると、はぐれていた勝平がキョロキョロして彷徨いていた。
「アイツ生きてたのか」
「そうみたいね! 勝平くぅ~ん‼︎」
勝平は彩の呼び掛ける声に反応して、こっちを向いた!
「彩さぁん! 祐二さんもぉ~! 生きていたんですかぁ‼︎」
「そうよ! こっちはピンチに陥ってるから、手助けしてくれるかしら?」
「お安い御用です! 今そっちに向かいますねぇ~‼︎」
そう言って走って来る勝平の姿に、祐二と彩は焦った表情を見せる!
「待て待てっ⁉︎ 今こっちに来るなっ‼︎」
「今来たら、やられちゃう…」
「ギャアアアアアアアアアアアアッッッ‼︎⁉︎」
勝平は敵の集中砲火を浴びたのか、叫び声がフィールド内に響き渡る!
「「遅かったかぁ~……」」
そして彩と祐二は頭を抱えながら、そう言ったのだった。
「ヤバイ! 祐二さん達と逸れた⁉︎」
そうスタート直後に祐二さん達から目を離してしまったが、すぐに彩さんらしき見つけて後を追って行ったのだが、その人が別人だったのが今になって発覚して驚いている!
考えてみればそうだよな! 常に祐二さんと一緒に行動していた彩さんが単独行動する訳ないもんな!
「……って、そんなこと思ってる場合じゃねえっ⁉︎」
早く祐二さん達と合流しないと、俺やられるかもしれないっ‼︎
勝平の焦った様子に周りにいた味方達は、「どうしたんだ、コイツ?」や「まだ敵がいないのに何を焦ってるんだ?」何て言われてしまっている。しかし勝平からしてみれば、そんなことどうでもいいのだ。
「と…とにかく前線に行けば祐二さん達がいるかもしれない!」
勝平は祐二達を探すべく、周りを注意深く警戒しながら進み始めたのであった。
そして翔也はと言うと……。
う~ん……祐二さん達が何処にもいない。
探し始めてから3分ほど未だに祐二達を見つけられずにいた。
……ん? 前で味方が止まってる。ってことはあの先に敵がいるのか?
翔也はエアガンを構えて警戒している味方に近付き声を掛ける。
「すみません! もしかしてこの先に敵がいるんですか?」
「ああ! さっきまで撃ち合っていたんだけど、今は引っこんでる」
俺は敵がいるがどうか気になったので、バリケードから顔を出して味方が指をさした方向を見つめた。
「……いない」
「もしかしたらここを通るのを諦めたのかもしれない」
「それってつまり……迂回したってことですか?」
「そうかもしれないし、もしかしたら俺達が進んで来ると見越して先の方で待ち伏せしている可能性もあるな」
そう聞くと進んでいいのか心配になってくる。
「でもまぁ、このままじゃ何も起きないから進もうと思う…キミはどうするんだ?」
「えっとぉ…俺は……付いて行こうと思います」
このまま進んで行けば祐二さん達に会えるかもしれないし、やられたらやられてしまったでゲーム終了したときにセーフティーで会えると思うから。
「分かった。それじゃあ俺の後に付いて来るようにな。念の為に言っておくけど、人1人分の間隔は空けて置いてくれよ。下がったときにぶつかるかもしれないからな」
「分かりました」
※前回と違う説明をするが、これは実践では推奨されない方法で人1人分のスペースを空けることによって前にいるヤツが急に下がって来たときに後ろのサバゲーマーは避けたりすること出来る!
身も知らない相手とツーマンセルをやる場合は、この方法を取った方がいいぞ! 下手したらぶつかって怪我をする可能性があるからな!
前にいる味方に合わせて前に進んで行くと、敵がいた思わしき角に近付いた。そしてゆっくりと進んで角を確認する味方の緊張感がこっちまで伝わって来る。
「……クリア」
その言葉を聞いて俺は安堵した。
「ここにいないってことは、別のルートを探しに行った可能性があるな」
「そうなんですか?」
「ああ…でも敵がいるかもしれないから、警戒を怠らないように」
「はい」
こうして味方と共に敵フラッグ目指して進んで行く。ところ変わって祐二達はと言うと……フィールド中央部分にいた。
「そっちに敵が行ったぞ、彩!」
「了解!」
彩がそう言ってからステアーAUGを構えて撃った!
「うおっ⁉︎ HITぉ!⁉︎」
「ワンダウン!」
「ナイス! ドンドンこっちの方に敵が流れて来てるから、頑張らないとヤバそうだな!」
「そうね! こんなときに勝平くんか翔也くんがいれば、今よりはマシな状況になってたかもしれないわね!」
「彩…俺が頼りないって言いたいのか?」
「人数が多い方がいい! って言ってるのよ!」
「そうだな!」
祐二はそう言うとエアガンを構えて敵に向けて撃った!
「ぬおっ⁉︎ HITッ⁉︎」
「1ダウン!」
「ナイスよ、祐二!」
彩はそう言いながら、エアガンに付いているマガジンを差し替える。
「倒せたのはいいが、このままじゃジリ貧だな」
「そうね。味方が来て来れれば……あっ⁉︎」
「どうした? 彩?」
「…あれ」
「あれ?」
祐二は彩が指をさしている方向に顔を向けると、はぐれていた勝平がキョロキョロして彷徨いていた。
「アイツ生きてたのか」
「そうみたいね! 勝平くぅ~ん‼︎」
勝平は彩の呼び掛ける声に反応して、こっちを向いた!
「彩さぁん! 祐二さんもぉ~! 生きていたんですかぁ‼︎」
「そうよ! こっちはピンチに陥ってるから、手助けしてくれるかしら?」
「お安い御用です! 今そっちに向かいますねぇ~‼︎」
そう言って走って来る勝平の姿に、祐二と彩は焦った表情を見せる!
「待て待てっ⁉︎ 今こっちに来るなっ‼︎」
「今来たら、やられちゃう…」
「ギャアアアアアアアアアアアアッッッ‼︎⁉︎」
勝平は敵の集中砲火を浴びたのか、叫び声がフィールド内に響き渡る!
「「遅かったかぁ~……」」
そして彩と祐二は頭を抱えながら、そう言ったのだった。
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