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キャットファイトと迷宮へ出発
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迷宮に着くまでマナさん達は、キャットファイトをして俺の隣りに座る権利争奪戦をしていた。当然のことだが迷宮に着いてしまったものだから、俺の隣りは空席のままだったよ。
「……みなさん、これから迷宮に行くんですけど、体力の方は大丈夫ですか?」
「「「うん、ちょっと休ませて……」」」
そりゃそうだ。あんなに激しく戦ってたら疲れ果てるよな。
マナさん達はそう言いながら地面に座り込むが、馬車を引いていた髪フェチさんだけは俺に抱き付いて来た。
「カイリ様、我々だけでも先に迷宮に行きましょうか」
「え? マナさん達を置いて行って大丈夫なんですか?」
「…………マナさんなら大丈夫です! 犬のように臭いを嗅いで辿って来ますから!」
「~~~♪」
ファニーちゃんが「嘘付いてない⁉︎」って言いたそうな声を上げた。うん、俺もそう思ったよ。
「私そんなこと出来ないよ!」
「はぁ……そうだったんですか。シリマセンデシタ」
「何で片言で話しているの⁉︎」
「フツウニハナシテ…いるので問題ありません」
今度は笑顔の圧力を俺達に掛けて来た。
「キャンッ⁉︎」
俺の隣りにいるルルが「みんなで仲良く行こうよ!」と言いたそうに吠えるので、俺は思わずルルの身体を抱きしめた!
「ルルはいい子! 本当にいい子だよ‼︎」
「キャンッ⁉︎」
褒められて嬉しいのか、尻尾をブンブン振っている。
プルンッ⁉︎
今度はプル太郎が「もうそろそろ行こうよ」と言いたそうな感じで震えた。
「そうだね。プル太郎の言う通りだね」
プル太郎を撫でてあげてから持ち上げて頭の上に置いた。
「マナさん、そろそろ休憩終わりにして行きましょうか」
「そうだね、行こうか。みんな立って」
「はぁい」
「了解です」
変態メイド2人はそう言うと立ち上がり準備体操を始める。
「みんなやる気だからガンガン進んで行こう!」
「ほどほどにしないとサシャ様とギルドマスター達に怒られますよ」
「そ、そうだね! 様子を見ながら進もうか」
マナさんがビビってる。
「~~~♪」
今度はファニーちゃんが「私頑張るよぉ~‼︎」と言いたそうな声を出す。
「期待しているよファニーちゃん」
なんせ従魔の中で1番強いのはファニーちゃんだからね。まぁレベル的な面で見ればって話だけど。
そんなことを話ながら迷宮へと入って行く。
「ここに入るのも久々だなぁ~……」
「サシャ達と一緒に行ったときだから1ヶ月ぶりぐらいじゃないかなぁ?」
「う~ん……大体そんなもんかな?」
「カイリ様も強くなっている筈ですから、前回よりも深く層に行ける筈です!
なので張り切って行きましょう!」
「「オー⁉︎」」
張り切っている変態メイド達の後を追うように迷宮を進んで行くのだが……。
「あの……皆さん何で俺の周りにいるんですか?」
「それはもちろん…」
「「「カイリ様をいつでも守れるようにする為です!」」」
「それは有り難いけど、身動き取れないから邪魔!」
フォーメーションって言葉を知らないのか、この人達は?
そんなことを思っていたら、ルルが「向こうに敵がいるよ!」と言いたそうな感じに吠えた!
「みんな向こうに敵がいるから戦闘準備!」
「アイアイサー!」
「我々の力、特とご覧下さい!」
「カイリと一緒に戦う為に鍛えましたからねぇ~」
「おかげで脂肪燃焼出来て痩せられました!」
それキッパリ言うことなの⁉︎
なんて思っている側から変態メイド達は敵に向かって走り出した!
