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雨宮課長と仙台出張
《2》
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新幹線を降りると、雨宮課長と一緒に改札を出て仙台駅構内を歩いた。
エスカレータを降りて1階に出るとさらに人が多くてびっくりする。何かの催し物をやっているようで、広場は人だらけだった。
「中島さん、こっち」
戸惑っていると、雨宮課長に声をかけられた。
「は、はい」
雨宮課長から離れないように進むけど、人が沢山いて、上手く進めない。
雨宮課長の背中がどんどん小さくなる。
課長、歩くの早い。
しっかりしなきゃ。と思った所で、いきなり人とぶつかった。
「す、すみません」
ぶつかった人に謝っていたら、雨宮課長の姿を見失う。
嘘……。
課長、どこにもいない。
あ、そうだ。スマホ。
課長と連絡先を交換したんだ。
スマホを取り出して雨宮課長の名前を表示する。
コール音が鳴って、留守電に切り替わる。
もう一度、電話する。
課長、スマホに気づいて。
出ない。
もしかして、私が迷子になった事にも気づいていない?
どうしよう。
こんな所で時間を取っている場合じゃないのに。
私、何やっているんだろう。
あんな夢見て、ちょっと浮かれていた。
今はそれ所じゃないのに。
月曜日までに映画を見つけられなかったら、私も久保田も札幌に飛ばされる。久保田の運命も背負っているのに、何やっているんだろう。
エスカレータを降りて1階に出るとさらに人が多くてびっくりする。何かの催し物をやっているようで、広場は人だらけだった。
「中島さん、こっち」
戸惑っていると、雨宮課長に声をかけられた。
「は、はい」
雨宮課長から離れないように進むけど、人が沢山いて、上手く進めない。
雨宮課長の背中がどんどん小さくなる。
課長、歩くの早い。
しっかりしなきゃ。と思った所で、いきなり人とぶつかった。
「す、すみません」
ぶつかった人に謝っていたら、雨宮課長の姿を見失う。
嘘……。
課長、どこにもいない。
あ、そうだ。スマホ。
課長と連絡先を交換したんだ。
スマホを取り出して雨宮課長の名前を表示する。
コール音が鳴って、留守電に切り替わる。
もう一度、電話する。
課長、スマホに気づいて。
出ない。
もしかして、私が迷子になった事にも気づいていない?
どうしよう。
こんな所で時間を取っている場合じゃないのに。
私、何やっているんだろう。
あんな夢見て、ちょっと浮かれていた。
今はそれ所じゃないのに。
月曜日までに映画を見つけられなかったら、私も久保田も札幌に飛ばされる。久保田の運命も背負っているのに、何やっているんだろう。
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