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日課のキバネズミ討伐
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冒険者ギルドを出ると門に向かった。
……ん? 何か少ない気がするのは俺の気のせいか?
門から街の中央に続く大通り。色んな店が並んでいるのでいつも賑わっているのだけれども、昨日に比べて人が少なく思えた。
そんなことを思いながら歩き続け、門にたどり着くと門番のところへと行く。
「どうも! こんにちわ!」
「冒険車ギルドの嬢ちゃんか。クエストを受けにいくのか?」
「その通り! 昨日ダンジョンに行ったおかげでレベルが1上がった!」
そう言って身分証である冒険者ギルドカードを門番に提示すると、門番はニッコリと微笑んだ。
「そうかそうか。それはよかったな」
あっ⁉︎ そっか! 門番さん達なら理由を知ってるかもしれない!
「あの、すみません! ちょっと尋ねたいことがあるんだけど……聞いても大丈夫?」
「気になること? 何だい嬢ちゃん? 話してみな」
「昨日に比べて人が街に出てない気がするんだけど……何かあったんですか?」
「キャンッ⁉︎」
ルルも「そういえば……」って言いたそうに吠えてる。気が付かなかったのか?
「ああ~……最近はあれだなぁ。帝国領の国境通行の規制が厳しくなって来て、物流が乏しくなったからこうなったんだよ」
「えっ⁉︎ じゃあこの街にとって帝国は必要不可欠な存在じゃん! なのに何で通行規制を厳しくするんだ?」
「……嬢ちゃん。数日前に偽大銀貨を仕分けしてたの忘れてないよな?」
「…あっ⁉︎」
そん時にベルスさんを助けたんだった!
「ヤレヤレ…思い出したか。嬢ちゃんが調べてからこの数日で、帝国から流れて来る偽大銀貨の量が増えつつあるんだ。
まぁ簡単に言えば、この街は不利益を買ってでもいいから偽大銀貨を流通させたくないと思ってるんだ」
ああ~…なるほど。帝国の偽大銀貨がこの街に流れて来ちゃったせいで、社会的な混乱を起こしたくないんだろうなぁ。
「まぁこの状態も一時的なものだから、数日後には元の状態に戻ってるさ」
「どうして?」
「帝国から流れて来るものは大抵他の国でも取り扱ってるものばかりだったからな」
「それってつまり……他の国より安かったから商人達は買い付けに行ってた。ってこと?」
「そういうことだ」
なるほどね。仕入れ値は魅力的だよな。
「ウゥ~……キャンッ⁉︎」
ルルが「ねぇ…行こうよ!」と言いたそうに鳴いて擦り寄って来たので、身体を撫でて落ち着かせてる。
「ルルも外へ行きたそうなんで、そろそろ行きますね」
「おう。クエスト頑張れよぉ!」
俺達は見送ってくれる門番に手を振りながら、街の外へと出るのであった。
……と言っても外に出てすぐにキバネズミがいないか辺りを見回した。
「キバネズミ何処にいるんだろうな?」
……プルンッ⁉︎
プル太郎が「あんまり街から離れない方がいいんじゃない?」と言いたそうに震えてる。
「そうだなぁ~……。街の壁で牙を研いでるのもいるみたいだから、壁沿いを探してみれば見つかるかもな」
プル太郎にそう言って歩き出そうとしたら、街の壁に牙を擦り付けているキバネズミを2体見つけた。
「いた⁉︎ みんな、討伐するぞ!」
「キャンッ⁉︎」
プルンッ⁉︎
「~~~♪」
マジックリボルバーを取り出し、ルル達と共に2体のキバネズミに駆け寄って行くと、向こうも俺達に気付き戦闘体制に入った! ……のだけれども。
「あっさりと終わったな」
ルルが1体のキバネズミに噛み付いて倒し、もう片方のキバネズミはファニーちゃんが風の魔法で壁にぶっ飛ばして倒した。
そして何も活躍出来なかったプル太郎は、カイリの頭の上で意地けていた。
……プルンッ⁉︎
プル太郎が「何も出来なかったよぉ……」と言いたそうだったので、慰めてあげる為に抱きかかえて撫でてあげる。
「大丈夫だよプル太郎。まだ始まったばっかりなんだからさ」
つーか俺も活躍してないしな。
プルンッ⁉︎
プル太郎は「今度こそ頑張る!」と言いたそうな感じで震えた。
プル太郎のやる気が出てくれてよかった。
「キャンッ⁉︎」
ルルが「向こうから来てる!」と言いたそうに吠えたので、ルルが向いている方向に顔を向けると3体のキバネズミがこっちに向かって来ていた!
