サバゲーマーズ!

青空鰹

文字の大きさ
上 下
25 / 63

25.殲滅戦の説明!

しおりを挟む
 彩さん達と話し合っている間に、ハンドガン戦の表裏が終わった。

 「……ハンドガン戦って、意外と早く終わるんですね」

 裏表合わせて10分ほどで終わった気がする。

 「まぁ表の方が3分ほどでこっちのチームのフラッグを取られたからな。早く終わるのも当たり前だろう」

 表の方は黄色チームがフラッグを取られてしまい、裏のゲームでは接戦だったのか引き分けで終わった。

 「……さてと。俺は次のゲームに出るけど、お前らはどうする?」

 「もちろん祐二と一緒に参加するわ」

 「俺も1人も倒してないんで参加します!」

 「俺も行きます」

 「全員参加だな。よし、準備しようか」

 ※ゲーム参加するのは個人の自由だが、帰りの車の運転や自身の体調を考慮してゲームに参加してくれ!
 ゲーム中に倒れたなんてことや、帰り道の途中で居眠り運転が原因で事故を起こしたなんてことが起きたら大変だからな!
 夏場やなんかは特に疲労が溜まり安く、脱水表情などを起こす可能性がある! だから水分補給と体調管理を徹底するようにな!
 (※因みに作者は夏場野外でサバゲーをしていて、セーフティーエリアから戻る際に目を開いているのに急に視界が真っ暗になって意識が飛びそうになり、危険な状態になったことがあります。)

 そんなこんなで準備を進めているとアナウンスが入って来た。

 『え~…皆さま先ほどのゲームお疲れ様です! 先ほどのゲームはフラッグゲットとはならなかったのでドローとなります!
 放送ついでに次のゲームのご案内もさせて頂きます!
 次のゲームはフィールド全体を使った10分間の殲滅戦とさせて頂きます!
 試合ルールはフラッグ戦と違って相手チームを全員倒すことを目的としたゲームです!
 殲滅出来なかった場合は、生き残った人の数で勝敗を決めさせて頂きます!
 今から8分後にゲームを開始したいと思いますので、ご準備の方をよろしくお願い致します!』

 「8分って、ちょっと長めじゃないですか?」

 「さっきハンドガン戦をやってた人達のことを考慮して長めに休憩を取ってるのよ」

 そううだよなぁ。この後すぐにやるなんてのは難しいよなぁ。

 「まぁ準備も整ったことだし。このまま待ってようじゃないか」

 「そうですね」

 祐二さんに向かってそう言うと俺はイスに座り直したが、勝平の方は腕を組んで悩ましい顔をさせている。

 「どうしたんだ勝平?」

 「あっ⁉︎ いやぁ……サバイバルゲームはフラッグ戦だけじゃなかったんだなぁ~。って思って」

 「野外フィールドの大半はフラッグ戦が基本的にやるわ。そしてちょこちょこ他のゲームを交えてるのよ。殲滅戦もその1つよ」

 「その日によって特別ルール戦とかあるから、通い詰めるのも悪くないぞ」

 「へぇ~……そうなんですかぁ」

 ※各サバイバルフィールドでは参加してくれる客を飽きさせないように為に、様々なルールが考えられている。
 先ほどのハンドガン戦もそうだが、翔也達が参加しようとしている殲滅戦もその1つだ!

 そんなこんなで祐二さん達と話していると、またアナウンスが流れ始める。

 『そろそろゲーム開始のお時間が近付いて来たので、ご参加の方はゲームエリア前にお集まり下さい! そこで殲滅戦のルールをご説明致します!
 なお、このゲームは途中参加が出来ないのでご注意下さい!』

 「……行くか」

 「ええ」

 祐二さんと彩さんが自前のエアガンを持って立ち上がったので、俺と勝平は後に続くようにしてレンタルエアガンを持って立ち上がり、そのままゲームフィールド前まで行く。

 「ルールはどうなんですかね?」

 「勝平くん。これから説明するのよ」

 「そう…でしたね」

 彩の指摘に勝平は肩を落としてシュンとしてしまった。そんな中、またアナウンスが聞こえて来た。

 『……はい! 今向かわれている方でゲームの参加を締め切らせて頂きます!』

 アナウンスが終わると朝ゲーム説明したように、翔也達の前にスタッフが現れる。

 「はい! 今回のゲームは10分間の殲滅戦を行います!
 フラッグ戦と違い、相手チームを殲滅すれば勝利となります! なので今回のゲームはフラッグがないの探しても意味がないのでご注意下さい!
 復活に関しては両チーム15回までとさせて頂きます!
 1人15回じゃないですよ! チームで15回までです! 復活の方法はスタート位置にこのカウンターを置いておきますので、このボタンを押してから復活するようにして下さい!
 カウンターが15の数字が出た時点で復活終了となります! 念の為にアナウンスしますので、復活しようと戻って来た人はそのままフィールドアウトして下さい!
 復活は早い者勝ちなので、その点に関しては取り合いにならないようにご注意して下さい!
 何か質問のある方はいらっしゃいますか? ある方は手を上げて下さい!」

 スタッフがそう言って周りを見回すが誰も手を上げない。

 「質問がないようなので、このままフィールドインに移ります! スタッフがスタート地点まで案内するので、赤チームの方から彼に付いて行って下さい!」

 手を上げたスタッフに続いて赤チームの人達がゲームフィールドへと入って行った。最後の人が入って行ったタイミングでスタッフが黄色チームに向かって話し掛けて来た。

 「続いて黄色チームさん! スタート地点に案内してくれる彼女に付いて行って下さい!」

 「では、私の後に付いて来て下さい」

 スタッフの女性はそう言うと、ゲームフィールドへと入って行くのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

えふえむ三人娘の物語

えふえむ
キャラ文芸
えふえむ三人娘の小説です。 ボブカット:アンナ(杏奈)ちゃん 三つ編み:チエ(千絵)ちゃん ポニテ:サキ(沙希)ちゃん

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

ルナール古書店の秘密

志波 連
キャラ文芸
両親を事故で亡くした松本聡志は、海のきれいな田舎町に住む祖母の家へとやってきた。  その事故によって顔に酷い傷痕が残ってしまった聡志に友人はいない。  それでもこの町にいるしかないと知っている聡志は、可愛がってくれる祖母を悲しませないために、毎日を懸命に生きていこうと努力していた。  そして、この町に来て五年目の夏、聡志は海の家で人生初のバイトに挑戦した。  先輩たちに無視されつつも、休むことなく頑張る聡志は、海岸への階段にある「ルナール古書店」の店主や、バイト先である「海の家」の店長らとかかわっていくうちに、自分が何ものだったのかを知ることになるのだった。  表紙は写真ACより引用しています

処理中です...