そして持っている武器でモンスターを一撃で倒していく。
ゴーレムと戦った時よりも早くなってる⁉︎
「またつまらぬものを切ってしまった」
「あっさりしてて拍子抜けですね」
「やっぱ一回層だとこんなものですかねぇ……」
俺と比べると俄然周りの人達の方が強いから俺は不要か。
そんなことを思っていたら、ファニーちゃんが何かを持って飛んで来た。
「~~~♪」
「また三日月草を見つけて来てくれたの。ありがとう」
「~~~♪」
ファニーちゃんは褒められて嬉しそうな顔で、三日月草を渡してくれる。
「ファニー様は本当にスゴイですよねぇ~……」
「私達では見逃してしまうアイテムを見つけてしまいますし……」
「薬草もたんまり見つけもしました。……ハッ⁉︎ もしかして臨時収入になるのでは?」
「まぁバルグ様もダンジョンで得たものは自分達の物にしていい。って言ってたし。そうじゃないかなぁ?」
「「「ウヒョ~~~!⁉︎ ガンガン稼ぎまくりましょ~‼︎」」」
現金な人達。
プルンッ⁉︎
プル太郎が「カイリのレベル上げをしに来たんじゃないの?」と言いたそうに震えた。
わかってる。この人達は本来の仕事をわかってると思うよ。でも欲には勝てなかったんだよ。
「……キャンッ⁉︎」
今度はルルが「自分も闘いたかったよぉ~……」と言いたそうに吠えるので、ルルの頭を撫でながら話し掛ける。
「今度モンスターが出たら、俺達が戦おうか」
「キャンッ⁉︎」
ルルが「そうだね!」と言いたそうな感じで嬉しそうに吠えた。
「さてと……下の階に行く階段に向かって進みましょうか」
「そうだね!」
「了解です!」
「マッピングなら任せて下さい!」
「護衛なら私が……」
「いや、次は俺達が戦うからいいよ」
そう言ったら肌フェチさんはションボリした顔になり、マナさんが側に行って肩に手を置いてから話し掛ける。
「カイリ達のレベル上げなんだから、何でもかんでもやってあげるのはよくないよ」
「そうですか……わかりました。危なくなったら前に出ます」
「うん、そうしてね」
ということで1階層は俺とルル達で戦いながら進んで行く。まぁ途中で錬金術の素材になりそうな物を採取しながら進むから、ペースはゆっくり目だった。
そして2階層へとやって来るとマナさん達が前に出た。
「ここからは私達も参加するからね」
「私達も出るって……1階と2階で強さに差があるんですか?」
「迷宮によって差が変わります。ここでは大体2から3レベルほど上がり、5階層よりも先は5レベルづつと上がるので苦戦する冒険者も多いのです」
「その辺のことは各ギルドで情報開示しているから、受付嬢とかに聞けばすぐに教えてくれるよ」
あらまぁ、そうなんだ。……でも3レベほどの差だったら大丈夫じゃないか?
「カイリ、大丈夫じゃない? って思ってるでしょ?」
「まぁ……うん」
「単体だけならまだしも、複数で来られると対処に困ると思いませんか?」
「あ⁉︎ 確かに……」
2階層のモンスターがどれぐらい強いのかわからないけど、単数ならルル達と協力すれば楽々倒せそうだ。でも複数いた場合はキツイかもしれない。
「ですので。モンスターが複数いた場合は、我々の方で数を減らします」
「私達頑張りますよぉ~!」
「それでご褒美にカイリ様の足を頬擦りさせて下さいねぇ~」
「それは止めて下さい」
モラルに欠ける行動だし。てか、足フェチさんがイジけて土遊びを始めちゃったよ。
「キャンッ⁉︎」
そんなやり取りをしている間にも、ルルが「モンスターが向こうから来る!」と吠えて知らせてくれる。
「ルルが向こうからモンスターが来る。って」