「よし、プル太郎! お前の出番だ!」
プルンッ⁉︎
プル太郎は元気よく返事をすると、腕の中から飛び出てキバネズミと対峙する。
そしてプルンッと震えると身体からピュッ⁉︎ と水を発射させてキバネズミに当てる! これも威力が尋常じゃないので水鉄砲が当たったキバネズミは地面を転がり、そのまま動かなくなった!
プル太郎つえぇっ⁉︎
そんなことを思っていたら、もう1体の方も同じように水鉄砲を当てて倒した! 残ったキバネズミはと言うと、そのままプル太郎まで駆け寄って行き、プル太郎の身体に噛み付いた!
「あっ⁉︎」
マズイッ! 助けないとっ‼︎
キバネズミに噛み付かれているプル太郎を助けようとマジックリボルバー を構えたのだが、キバネズミが何か異変を感じたのかわからないがジタバタ暴れ出したのだ。
「な…なのだ? 何が起こってるんだ?」
カイリがそう思っていると、噛み付いているキバネズミの身体が、少しづつプル太郎の身体の中へと引き摺り込まれて行く。
その様子にカイリはギョッと驚いた表情を浮かべた。
「プル太郎、そんなことも出来るのかっ⁉︎」
プルンッ⁉︎
プル太郎が「うん!」と震えて返事をしている間にも、キバネズミの口を覆い、遂には顔全体をプル太郎の身体に引き摺り込まれてしまった。
そして少しの間ジタバタ暴れていたのだが、力尽きたのかグッタリと動かなくなってしまった。
プル太郎の攻撃がえげつないっ⁉︎
カイリがそんなこと思っていると、プル太郎は身体に引き摺り込んでいたキバネズミをペッ⁉︎ と吐き出してカイリの下へやって来る。
ま…まぁこれはこれで多くの素材を手に入れられるからいいよね!
……ちょっとエグイところは仕方ないけど……うん。
「頑張ったな。プル太郎! 噛み付かれたけど身体の方は大丈夫か?」
プルンッ⁉︎
プル太郎が「平気だよ⁉︎」と言いたそうな感じで震えたので、ホッと胸を撫で下ろした。
……ん? もしかしてプル太郎って、物理系の攻撃が効かないのか? 教えてチュートリアルさん⁉︎
説明。
スライムには物理系の攻撃は効きます。しかし先ほどの場合はキバネズミの攻撃がプル太郎の防御力を下回っていた上に、身体に弾力があった為攻撃が効かなかったと推測出来ます。
なるほど。防御力とプルプルボディのおかげかぁ~……。
何て思っていたら、正面から1体のキバネズミが敵意剥き出して走って来るではないか!
「う~ん……今日はよくキバネズミに遭う気がするなぁ……」
それはそれで探す手間が省けて喜ばしいことなんだけど、誰も狩って無かったからこんなに容易く見つかるってことだよな?
「まぁ…理由はどうあれ目の前にいるキバネズミを倒さないとな。
みんな、今度は俺がやるから見ててくれ」
「キャンッ⁉︎」
プルンッ⁉︎
「~~~♪」
ルル達の「はぁ~い!」と言う返事聞いた後、マジックリボルバーを走って来ているキバネズミに向けて構えて撃った!
「ジュッ⁉︎」
キバネズミは短い悲鳴を上げると、バッタリ倒れて動かなくなった。
これもこれで威力が高いから有り難いんだよなぁ~。……ところで、この銃に強化弾LV1を使ったら、どうなるんだろうか? 想像が付かないな。
「~~~♪」
ファニーちゃんが「早く回収しよう!」と急かすように言って来た。
「ああ~…そうだよな。キバネズミの回収しなきゃだよな。気が利かなくてゴメン」
「~~~♪」
ファニーがニッコリとした顔で「気にしないで」と言いたそうな返事をカイリは聞いた後、倒したキバネズミの回収していくのであった。
……ん? 何か少ない気がするのは俺の気のせいか?
