推しの速水さん

コハラ

文字の大きさ
上 下
139 / 150
7話 速水さんとセクシー美女?

《13》

しおりを挟む
「図書館はゆりさんがいるから気まずいし、どこに行こうか」

私の隣に座った速水さんが口にした。
まだ帰さないと言ってくれたのは嬉しいけど、速水さん、お仕事大丈夫なのかな? 

「あの、速水さん、お仕事は?」
「今日はこのまま直帰だから大丈夫」
「そうなんですか」
「まだ四時半だね」

速水さんが腕時計を見る。

「映画でも行く? あ、でも眼鏡がないから楽しめないか。美樹ちゃん、行きたい所ある?」

行きたい所……。

それはもちろん!

「速水さんのお家!」
「えっ」

速水さんがじっとこっちを見る。

速水さん、引いた? お友達になったからってお家は図々しかった?

「すみません。正直に答え過ぎました。あの、どこでも大丈夫です」
「散らかっているけど、いい?」
「いいんですか?」
「あんまり面白い物はないけど、それでよければ。そうだ。今夜は家で鍋にしようか」

お鍋! 速水さんのお家で夕飯まで食べられるの!

「はい! 私、鍋作ります!」

速水さんのご自宅近くの駅で降りて、スーバーに立ち寄った。速水さんが緑色のスーバーのカゴを持っている姿が新鮮。スマホで写真を撮りたい衝動に駆られる。

「あの、速水さんのお写真撮ってもいいですか」

我慢できず速水さんに言うと、速水さんが瞬きをする。

「今、ここで写真?」
「ダメですか?」
「ダメというか、照れくさいというか。周囲の目があるし」
「ですよね」

周囲のおばさまたちの視線を考えれば確かに恥ずかしいかも。それに速水さん、スーパーに入った瞬間から、おばさまたちの視線を集めている気がする。眼鏡がなくてもそういうのはわかる。

「写真は家で撮ろう」
「お家で撮影会してくれるんですか!」
「撮影会って程の事じゃないけど、美樹ちゃんが写真撮りたいならいいよ」
「やった! 嬉しい!」
「美樹ちゃん、声大きいから。ちょっと落ち着こう」
「あ、はい」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。

スタジオ.T
青春
 幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。  そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。    ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。

13歳女子は男友達のためヌードモデルになる

矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。

妻がヌードモデルになる日

矢木羽研
大衆娯楽
男性画家のヌードモデルになりたい。妻にそう切り出された夫の動揺と受容を書いてみました。

夜の公園、誰かが喘いでる

ヘロディア
恋愛
塾の居残りに引っかかった主人公。 しかし、帰り道に近道をしたところ、夜の公園から喘ぎ声が聞こえてきて…

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

恋人の水着は想像以上に刺激的だった

ヘロディア
恋愛
プールにデートに行くことになった主人公と恋人。 恋人の水着が刺激的すぎた主人公は…

初めてなら、本気で喘がせてあげる

ヘロディア
恋愛
美しい彼女の初めてを奪うことになった主人公。 初めての体験に喘いでいく彼女をみて興奮が抑えられず…

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

処理中です...