「おおっ⁉︎ みんな戦闘準備だよ!」
「「「了解!」」」
変態メイド達が武器を構えて敵がいる方向に向くと、モンスターと思わしき影がこちらに向かって来るのが見えた。
数は5匹。見た感じじゃそんなに大きくなさそうだから、苦戦しそうにないな。
カイリはそう言いながらマジックリボルバーを取り出し、ルル達は臨戦態勢に入った。
「……みなさん、これから迷宮に行くんですけど、体力の方は大丈夫ですか?」
「「「うん、ちょっと休ませて……」」」
そりゃそうだ。あんなに激しく戦ってたら疲れ果てるよな。
マナさん達はそう言いながら地面に座り込むが、馬車を引いていた髪フェチさんだけは俺に抱き付いて来た。
「カイリ様、我々だけでも先に迷宮に行きましょうか」
「え? マナさん達を置いて行って大丈夫なんですか?」
「…………マナさんなら大丈夫です! 犬のように臭いを嗅いで辿って来ますから!」
「~~~♪」
ファニーちゃんが「嘘付いてない⁉︎」って言いたそうな声を上げた。うん、俺もそう思ったよ。
「私そんなこと出来ないよ!」
「はぁ……そうだったんですか。シリマセンデシタ」
「何で片言で話しているの⁉︎」
「フツウニハナシテ…いるので問題ありません」
今度は笑顔の圧力を俺達に掛けて来た。
「キャンッ⁉︎」
俺の隣りにいるルルが「みんなで仲良く行こうよ!」と言いたそうに吠えるので、俺は思わずルルの身体を抱きしめた!
「ルルはいい子! 本当にいい子だよ‼︎」
「キャンッ⁉︎」
褒められて嬉しいのか、尻尾をブンブン振っている。
プルンッ⁉︎
今度はプル太郎が「もうそろそろ行こうよ」と言いたそうな感じで震えた。
「そうだね。プル太郎の言う通りだね」
プル太郎を撫でてあげてから持ち上げて頭の上に置いた。
「マナさん、そろそろ休憩終わりにして行きましょうか」
「そうだね、行こうか。みんな立って」
「はぁい」
「了解です」
変態メイド2人はそう言うと立ち上がり準備体操を始める。
「みんなやる気だからガンガン進んで行こう!」
「ほどほどにしないとサシャ様とギルドマスター達に怒られますよ」
「そ、そうだね! 様子を見ながら進もうか」
マナさんがビビってる。
「~~~♪」
今度はファニーちゃんが「私頑張るよぉ~‼︎」と言いたそうな声を出す。
「期待しているよファニーちゃん」
なんせ従魔の中で1番強いのはファニーちゃんだからね。まぁレベル的な面で見ればって話だけど。
そんなことを話ながら迷宮へと入って行く。
「ここに入るのも久々だなぁ~……」
「サシャ達と一緒に行ったときだから1ヶ月ぶりぐらいじゃないかなぁ?」
「う~ん……大体そんなもんかな?」
「カイリ様も強くなっている筈ですから、前回よりも深く層に行ける筈です!
なので張り切って行きましょう!」
「「オー⁉︎」」
張り切っている変態メイド達の後を追うように迷宮を進んで行くのだが……。
「あの……皆さん何で俺の周りにいるんですか?」
「それはもちろん…」
「「「カイリ様をいつでも守れるようにする為です!」」」
「それは有り難いけど、身動き取れないから邪魔!」
フォーメーションって言葉を知らないのか、この人達は?
そんなことを思っていたら、ルルが「向こうに敵がいるよ!」と言いたそうな感じに吠えた!
「みんな向こうに敵がいるから戦闘準備!」
「アイアイサー!」
「我々の力、特とご覧下さい!」
「カイリと一緒に戦う為に鍛えましたからねぇ~」
「おかげで脂肪燃焼出来て痩せられました!」
それキッパリ言うことなの⁉︎
なんて思っている側から変態メイド達は敵に向かって走り出した!