門から街の中央に続く大通り。色んな店が並んでいるのでいつも賑わっているのだけれども、昨日に比べて人が少なく思えた。
そんなことを思いながら歩き続け、門にたどり着くと門番のところへと行く。
「どうも! こんにちわ!」
「冒険車ギルドの嬢ちゃんか。クエストを受けにいくのか?」
「その通り! 昨日ダンジョンに行ったおかげでレベルが1上がった!」
そう言って身分証である冒険者ギルドカードを門番に提示すると、門番はニッコリと微笑んだ。
「そうかそうか。それはよかったな」
あっ⁉︎ そっか! 門番さん達なら理由を知ってるかもしれない!
「あの、すみません! ちょっと尋ねたいことがあるんだけど……聞いても大丈夫?」
「気になること? 何だい嬢ちゃん? 話してみな」
「昨日に比べて人が街に出てない気がするんだけど……何かあったんですか?」
「キャンッ⁉︎」
ルルも「そういえば……」って言いたそうに吠えてる。気が付かなかったのか?
「ああ~……最近はあれだなぁ。帝国領の国境通行の規制が厳しくなって来て、物流が乏しくなったからこうなったんだよ」
「えっ⁉︎ じゃあこの街にとって帝国は必要不可欠な存在じゃん! なのに何で通行規制を厳しくするんだ?」
「……嬢ちゃん。数日前に偽大銀貨を仕分けしてたの忘れてないよな?」
「…あっ⁉︎」
そん時にベルスさんを助けたんだった!
「ヤレヤレ…思い出したか。嬢ちゃんが調べてからこの数日で、帝国から流れて来る偽大銀貨の量が増えつつあるんだ。
まぁ簡単に言えば、この街は不利益を買ってでもいいから偽大銀貨を流通させたくないと思ってるんだ」
ああ~…なるほど。帝国の偽大銀貨がこの街に流れて来ちゃったせいで、社会的な混乱を起こしたくないんだろうなぁ。
「まぁこの状態も一時的なものだから、数日後には元の状態に戻ってるさ」
「どうして?」
「帝国から流れて来るものは大抵他の国でも取り扱ってるものばかりだったからな」
「それってつまり……他の国より安かったから商人達は買い付けに行ってた。ってこと?」
「そういうことだ」
なるほどね。仕入れ値は魅力的だよな。
「ウゥ~……キャンッ⁉︎」
ルルが「ねぇ…行こうよ!」と言いたそうに鳴いて擦り寄って来たので、身体を撫でて落ち着かせてる。
「ルルも外へ行きたそうなんで、そろそろ行きますね」
「おう。クエスト頑張れよぉ!」
俺達は見送ってくれる門番に手を振りながら、街の外へと出るのであった。
……と言っても外に出てすぐにキバネズミがいないか辺りを見回した。
「キバネズミ何処にいるんだろうな?」
……プルンッ⁉︎
プル太郎が「あんまり街から離れない方がいいんじゃない?」と言いたそうに震えてる。
「そうだなぁ~……。街の壁で牙を研いでるのもいるみたいだから、壁沿いを探してみれば見つかるかもな」
プル太郎にそう言って歩き出そうとしたら、街の壁に牙を擦り付けているキバネズミを2体見つけた。
「いた⁉︎ みんな、討伐するぞ!」
「キャンッ⁉︎」
プルンッ⁉︎
「~~~♪」
マジックリボルバーを取り出し、ルル達と共に2体のキバネズミに駆け寄って行くと、向こうも俺達に気付き戦闘体制に入った! ……のだけれども。
「あっさりと終わったな」
ルルが1体のキバネズミに噛み付いて倒し、もう片方のキバネズミはファニーちゃんが風の魔法で壁にぶっ飛ばして倒した。
そして何も活躍出来なかったプル太郎は、カイリの頭の上で意地けていた。
……プルンッ⁉︎
プル太郎が「何も出来なかったよぉ……」と言いたそうだったので、慰めてあげる為に抱きかかえて撫でてあげる。
「大丈夫だよプル太郎。まだ始まったばっかりなんだからさ」
つーか俺も活躍してないしな。
プルンッ⁉︎
プル太郎は「今度こそ頑張る!」と言いたそうな感じで震えた。
プル太郎のやる気が出てくれてよかった。
「キャンッ⁉︎」
ルルが「向こうから来てる!」と言いたそうに吠えたので、ルルが向いている方向に顔を向けると3体のキバネズミがこっちに向かって来ていた!
