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6話 速水さんの気持ち
《14》
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「美樹ちゃん」
「は、はい」
「僕、いきなり距離詰め過ぎました?」
「い、いえ」
「じゃあ、美樹ちゃんって呼ばせてもらうね」
「はい。私は今まで通り速水さんとお呼びさせて頂きます。年下ですし」
「美樹ちゃんはまだ21才なんだよね」
「速水さんはタクヤ君の同級生だから30才ですよね?」
「そう。おじさんだろ?」
「速水さんはおじさんじゃないです! 年上の素敵な男性です!」
速水さんが瞳を見開き、照れくさそうに人差し指で頬をかいた。
「ありがとう。この間もそんな調子で美樹ちゃんに言われたな。酔ってたから声も大きくて、隣の席の人が笑ってた」
速水さんが苦笑を浮かべる。
「すみません! 速水さんに恥ずかしい思いをさせて」
「恥ずかしかったけど、楽しかったよ」
ふんわりと笑った速水さんの笑顔がステキ過ぎて直視できない。視線を下げると速水さんの喉仏があった。
女性にはない男性的な部分。お兄ちゃんやお父さんのと違って、速水さんのは物凄く色っぽい。
唐突に速水さんの喉仏に触れたいという欲求がこみ上げてくる。
「美樹ちゃん?」
低い声で呼ばれた瞬間、喉仏も上下に動く。な、なんてセクシーなの。ゴクリ。思わず生唾を飲み込む。
「どうしたの? 真っ赤だよ」
また喉仏が上下に動いた。たったそれだけでカアッとお腹の奥が熱くなる。速水さんの新たな萌えポイントを発見して、心臓がドキドキする。
「あ、あの、の、喉仏が……」
「喉仏?」
「はい。速水さんの喉仏に……」
触りたいと口にしそうになって、ハッとする。
さすがに言えない。絶対に引かれる。自分でも頭がおかしい人だと思う。喉仏は忘れなきゃ。
「なんでもないんです! いやらしい事なんて全然考えてませんから」
「いやらしい事?」
うわっ、墓穴掘った。
「は、はい」
「僕、いきなり距離詰め過ぎました?」
「い、いえ」
「じゃあ、美樹ちゃんって呼ばせてもらうね」
「はい。私は今まで通り速水さんとお呼びさせて頂きます。年下ですし」
「美樹ちゃんはまだ21才なんだよね」
「速水さんはタクヤ君の同級生だから30才ですよね?」
「そう。おじさんだろ?」
「速水さんはおじさんじゃないです! 年上の素敵な男性です!」
速水さんが瞳を見開き、照れくさそうに人差し指で頬をかいた。
「ありがとう。この間もそんな調子で美樹ちゃんに言われたな。酔ってたから声も大きくて、隣の席の人が笑ってた」
速水さんが苦笑を浮かべる。
「すみません! 速水さんに恥ずかしい思いをさせて」
「恥ずかしかったけど、楽しかったよ」
ふんわりと笑った速水さんの笑顔がステキ過ぎて直視できない。視線を下げると速水さんの喉仏があった。
女性にはない男性的な部分。お兄ちゃんやお父さんのと違って、速水さんのは物凄く色っぽい。
唐突に速水さんの喉仏に触れたいという欲求がこみ上げてくる。
「美樹ちゃん?」
低い声で呼ばれた瞬間、喉仏も上下に動く。な、なんてセクシーなの。ゴクリ。思わず生唾を飲み込む。
「どうしたの? 真っ赤だよ」
また喉仏が上下に動いた。たったそれだけでカアッとお腹の奥が熱くなる。速水さんの新たな萌えポイントを発見して、心臓がドキドキする。
「あ、あの、の、喉仏が……」
「喉仏?」
「はい。速水さんの喉仏に……」
触りたいと口にしそうになって、ハッとする。
さすがに言えない。絶対に引かれる。自分でも頭がおかしい人だと思う。喉仏は忘れなきゃ。
「なんでもないんです! いやらしい事なんて全然考えてませんから」
「いやらしい事?」
うわっ、墓穴掘った。
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