そして持っている武器でモンスターを一撃で倒していく。
ゴーレムと戦った時よりも早くなってる⁉︎
「またつまらぬものを切ってしまった」
「あっさりしてて拍子抜けですね」
「やっぱ一回層だとこんなものですかねぇ……」
俺と比べると俄然周りの人達の方が強いから俺は不要か。
そんなことを思っていたら、ファニーちゃんが何かを持って飛んで来た。
「~~~♪」
「また三日月草を見つけて来てくれたの。ありがとう」
「~~~♪」
ファニーちゃんは褒められて嬉しそうな顔で、三日月草を渡してくれる。
「ファニー様は本当にスゴイですよねぇ~……」
「私達では見逃してしまうアイテムを見つけてしまいますし……」
「薬草もたんまり見つけもしました。……ハッ⁉︎ もしかして臨時収入になるのでは?」
「まぁバルグ様もダンジョンで得たものは自分達の物にしていい。って言ってたし。そうじゃないかなぁ?」
「「「ウヒョ~~~!⁉︎ ガンガン稼ぎまくりましょ~‼︎」」」
現金な人達。
プルンッ⁉︎
プル太郎が「カイリのレベル上げをしに来たんじゃないの?」と言いたそうに震えた。
わかってる。この人達は本来の仕事をわかってると思うよ。でも欲には勝てなかったんだよ。
「……キャンッ⁉︎」
今度はルルが「自分も闘いたかったよぉ~……」と言いたそうに吠えるので、ルルの頭を撫でながら話し掛ける。
「今度モンスターが出たら、俺達が戦おうか」
「キャンッ⁉︎」
ルルが「そうだね!」と言いたそうな感じで嬉しそうに吠えた。
「さてと……下の階に行く階段に向かって進みましょうか」
「そうだね!」
「了解です!」
「マッピングなら任せて下さい!」
「護衛なら私が……」
「いや、次は俺達が戦うからいいよ」
そう言ったら肌フェチさんはションボリした顔になり、マナさんが側に行って肩に手を置いてから話し掛ける。
「カイリ達のレベル上げなんだから、何でもかんでもやってあげるのはよくないよ」
「そうですか……わかりました。危なくなったら前に出ます」
「うん、そうしてね」
ということで1階層は俺とルル達で戦いながら進んで行く。まぁ途中で錬金術の素材になりそうな物を採取しながら進むから、ペースはゆっくり目だった。
そして2階層へとやって来るとマナさん達が前に出た。
「ここからは私達も参加するからね」
「私達も出るって……1階と2階で強さに差があるんですか?」
「迷宮によって差が変わります。ここでは大体2から3レベルほど上がり、5階層よりも先は5レベルづつと上がるので苦戦する冒険者も多いのです」
「その辺のことは各ギルドで情報開示しているから、受付嬢とかに聞けばすぐに教えてくれるよ」
あらまぁ、そうなんだ。……でも3レベほどの差だったら大丈夫じゃないか?
「カイリ、大丈夫じゃない? って思ってるでしょ?」
「まぁ……うん」
「単体だけならまだしも、複数で来られると対処に困ると思いませんか?」
「あ⁉︎ 確かに……」
2階層のモンスターがどれぐらい強いのかわからないけど、単数ならルル達と協力すれば楽々倒せそうだ。でも複数いた場合はキツイかもしれない。
「ですので。モンスターが複数いた場合は、我々の方で数を減らします」
「私達頑張りますよぉ~!」
「それでご褒美にカイリ様の足を頬擦りさせて下さいねぇ~」
「それは止めて下さい」
モラルに欠ける行動だし。てか、足フェチさんがイジけて土遊びを始めちゃったよ。
「キャンッ⁉︎」
そんなやり取りをしている間にも、ルルが「モンスターが向こうから来る!」と吠えて知らせてくれる。
「ルルが向こうからモンスターが来る。って」
「おおっ⁉︎ みんな戦闘準備だよ!」
「「「了解!」」」
変態メイド達が武器を構えて敵がいる方向に向くと、モンスターと思わしき影がこちらに向かって来るのが見えた。
数は5匹。見た感じじゃそんなに大きくなさそうだから、苦戦しそうにないな。
カイリはそう言いながらマジックリボルバーを取り出し、ルル達は臨戦態勢に入った。
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