「よし、プル太郎! お前の出番だ!」
プルンッ⁉︎
プル太郎は元気よく返事をすると、腕の中から飛び出てキバネズミと対峙する。
そしてプルンッと震えると身体からピュッ⁉︎ と水を発射させてキバネズミに当てる! これも威力が尋常じゃないので水鉄砲が当たったキバネズミは地面を転がり、そのまま動かなくなった!
プル太郎つえぇっ⁉︎
そんなことを思っていたら、もう1体の方も同じように水鉄砲を当てて倒した! 残ったキバネズミはと言うと、そのままプル太郎まで駆け寄って行き、プル太郎の身体に噛み付いた!
「あっ⁉︎」
マズイッ! 助けないとっ‼︎
キバネズミに噛み付かれているプル太郎を助けようとマジックリボルバー を構えたのだが、キバネズミが何か異変を感じたのかわからないがジタバタ暴れ出したのだ。
「な…なのだ? 何が起こってるんだ?」
カイリがそう思っていると、噛み付いているキバネズミの身体が、少しづつプル太郎の身体の中へと引き摺り込まれて行く。
その様子にカイリはギョッと驚いた表情を浮かべた。
「プル太郎、そんなことも出来るのかっ⁉︎」
プルンッ⁉︎
プル太郎が「うん!」と震えて返事をしている間にも、キバネズミの口を覆い、遂には顔全体をプル太郎の身体に引き摺り込まれてしまった。
そして少しの間ジタバタ暴れていたのだが、力尽きたのかグッタリと動かなくなってしまった。
プル太郎の攻撃がえげつないっ⁉︎
カイリがそんなこと思っていると、プル太郎は身体に引き摺り込んでいたキバネズミをペッ⁉︎ と吐き出してカイリの下へやって来る。
ま…まぁこれはこれで多くの素材を手に入れられるからいいよね!
……ちょっとエグイところは仕方ないけど……うん。
「頑張ったな。プル太郎! 噛み付かれたけど身体の方は大丈夫か?」
プルンッ⁉︎
プル太郎が「平気だよ⁉︎」と言いたそうな感じで震えたので、ホッと胸を撫で下ろした。
……ん? もしかしてプル太郎って、物理系の攻撃が効かないのか? 教えてチュートリアルさん⁉︎
説明。
スライムには物理系の攻撃は効きます。しかし先ほどの場合はキバネズミの攻撃がプル太郎の防御力を下回っていた上に、身体に弾力があった為攻撃が効かなかったと推測出来ます。
なるほど。防御力とプルプルボディのおかげかぁ~……。
何て思っていたら、正面から1体のキバネズミが敵意剥き出して走って来るではないか!
「う~ん……今日はよくキバネズミに遭う気がするなぁ……」
それはそれで探す手間が省けて喜ばしいことなんだけど、誰も狩って無かったからこんなに容易く見つかるってことだよな?
「まぁ…理由はどうあれ目の前にいるキバネズミを倒さないとな。
みんな、今度は俺がやるから見ててくれ」
「キャンッ⁉︎」
プルンッ⁉︎
「~~~♪」
ルル達の「はぁ~い!」と言う返事聞いた後、マジックリボルバーを走って来ているキバネズミに向けて構えて撃った!
「ジュッ⁉︎」
キバネズミは短い悲鳴を上げると、バッタリ倒れて動かなくなった。
これもこれで威力が高いから有り難いんだよなぁ~。……ところで、この銃に強化弾LV1を使ったら、どうなるんだろうか? 想像が付かないな。
「~~~♪」
ファニーちゃんが「早く回収しよう!」と急かすように言って来た。
「ああ~…そうだよな。キバネズミの回収しなきゃだよな。気が利かなくてゴメン」
「~~~♪」
ファニーがニッコリとした顔で「気にしないで」と言いたそうな返事をカイリは聞いた後、倒したキバネズミの回収していくのであった。
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