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6話 おまけ 【Side 橋本卓也】
《3》
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「その彼女、恋愛の駆け引きでやっていないとしたら、めちゃくちゃ天然だな」
「多分、天然な方だと思う」
「天然か。いいじゃん。つき合っちゃえば」
「バカ! 彼女はまだ学生だ。年が違い過ぎる。それに出会ったばかりだぞ」
「そういうの関係ないよ。好きになる子は年が離れていようが、出会ったばかりだろうが、好きになるんだよ」
「別に好きという程では」
「ふーん、好きじゃないのか。だったら俺に紹介して。そうだ。今度のバーベキューに呼べよ。どんな子か見てみたい」
「なんで卓也に紹介するんだよ。絶対に嫌だ」
「俺に取られそうで心配か?」
「違う!」
「だったら彼女を連れて来いよ。バーベキューは彼女を誘う丁度いい口実にもなるだろ」
「……口実か」
「海の近くの別荘でバーベキュー。きっと彼女も楽しんでくれるぞ」
「確かに」
それから一週間後、文人は彼女、卯月ちゃんをバーベキューに連れて来た。小さくて、目が大きくて可愛い子だ。
文人の目を盗んで、卯月ちゃんを口説こうと思ったが、卯月ちゃんも文人を好きなのが一目でわかった。文人はあくまで推しとして卯月ちゃんに想われているだけで、恋愛感情はないんだと言っていたが、文人の鈍感さにびっくりする。俺の目から見て、卯月ちゃんは文人に恋愛感情をたっぷり抱いているぞ。そして卯月ちゃんも自分に向けられる好意には鈍感なようで、文人の気持ちに全く気づいていないようだった。
文人と卯月ちゃんは似た者同士なのかもしれない。姉ちゃんは文人にまた悪い虫がついたと警戒していたが、俺は全然、そんな風には思えない。卯月ちゃんはいい子だ。星の数程、女の子を見て来た俺にはわかる。文人には卯月ちゃんのような子が合っている。
文人と卯月ちゃんが今後どうなっていくのか、非常に楽しみだ。
「多分、天然な方だと思う」
「天然か。いいじゃん。つき合っちゃえば」
「バカ! 彼女はまだ学生だ。年が違い過ぎる。それに出会ったばかりだぞ」
「そういうの関係ないよ。好きになる子は年が離れていようが、出会ったばかりだろうが、好きになるんだよ」
「別に好きという程では」
「ふーん、好きじゃないのか。だったら俺に紹介して。そうだ。今度のバーベキューに呼べよ。どんな子か見てみたい」
「なんで卓也に紹介するんだよ。絶対に嫌だ」
「俺に取られそうで心配か?」
「違う!」
「だったら彼女を連れて来いよ。バーベキューは彼女を誘う丁度いい口実にもなるだろ」
「……口実か」
「海の近くの別荘でバーベキュー。きっと彼女も楽しんでくれるぞ」
「確かに」
それから一週間後、文人は彼女、卯月ちゃんをバーベキューに連れて来た。小さくて、目が大きくて可愛い子だ。
文人の目を盗んで、卯月ちゃんを口説こうと思ったが、卯月ちゃんも文人を好きなのが一目でわかった。文人はあくまで推しとして卯月ちゃんに想われているだけで、恋愛感情はないんだと言っていたが、文人の鈍感さにびっくりする。俺の目から見て、卯月ちゃんは文人に恋愛感情をたっぷり抱いているぞ。そして卯月ちゃんも自分に向けられる好意には鈍感なようで、文人の気持ちに全く気づいていないようだった。
文人と卯月ちゃんは似た者同士なのかもしれない。姉ちゃんは文人にまた悪い虫がついたと警戒していたが、俺は全然、そんな風には思えない。卯月ちゃんはいい子だ。星の数程、女の子を見て来た俺にはわかる。文人には卯月ちゃんのような子が合っている。
文人と卯月ちゃんが今後どうなっていくのか、非常に楽しみだ。
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