113 / 179
お料理教室
《6》
しおりを挟む
「ところで栗原さん、結婚するとエッチってどれくらいになるんですか?」
肉じゃがを煮込みながら、まりえちゃんがとんでもない話を始める。
こうくんとみっくんにでも聞かれたらとハラハラする。
あ、リビングでゲームしている。
私たちの話は全く聞こえていなそう。
ほっ。
「まりえちゃんこそ、どうなの? 彼とは会う度にって感じ?」
栗原さんが鍋の中の肉じゃがの様子を伺いながら言った。
「つき合ったばかりはそうだったんですけどね。最近はそうでもなくて」
まりえちゃんがため息をつく。
「だから新しい魅力で攻めてみようかと」
「なるほど。胃袋を掴みにいくんだ」
「はい。私、今の彼と結婚狙っているんです」
結婚……。
まりえちゃん、まだ若いのに積極的。
私と拓海さんは全然そんな所も考えられない。
そもそも、体の関係もないし……。
拓海さんとしたいな……。
この間、生理じゃなかったらしていたのかな。
体の関係があれば不安になる事もないのかな。
拓海さんと佐伯リカコは元夫婦だし。当然、そういう関係もあった訳で……。
私の知らない拓海さんを佐伯リカコは知っているんだ。
妬けるな。
はあ。
思わずため息が出た。
「中島さん、どうしました?」
まりえちゃんがこっちを見る。
「えっ、いや、まりえちゃん、凄いなと思って。私は全然、結婚とか考えられる人も……いないし」
「今度、紹介しましょうか? 中島さんに合いそうな男性。丁度、合コンの話があるんですけど」
まりえちゃんの提案にびっくり。
「ううん。大丈夫」
さすがにそれは受けられない。
「中島さん、積極的にいかないと」
「いや、でも、本当に大丈夫だから」
「そうですか」
まりえちゃんが残念そうに息をついた。
肉じゃがを煮込みながら、まりえちゃんがとんでもない話を始める。
こうくんとみっくんにでも聞かれたらとハラハラする。
あ、リビングでゲームしている。
私たちの話は全く聞こえていなそう。
ほっ。
「まりえちゃんこそ、どうなの? 彼とは会う度にって感じ?」
栗原さんが鍋の中の肉じゃがの様子を伺いながら言った。
「つき合ったばかりはそうだったんですけどね。最近はそうでもなくて」
まりえちゃんがため息をつく。
「だから新しい魅力で攻めてみようかと」
「なるほど。胃袋を掴みにいくんだ」
「はい。私、今の彼と結婚狙っているんです」
結婚……。
まりえちゃん、まだ若いのに積極的。
私と拓海さんは全然そんな所も考えられない。
そもそも、体の関係もないし……。
拓海さんとしたいな……。
この間、生理じゃなかったらしていたのかな。
体の関係があれば不安になる事もないのかな。
拓海さんと佐伯リカコは元夫婦だし。当然、そういう関係もあった訳で……。
私の知らない拓海さんを佐伯リカコは知っているんだ。
妬けるな。
はあ。
思わずため息が出た。
「中島さん、どうしました?」
まりえちゃんがこっちを見る。
「えっ、いや、まりえちゃん、凄いなと思って。私は全然、結婚とか考えられる人も……いないし」
「今度、紹介しましょうか? 中島さんに合いそうな男性。丁度、合コンの話があるんですけど」
まりえちゃんの提案にびっくり。
「ううん。大丈夫」
さすがにそれは受けられない。
「中島さん、積極的にいかないと」
「いや、でも、本当に大丈夫だから」
「そうですか」
まりえちゃんが残念そうに息をついた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
26
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる