150 / 179
心中未遂?
《7》
しおりを挟む
「久保田、ダメ。私、好きな人いるから」
「僕を好きになって下さい」
「できないよ」
「年下の男から溺愛されるって、最近の流行りじゃないんですか?」
「流行りって言われても私は違うから」
「僕は中島さんを悲しませたりしません。中島さんだけをいつも見ています」
向けられた熱い瞳が申し訳ないけど、居心地が悪い。
どんなに言い寄られても私が好きなのは……。
「ごめん。久保田。どんなに口説かれても、雨宮課長が好きなの」
「苦しい想いをしても?」
「うん。苦しくても」
「バカですね。僕を選んだ方が楽なのに」
「楽とか、そういう問題じゃないから」
「こんな事になるなら、中島さんが宣伝部にいた時に口説いておけば良かった」
久保田が寂しそうに口の端を上げる。
「中島さん、総務に異動してまだ一ヶ月半ですよ。なんでたった一ヶ月半で恋に落ちてるんですか。僕とは五年一緒にやって来ても恋に落ちてくれなかったのに」
恨めしそうに久保田がため息をつく。
「久保田、ごめん」
それ以外の言葉が見つからない。
久保田と5年一緒にいたけど、恋愛感情は全く湧かなかった。
拓海さんとはびっくりする速度で恋に落ちたのに。
拓海さんに会いたいな。
今も、佐伯リカコに付き添っているんだろうか。
「僕を好きになって下さい」
「できないよ」
「年下の男から溺愛されるって、最近の流行りじゃないんですか?」
「流行りって言われても私は違うから」
「僕は中島さんを悲しませたりしません。中島さんだけをいつも見ています」
向けられた熱い瞳が申し訳ないけど、居心地が悪い。
どんなに言い寄られても私が好きなのは……。
「ごめん。久保田。どんなに口説かれても、雨宮課長が好きなの」
「苦しい想いをしても?」
「うん。苦しくても」
「バカですね。僕を選んだ方が楽なのに」
「楽とか、そういう問題じゃないから」
「こんな事になるなら、中島さんが宣伝部にいた時に口説いておけば良かった」
久保田が寂しそうに口の端を上げる。
「中島さん、総務に異動してまだ一ヶ月半ですよ。なんでたった一ヶ月半で恋に落ちてるんですか。僕とは五年一緒にやって来ても恋に落ちてくれなかったのに」
恨めしそうに久保田がため息をつく。
「久保田、ごめん」
それ以外の言葉が見つからない。
久保田と5年一緒にいたけど、恋愛感情は全く湧かなかった。
拓海さんとはびっくりする速度で恋に落ちたのに。
拓海さんに会いたいな。
今も、佐伯リカコに付き添っているんだろうか。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
26
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる